愛と憎悪と悲しみを
第1章のラスト(の予定)の戦闘が始まります!
男の娘!!
ルビの振り方がわからぬ…
「改めまして、いらっしゃいませマルバス工房へ」
リュウセイの考えは確信に変わる
やはりこの魔族の子、男の娘だと
リュウセイは興奮して唇を舌で舐めるとマルバスは困ったように尋ねる
「ど、どうしてここにきたんですか…… ? 他の人たちは魔族がやっているからって近くを通ってもくれないのに……」
「ん、ああ、そういえば君魔族なんだっけ ? 僕はこの世界のことはあまりわからないから魔族がどうこうとかはべつにおもわないよ ? 」
マルバスは驚いてきょとんとさせるとリュウセイ達はそんな事に気づかずにマルバス工房にあった武器を手に取る
「この武器、君が打ったの ? 」
リュウセイは分かりきった事を尋ねる
「は、はい僕が打ちました ! ……なにか不備でもありましたか ? 」
マルバスは自分が打った装備に自信はもうなかった、それもそのはずだマルバスはここに店を出してから魔族というだけで差別されたのだから
「この武器いいな、一つ頼みがあるんだがいいか ? 」
「は、はい ! なんでしょう ? 」
喜びをほほに浮かべるマルバス
自分の打った装備が初めて褒められたと内心では狂喜乱舞している
「僕のために武器を売ってくれないかな ? 」
マルバスは一瞬顔をしかめるとその間沈黙が店中に漂う
「ぼ、僕は武器を打つのに妥協したくありません ! 最高の武器を作るために素材を取って来てほしいです……」
マルバスは沈黙の中口を開くとリュウセイは困ったように素材とはなんの素材か尋ねる
「ら、ラグナロク鉱石とダークスライムキングの素材があれば今僕の中の最高傑作が作れます」
マルバスが話終えるとラルフとイチノは驚いた表情で固定されていた
「ラグナロク鉱石 ? ってそんなに希少なのか ? 」
「き、希少も何も大きさによっては国宝級よ ! 」
イチノが怒鳴るようにリュウセイに伝えるとリュウセイの顔は諦めてはいないマルバスの顔をじっと見る
マルバスの顔はみるみるうちに赤くなって行く
「それで、ラグナロク鉱石はどこにあるとかわからないの ? 」
「ら、ラグナロク鉱石はアルト草原のどこかにあるダンジョンの最深部に封印されているって聞いたことがあります……」
マルバスは困惑しながらそう伝えるとリュウセイは決心したかのように立ち上がり、再び武器を見る
「そうか、一晩考えさせてくれ 明日の朝また工房にくるよ」
リュウセイはまだ自分の名前を名乗っていないことに気がつき「あ、やべ」
と思わず漏らしてしまうと自己紹介をした
「僕の名前はリュウセイ・スメラギ、 リュウセイって呼んでくれ」
「私の名前はイチノよ」
「私はラルフといいますぅ〜」
一気に3人から話しかけられたマルバスは困惑し、焦りながら自己紹介をする
「僕の名前、マルバスっていいましゅ
っ、また噛んじゃったよ〜」
一通り自己紹介が終えるとリュウセイ達はその場を後にする
いつまでそこにいたのかわからないが辺りはもう暗い、イチノ達を宿に送るとリュウセイも自分の宿に帰ることにした
宿に戻るといつも通りダビが絡んでくる、いい加減うざいと思いながらも父のように感じているリュウセイ
「坊主 ! なんかいいことでもあったか ? 」
「別にないよそれよりいい加減名前で呼んでくれ」
リュウセイはそう頼むがダビはポカンとした表情で
「いや、坊主は坊主だろ……」
「もういいよ……」
リュウセイは呆れると部屋に戻りいつも通り、ダビが運んでくれた夕食を食べると一通り身支度を終わらせてベッドに入る
今日あった出来事を振り返り、マルバス権についてどうしようと考えていると気づいたら寝てしまった
リュウセイは朝起きてマルバスの店に行こうとすると外がやけに騒がしいことに気がつくがそんな事はどうでもいい
「おはよう、マルバス」
「お、おはようございますリュウセイさん」
「昨日の件だけど……」
昨日の件についてリュウセイは切り出すとマルバスの緊張が目に見えてわかる
「武器の素材は絶対に持ってくる だけどその間他の武器を買わせてもらうよ、いいかな ? 」
マルバスは目をキラキラさせて何度も頷く、余程嬉しかったのだろう
