囚人第6号
2話連続投稿です
というか、基本的にアルベルト視点で1話、他者視点で1話を連続で投稿していきます。
「何でそんなマトモなのよ」
つい口が滑ってしまいました。
リスホルン侯爵家の方々が晩餐会にいらっしゃいました。正直なるべく目を合わせない方がいいのでしょうが、やはりゲームの登場人物には興味あります。あの悪役兄妹の子供の頃はどんな感じなのでしょう…って、ええ!?
ゲームに出てくる18歳アルベルトはキモオタデブなのに、10歳、つまり現在のアルベルトさんはすらっとしてて俊敏そうな体つきで顔もそれなり。確かにマチアス兄様とかそのお友達のイケメン軍団に比べればかなり劣りますが、少なくとも不細工なんかじゃないです。
そしてイザベルさんですが、ちょっとこの子お持ち帰りしていいですか?アルベルトさんの後ろについて回ってるその姿は小動物のようです。この子が8年後に鼻持ちならない悪役令嬢イザベルになるなんて信じられません。
時の流れというのは残酷なのですねと思いながらリスホルン侯爵家の兄妹を眺めてましたら、アルベルトさんがこちらにいらっしゃいました。
「お初にお目にかかります、リスホルン侯爵が次男アルベルトにございます。以後、宜しくお見知りおきの程をお願い申し上げます」
ちょっと待って、中身もマトモなんですか!?
ついうっかり前世の素が出て変なことを言ってしまった訳です。何故この世には時間を巻き戻す魔法が存在しないのでしょうか。
流石に反論されたのですが、その中に聞き捨てならない一言が混じってました。
「マジックプリンセス」
どうやらわたくしに喧嘩を売ってらっしゃるの…じゃない喧嘩売るような事を言ってしまったのは私の方です、私が悪いのですから少しは我慢しないと。
バルコニーでちょっとお話しようと案内してたら、マチアスお兄様がイザベルさんに挨拶してるのが見えました。イザベルさんがちょっと夢見心地になってるみたい、お兄様は見た目と外面はいいですからねぇ。
とりあえず、おべっかを使いながら―半分くらいは本音ですが―謝罪を済ませましたら、何やら魔法学者に会いたいそうです。そういえば、魔法銃の開発者でしたよねこの人、国益にもなるでしょうし断る理由はないですね。
もちろん、二度と私をあんな風に呼ばないよう釘をさしておく必要がありますが。
それと、ゲームを知る私はアルベルトさんとイザベラさんをあんな風にしないよう導くことが出来るのではないでしょうか。それこそが私がこの世界に転生した理由なのかもしれません。一つ頑張ってみますか。
プリズナーNo.6という海外ドラマがありまして…




