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苦労人?のロイド

久しぶりの本編。

「「・・・・・・じぃぃぃー・・・・なんでロイドがいるネ?」」

「・・・・・・(汗;」


ボリスとアヤ・・・二人の視線と声が自分に向けられる、居心地悪く庭に設置された椅子

に座っている俺。


俺だって好きでこんなとこいるわけじゃないぞ!


俺だって今失恋の痛手中で傷心中だってのに・・・いや、失恋なのは前々から確定してた

けどな!

ニコルを敵に回すとか(恐いし)・・・奪い取るとか(絶対無理)・・・そんな大それたこ

と考えてたわけじゃないけど、もしかしたら好きになってくれるかもしれない、こっちを

見てくれるかもしれないって言う気持ちが捨てきれなかったんだよ・・。


もしそんなことになってたら俺はよくて国外追放・・・最悪死んでたかもしれないけど

な・・・汗






俺とニコルの関係は幼なじみで悪友で・・・主従関係。

俺の母親がニコルの乳母で俺とニコルは兄弟のように育った。幼い頃は仲の良い義兄弟み

たいな関係だったのだが(ニコルに俺が兄とかいったらぶん殴られるだろうけど・・・)

年を重ねる内に適切な距離をとらざるえなくなって、召使いや側仕え・・・護衛のような

仕事もやるようになり、今は悪友兼主従という関係で落ち着いている。


ニコルは悪友っていうと嫌がるだろうけどな。普段バカバカいったり思いっきり殴られた

りしているが、一応俺のことを認めてくれているし、頼りにもされていると思う。


じゃなきゃ・・・自分の側仕えをはずして、この世で一番大切な子の護衛役なんってやら

せないだろう。

俺がアヤのことを好きになってしまうのは誤算だったかもしれないが・・。




今俺が庭にいるのもその一環・・・ボリスとアヤが必要以上にいちゃいちゃしないよう見

張れ・・・って・・・orz

こっちの心情を顧みない鬼畜な命令・・・まじあいつ鬼だ・・。




ボリスとアヤは異性同士のくせに女同士のようにいちゃいちゃべたべたするから必要以上

にニコルの嫉妬心を煽るんだよ。今だって俺を無視して・・・


「アヤノーこれ美味しいよ・・・ハイ、あ~ん♪」

「ボリスボリスー、こっちもはいアルネ・・・」


とか、きゅきゃ言いながらいちゃいちゃしつつ食べさせあいしやがって・・・。さっきだ

ってアヤがボリスの首を絞めて、ボリスがギブギブ!とかいって遊んでたけど・・・どう

見たってじゃれてて本気でやっているようには見えなかった。嫉妬したくなる気持ちはわ

からなくもない。




ただし、アヤはニコルが好きだし(哀しいことにどこからどーみたって)、ボリスには・・・











ラブラブで溺愛しているスタイル抜群の奥さんがいる。なんでも、ニャァロットケイキ王

国の末娘の王女だとかなんとか・・・。





『ニャァロットケイキ王国』

パンダコッタ王国の猫および猫科の動物版。

名物はほのかに人参を入れてチーズたっぷりいれた生地を焼き上げた人参ケーキ。

ニャァロットケイキ王国に済んでいる住人は猫耳やヒョウ耳、ライオンしっぽや虎のしっ

ぽの付いている服を着る。

パンダコッタ王国では可愛さやかっこよさが重視されるが・・・ニャァロットケイキ王国

ではスタイルの良さが重視されるらしい・・。

ちなみにワンッフル王国では強さが重視される。




つまり何が言いたいかというと、アヤはボリスを仲のいい女友達感覚でしか見てないし、

ボリスは可愛い妹と言う感じでアヤを見ているので・・・恋愛関係には発展しようがない。

それを分かっていても嫉妬してしまうのがパンダコッタ王国の住人の性なのかもしれない

が・・・。

そうこう考えている間にも二人の会話は続いていく。


「・・・・トいうわけで、ワンッフル王国の国王陛下・・・つまり、僕の父親ネ?から、

〝アーヤ〟任されたのはいいんだけド、僕・・・明日から1,2週間ほどどぉぉぉ~して

も〝アーヤ〟を世話できない理由ができチャって・・・だから、お・ネ・ガ・イ♪」

「・・・って!王子ってことはニコルから言うなって言われただろうが!!」

「・・・あぁ、そういエバそうっだたネ(てへ☆)」


言葉も出ないくらい驚愕しているアヤ・・・・・・・・はぁ、ボリス、こいつは昔からこ

ういうやつだ・・・。しかもそのどぉぉ~してもはずせない用事てぇーのも〝蜜月〟だろ?

どうせ今から国に帰って発情中の奥さんといちゃいちゃするんだろ・・・はぁ。うらやま

しいぜ。

ちなみに、ボリスがニコルから王子だって言うなって言われていた理由は、中身はどうであ

れ王子という肩書きに惹かれてアヤがボリスに恋してしまわないため。ニコルが自分の素

性を証さないのはアヤに遠慮した態度をとって貰いたくないから。

矛盾しているようだが・・・ニコルの中ではそうなっているらしい。


「まぁ僕が王子っていってモ、僕たち友人なのハ変わらないヨ♪・・・それにアヤノは明

日からミランジェが交配準備にはいちゃって一人で寂しいでショ?だから、アーヤの世話

してたら寂しさも紛れるか~なぁッテ思っテ!ちゃんとどうやって世話すればいいかはノ

ート書いてきたから!大丈夫♪」

「う~ん、不安だけど大丈夫!まかしときー♪」


どう大丈夫なのか問いただしたいところだが・・・二人の中ではそうなっているらしい。

かくしてニコルの機嫌をさらに悪くさせる犬の子供・・・〝アーヤ〟がアヤの手に渡った

のであった。何事も起きなければいいけど・・・。はぁ。


最初は二人だけでのお茶会だったはずが・・・全く書けず、ロイドを入れたら色々しゃべってくれました!

グッジョブ、ロイドb

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