リュウセイは一本の小太刀を購入し宿に戻ろうとする
「あ、ありがとうございました ! 」
マルバスの店を後にすると試し切りをしたいため、ギルドに向かうとイチノとラルフがいた
なぜいるのかと聞くとどうやらアルト草原にブラックスライムが出たとのことだ
ブラックスライムの緊急討伐クエストがギルドに依頼されていた、リュウセイはちょうどいいと思いそのクエストを受けるとラルフとイチノもついてくるとのことだ
まぁいいかと思いアルト草原に向かうと確かに黒くてブヨブヨした物体とその横に優しそうなお姉さんがいた
リュウセイは何か嫌な予感をしすぐに「セーブ」を使うと次の瞬間にブラックスライムと思われし物体が急に爆発したのだ
いち早くそのことに気がついたリュウセイは避けるがイチノとラルフは避けることができなかった
リュウセイは慌ててイチノとラルフがいた場所をみるがそこには誰もいなかった
リュウセイの内心は憎しみや悲しみ
後悔などでいっぱいだ、次の瞬間リュウセイの胸に槍が刺されて目の前が真っ暗になった
気づくとそこは「セーブ」した場所ではなくマルバス工房であった
一通りさっきと同じようにするとあるものを追加で購入する
リュウセイは表面では笑ってはいるもの内心ではよくわからないものに喰らい尽くされている
リュウセイは仇を取るためにもう一度クエストを受けてアルト草原に向かおうとするとイチノ達が無理やりついてくる
リュウセイはあるものを購入してブラックスライムの対策をしているからまぁ大丈夫だろうと慢心していた
アルト草原に着くとやはり女とブラックスライムがいる
リュウセイは「愛眼lv2」ですぐにステータスを確認した
名前:ブラックスライム
レベル:20
体力:1000
物理的攻撃力:200
物理的防御力:2000
特殊攻撃力:1500
特殊防御力:2000
魔能力:「超分解」、「再生」、「分裂」、「自爆」
スキル:闇魔法lv1、物理的攻撃吸収
好感度:なし
名前:エリゴス
レベル:???
ランク:???
体力:???
物理的攻撃力:???
物理的防御力:???
特殊攻撃力:???
特殊防御力:???
魔能力:???
スキル:???
好感度:???
適正職:???
ブラックスライムの方のステータスは高いがリュウセイに倒せないものではなかった
しかし女、エリゴスのステータスは謎に包まれている
ステータスの確認が終えるとブラックスライムは「自爆」と「超分解」で周囲に自分の残骸を撒き散らそうとしたが
「パァァァァァン ! 」
大きな音とともに衝撃波が周りに走った、リュウセイはニヤリとする
この衝撃波はリュウセイがマルバスの店で買った「魔留石」と呼ばれるものだ
魔留石は一定数量魔法を貯めて割るとその魔法が一気に放出されるという幅広い範囲で使われている石だった
エリゴスは驚いた顔をした後嬉しそうな顔をした
「やるじゃない、坊や」
一言そう告げると無数の槍が3人を貫く
「あ〜あ、期待はずれね」
リュウセイが次に目を覚ますとそこは冒険者ギルドだ
ブラックスライム討伐のクエストを受けようとするラルフとイチノを必死に止めるが聞いてもらえない
「だ、だめだ行くな ! 2人ともどうか僕の頼みを聞いてくれ……」
「な、なによ急に、どうしたのよ変態」
「そ、そうだ、いきなりどうしたんだリュウセイ」
2人に未来のことを伝えるがイチノとラルフは聞いてはいない
「こ、この街だけは私が守りたいですぅ〜」
理由を聞いてもラルフはその一点張りリュウセイは2人を助けるためにアルト草原に向かうとやはりいた
ブラックスライムが爆発するのを魔留石で防ぐとリュウセイはある魔能力を使った
「『アビス化』」
「アビス化」を使った瞬間リュウセイは猛烈な頭痛とともに体から黒いオーラが出る
リュウセイはすぐに気がついたこのオーラは「憎悪」と「後悔」
そして2人に対する「愛」だと
エリゴスは一瞬驚くがすぐにまたニヤニヤした顔つきに戻る
「面白そうじゃない…… !」
そう呟くと試合、いや一方的な殺し合いのゴングが鳴り響く
続きは明日の夜くらいに更新します
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