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意図せず絡まれまくる~ヒロイン不在でどうなるんだこれ~

アトリアは現状に困惑していると、ゲームでは攻略対象だったレオンというアルフォンス殿下の腹心からアルフォンス殿下と距離を置くように言われる。

なので、アルフォンス殿下に距離を置いて欲しい発言をすると、レオンに言われたことが即座にバレその上とんでもない妄想まで始めだし──




 夕食を取る為、食堂に向かい、食事を貰って一人席に着くと隣に誰かが座った。

 何も言わず。

「アトリア・フォン・クロスレインか」

「は、はい。そうですが……」

「アルフォンス殿下に気に入られているようだな……」

「は、はは、まさかそんな」

 視線をそらす。

 黒の短髪に、黒目と金色の目のヘテロクロミアの男性。

 この人物、私知っている。


 レオン・アルフォード。


 この国の隠密組織の長を父に持ち、将来隠密組織の長になる為訓練をしている人物で人間。

 そしてアルフォンス殿下の護衛──


「貴殿のように、復讐心のある輩とアルフォンス殿下を付き合わせたくない」

「……なら殿下にそうおっしゃってはいかがです?」

「進言してもお聞きにならないから貴殿の方にアプローチしているのが分からないのか?」

「はぁ、そういうことで」

 私はグラスの血を飲み干す。

「分かりました、アルフォンス殿下に私から言いましょう。それで駄目なら諦めてください」

 正直私は諦めている。

「了解した」

 そう言って、彼は食事を終えて去って行った。


 何となく夜風にあたりたくなり、中庭に向かう。

 するとアルフォンス殿下がいた。

 アルフォンス殿下は私に気づくと喜色満面の笑みで駆け寄ってきた。

「アトリアではないか! 奇遇だな。貴方も夜風に当たりに?」

「ええ……」

 そう言ってから私は本題に切り出すことにした。

「アルフォンス殿下、私のように復讐心を持つ輩と関わらないほうが御身の為です、関わり合うのはこれきりにしましょう」

「何を言う⁈」

 ほーらね、やっぱり否定されたよ。

「さてはレオンだな。彼奴め。余計な事ばかり! 私はアトリアを好いている! だから関わりたいのだ!」

「え、えー⁈」

「この国では同性同士でも結婚し子を持つ事ができる、其方との子どもはさぞや良い子だろう」


 ちょっとちょっと、勝手に妄想広げないでくださいませんか⁈

 この王子様⁈


「何を言ってるのですかアルフォンス殿下⁈」

 あ、レオンが姿を現した。

「平民のダンピールですよ⁈」

「それがどうした、私の母も平民だったぞ!」

「お妃様は平民でしたが、貴族の血を引いておられました!」

「ならば吸血鬼の血を引くアトリアは問題なかろう!」

「う……!」

 そこ言い負かされないで!

「あ、あのー私恋愛感情とか性欲とか分からないのでご遠慮いたします! 他の方とお幸せになってください!」

 と言って猛スピードで寮へと逃げる。

 そして自室にこもり、頭を抱えた。


「どうしてこうなった!」


 頭を抱えたままベッドでゴロゴロとのたうち回る。


「ヒロインは不在だし、何故かヒロインが言われる言葉を私が言われるし、どうしてこうなった!」


 そう言って少し考えるも、答えはでず。

 私は疲れたので寝ることにした。


 そして翌朝、顔を洗ってから、食事を取りに食堂へ向かい、食事を終えて歯磨きをして、急いで学園に向かった。

 そして奥の席に座ると──


 何故か、アルフォンス殿下とミスティ、グレンが順番に私の隣にすわった。

 あと、レオンも。


 何かバチバチと空気が怖い。


「これからテストを開始します、テストは次の講義に返しますので」

 そう言ってテスト用紙が配られる。

 問題は全部、ゲームでやったときの内容そのまんま。

 だから答えも分かっている。

 私は答えを全て書いていった。


「終わった者から提出して出て行って構いません」


 そう言われると、私は名前も書いたことと、問題を全て埋めた事を確認して立ち上がり、提出して講義室を後にした。

 次の講義までは大分時間があるから図書館に行こうと思った。

 なので、図書館に向かった。



 そしたら目の前にアルフォンス殿下、ミスティ、グレン、レオンがいた。

 レオンはこちらを睨み付け、他はじっと見つめている。

「あ、あの……本が読みづらいのですが……」

「あ、大丈夫、私達には気を遣わず」

「そうですわ」

「そうだ」


 だー!

 んなの無理に決まってるだろう!


 仕方ないので本を借りて、寮へと戻った。

 自室に戻り、次の講義の時間まで潰してから、講義へと向かう。


「ではテストを返します」


 と、テスト用紙が返却される。

 テスト用紙が返却されると、私は満点だったことに安堵する。


「今回のテストで満点だったのは二人いる。一人はアルフォンス殿下。もう一人はアトリア・フォン・クロスレイン」


 部屋がざわつく。

 私は此処で不味かったかなと思ってしまった。


 でも、わざと間違えるのは嫌だし。


「皆もお二人を見習い勉学に励むように!」

 そういったあと、講義が始まり、いつものように終わる。



 私が講義室から出ようとすると──

「アトリア・フォン・クロスレインは貴方の事かしら?」

 茶色の長い髪に、青い目の女性。

「は、はいそうですが……」

 この女性も知っている。

 テストで満点を取ると声をかけてくる学生──

 カーラ・H・フランソワ。

 フランソワ侯爵の長女。

「アルフォンス殿下が満点なのは理解できるわ。でも貴方は平民、ロクに学のないはずなのにどうして満点を取れるのかしら」


 嫌みか。

 そうだよな、嫌みをいってくるんだよな。


「小さい頃か読み書きは母に教わりましたし、休みは本を読んで独学で勉強していましたので。平民だからロクに学がないと思わない方がいいですよ」

 そう言って立ち去った。


 カーラもライバル兼友になるキャラなのだが、友になるには他のキャラより難易度が高いのだ。

 純血の人間であることを誇っているし、侯爵家の長女として恥じない能力を持ってるからこそ、そうでない人物に負けるのが許せないのだ。

 だが私には知ったこっちゃない。

 面倒なので今回は関わらないようにしよう、そう思った。



 次の講義で後ろに座ると、相変わらずの四人が隣に座っていった。

 気まずい。


「アルフォンス殿下、どうして後ろに座っているのですか」


 カーラが声をかけてきた。

 アルフォンス殿下は満面の笑みを浮かべて。

「アトリアと仲良くなりたいと思って」

「何故そこまで?」

「アトリアの人となりを知れば仲良くなりたいと思うんですよ」

「アルフォンス殿下、その言い方俺たち二人がアトリアの事なんも知らないみたいに聞こえるんですが?」

「その通りだと思うよ」


 また空気がバチバチ、帰りたい。


 が、なんとか講義を乗り切って、そのまま寮へ戻り、食事をして歯磨きをする。


「はぁ、復讐したいけど、そんな余裕がないな……」

『なら、手伝いましょうか?』


 声が響いた、この声は知っている。

 アトリアが魔王になるきっかけを作る──ヴァイエン。

 魔の者だ──







アトリア、本当翻弄されてますよね。

色々と。

そして最後に怪しい声、どうなるのでしょう。


ここまで読んでくださり有り難うございました!

次回も読んでくださると嬉しいです!

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