【小話】ソイビーンズ
飲みながら30分で作った、割とどうでもいい話です。
ねんがんの ソイビーンズを手に入れたぞ!
「殺してでも うばいとる」
止めてくれミレーユ、貴女はマジで実行できるから。大平原に2キロくらい離して、銃持たせて決闘とかならともかく、室内戦で貴女に勝てる人間なんてこの世にいません。
「それはともかくとして、大豆なんてどこで手に入れたの?」
去年東方との交易で手に入れて、ベルリオーズ公爵領でこっそり栽培してたんだ。枝豆旨かったです。
「で、味噌や醤油の作り方知ってるの?」
「シチーボーイだった俺が知ってるわけないだろう」
適当に漬け込んだりしてみて全部ダメにしたのは内緒だ。
で、モブさんを呼んでみました。やっぱり作れるそうです、何者なんだろう本当に。
「ビアフラ戦争の時にローゼン伯爵の下で飛行場の警備兵やってたんだが、味噌と醤油が欲しくなって自作してたんだ。子供の頃母親の手伝いで作り方知ってたしね」
「太郎かよ」
ミレーユのツッコミが入る。が、意味が分からない。
モブさんの独白はさらに続く
「おかげで戦うコックって言われてたよ」
「セガールかよ」
ミレーユのツッコミがさらに入る。こっちは判った。
そんなどうでもいい話はともかく、味噌と醤油が作れるなら本当お願いします。
「私は前世で自炊してたんだから、腕前みせてあげる」
それは期待しても宜しいんでしょうか?貴族生活だと中々嫁の(しかも女王の)手料理なんて食べる機会ないですしね。
一ヶ月後、体重が5キロ減った俺を心配してモブさんが声をかけた。俺は一言こう言った
「姫のメシがまずい」
ローゼン伯爵は、紛争地帯に押しかけて費用自腹で義勇兵をするのが趣味のかなり冗談みたいな人です。
戦うコックは、モブさんはセガールじゃなくてジャック白井のつもりで言ってます。このジャック白井と言う人は、なろう系飯テロ小説の元祖みたいな実在の人物で、スペイン内戦の時に炊事兵として入ったものの「俺を戦闘に参加させないとメシ作らねぇぞ」→「ジャックにメシ作らせないと俺達戦闘しないぞ」という流れを作ったかなり伝説の人物です。
ソイビーンズが、しょうゆを作る豆という意味だったとこの話を書くときに初めて知りました。




