表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何人いる?  作者: 山奉行
35/36

【総合評価4000記念】戦後処理

仕事もひと段落ついてPCも新調したので復活です

大変お待たせいたしました。

「捕虜の皆様、今日も一日頑張って働きましょう」


 今日も鉄道馬車の線路を敷設する作業が始まりました。お兄様がトリーゼンベルクで勝利なさって、ルテティアとシュヴァイニッツ公国の間で同盟が結ばれました。


 そこで2国間の交流を活発化させるために、ルテティアの有力貴族をなさってるナヴァール侯爵とマクシミリアン公が、トリーゼンベルクからルテティアまでの鉄道を敷設されております。そして、その為の労働力である捕虜の方々が住んでいらっしゃる捕虜収容所の所長にアルベルト兄様は私を選びました。


 私などには荷が重いと思いましたが「そうだイザベラなら捕虜に無体な事はなさらないでしょうから適任ですね」と女王陛下も私を所長にする事に賛同されました。難しいことではありますが、なってしまったからには捕虜の皆様が元気で楽しく働けるよう、皆様のお願い事をなるべく叶えて差し上げられるよう頑張ります。


 今日は、怪我をされてしまった方の治療のお手伝いをしに収容所内の病院まで向かいます。戦争で負傷された方や、工事で怪我をされた方で病院はいつも大忙しです。私も魔力はそれなりにございますので、急用や大事な会合がある場合を除いて、こちらで治療のお手伝いをさせていただいてます。


 子供の頃から私の護衛をして頂いてるトッド士爵は、万が一の事があったらとあまり良い顔をなさらないのですが、捕虜の皆様の健康を保つのも私の仕事だと思うのです。最近では元気になった捕虜の方が、治療の際に混乱が出ないように列を作るお手伝いをして下さるので大変助かってます。


 それが終わったら捕虜の方々の陳情に目を通します。やはり一番多いのは鉄道の作業が辛いという事です。ある程度は仕方のないことですが、鞭を使用禁止にしたり、3日働くごとに1日の休みを差し上げたりして体を壊さないように気を付けたら大分減ってきました。特定の兵士が辛く当たるような陳情が多い場合、私が直接話しかけて直すようにお願いしております。皆様お優しい方ばかりなので、私がお願いしたら大体の方は納得して頂いて、仲良くお仕事なさってらっしゃるみたいです。


 それでも、細かい諍いは絶えないらしく、毎日色んな方とお話させていただいております。先日ですが、酒の上でらしいですが監督の兵士さんと捕虜の方が喧嘩になりまして、その後恨まれて辛い目にあってると陳情がありました。今日は、その部隊の方をお招きして会食がてら仲直りの仲介をさせていただく予定になっております。


「皆様ようこそお越しいただきました。こちらの部隊でルテティア兵の方々が捕虜の方々を辛い目にあわせていると伺いました。双方から確認したいと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?」


すると、捕虜の方々からこんなお返事をいただきました。


「いや、酒の上での喧嘩がありまして、その後しばらくはギスギスして仕事がやり辛かったのですが、今はもう仲直りしてますので大丈夫です。イザベラ様にご心労をおかけして申し訳ございません。」


「俺たちも大人げなかったので、ちゃんと双方謝罪して仲直りしてますので、ご安心頂けたらと存じます」


 もう解決していたみたいで大変結構な事です。私に心配かけるのが心苦しいとかで、最近はお話を伺うためにお呼びした時にはもう解決していることが殆どです。そのため、ほぼ会食しながらお仕事の進展具合とか、日々の楽しみとかを楽しくお話しさせていただいているだけになっております。


 もちろん、こうやってお話しさせていただくのは私も楽しいですし、皆様が頑張って働いていただく助けにもなっていると思いますので不満などはございません。


 それと、家族と連絡が取りたいという方も多くいらっしゃいます。家族への手紙は責任を持って届けさせていただいておりますが、それとは別に現在、家族の方の宿泊施設と面会所を建築しています。家族の方は働き手が捕虜になった事で収入が断たれ生活が困難になった方もいらっしゃるようで、宿泊施設の費用はルテティアで負担させて頂くことになってます。大兄様は渋い顔をなされてましたが、結局私のやりたい様にという事で認めていただきました。


 そして、夕方になるとマチアス様(いい加減呼び捨てにしてほしいと言われてますが)が工事現場から帰って来ますので、私の従者と一緒に夕食を作ってお待ちしております。そして一緒に夕食にした後、二人で湯あみをして一日が終わります。マチアス様が代官をしている町が恋しくもありますが、ちい兄様と女王陛下に頼まれたことですので、工事が終わるまでは頑張ろうと思います。




「イザベラは上手くやってるみたいだね」


 俺宛に来た手紙を一緒に読みながら皆で打ち合わせをする。


「マチアスからも報告があったが、ヴィスワ王国兵はイザベラに心酔しつつあるからスパイの密告も多くなって仕事が楽だってさ。ただ、最近はイザベラの旦那という事で嫉妬のこもった視線が怖いって泣き言言ってたよ」


 いくら捕虜の待遇に金をかけても自国民を動員するより安いし、ルテティアは今内戦での人口減が問題になってる上に国内の鉄道路線の敷設で手いっぱいだ。


 ヴィスワ王国内に親ルテティア派を作れるし、亡命希望者が多ければトリーゼンベルクからルテティアの路線に作る駅に、宿場町を作ることができる。


モブさんから聞いた話なのだが、最近じゃイザベラと会食したいからといって捕虜と兵士が共謀して虐待をでっち上げるケースが殆どだとか。マチアスが睨みを効かせて、ちゃんと順番で会食できるように調整させてるとか。仲良くなって結構なことだが、ちょっと仲良くなりすぎだお前らw


「というわけで父上に兄上、都市計画はよろしくお願い申し上げます」


「おいコラ待て丸投げかよ、お前もちっとは働けよ」


 領地経営に関しては父上や兄上には絶対敵わないから、得意な人にお願いするに限るね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