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1-血と沈黙

20㎡弱の研究室には、二人の男がいた。一人は床に突っ伏して、微動だにしない。既に生を終えているためだ。後頭部の裂傷からは、おびただしい出血と共に脳細胞が床へ飛び散っている。もう1人の男は、その姿を見下ろしたまま、こちらもまた動かなかった。だが、彼は生きていた。こうして動じないのは彼にとっては癖になっていたし、いつかこうなるだろうと予見していたせいもある。右手には凶器と思しき血が付いた金属製の槌が握られている。


ややあって、通報を受けた警察の初動部隊が到着した。生きている方の男は抵抗することなく、自分が殺害したことを供述し、その場で緊急逮捕された。手錠を掛けられて研究室から出た時、同年齢の女学生が彼の名を呼び、犯行を否定した。草太郎と呼ばれた被害者は聞こえないふりをして、女学生に目もくれることなく、所轄の警察署へ連行された。

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