ボリスとの出会い編後編(おまけ話)
やっと終わりました・・。
でもまだこの話に関するおまけ小話がもう一個ある・・・w
本編?ちゃんと書きますよ><;;;
犯罪者が捕まってから数十分後・・・・。
屋敷へと帰ってきたボリス&モロウとアヤノ。
そして・・・
部屋を支配するは、顔だけは爽やかな笑顔ながらも絶対零度の猛吹雪で部屋を氷点下の温
度まで下げさせる一人の男だった・・・。(←あくまでもイメージです)
「私・・・知らない人には近寄っちゃ駄目って言いましたよね・・・?」
「知らない人じゃないネ、ニコル様とロイドの親友っていってたアルもん!」
私が怒りを含ませた静かな声で問えば、ビクビクしながらボリスを盾にしてその後ろから
アヤがそう答える。アヤがボリスに引っ付いているのも腹が立つし視界にチラチラ入って
くるやたらとでかい狼のぬいぐるみも腹が立つ。が、それより更にボリスの僕何にも悪く
ないヨ?と言わんばかりのヘラヘラ顔が怒りを倍増させる。
これでさっきまで〝ロイド〟でストレス解消してなかったら、反論なんか許さずに泣いて
も許さず怒り心頭で責め続けてたかも・・・。良かったそうならなくて・・・嫌われたく
はないですからね・・。
って、もうすでに嫌われてるか・・・・orz
え?ロイドがどうなったかって?想像におまかせするよ。
「・・・もしそれが嘘だったらどうするんです?簡単に人を信用しちゃいけません!」
「ボリスはいい人だもん!嘘なんか言わないアルね」
「・・・・・・・・・・・・・はぁ、いたいけな女の子を〝囮〟に使って敵を捕まえるよ
うな人・・・良い人とは言いませんよ・・・・」
心の底から吐き出すようなため息をつきながら、私はアヤに一語一語丁寧にわかりやすく
そう教えてあげた。
「・・・・・・・・・・・・・・はい??????」
驚く彼女・・・そりゃそうでしょうね・・・。
「ハハハ、ばれてタ?w」
そして軽く笑って済まそうとしているこいつ・・・殴っていいか?そう簡単には殴らせて
くれないだろうし殴るだけじゃ済まなくなるのでアヤの前では自制するが・・・。
「ばれるも何もわざわざお前がアヤを町に連れ出す理由なんってそれしかないだろ・・・」
「君の為でもアルんだけどネ・・・アヤノ、ごめんネ?w」
めんごめんごみたいに軽い謝り方でどこ世界に許すやつがいるんだ?!
「はぁ・・・うーいいよ。町に連れってくれたし楽しかったアルし、ちゃんと守ってくれ
たし・・・私もその犯罪者とっつかまえてやるネ!って思ってたからネ!」
・・・いたよ、ここに。アヤは甘すぎる・・・一発くらいぶん殴っても文句は言われない
ですよ。って・・・犯罪者を捕まえるなんってそんな危ないことやめて下さい!いや、実
際つかまえてしまいましたが・・・orz
「今日はアリガトウ、ボリス・・・」
そういって背伸びして彼女・・・アヤはボリスの頬にキスをした・・・。ほぼ密着して。
嬉しそうに笑いあう二人・・・そこには二人の世界が出来上がっていた。
「あぁぁぁぁ、そんなにくっつかないで下さい。アヤ、こいつ男ですよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・はい????」
すごく驚いているアヤをボリスからひっぺはがしながら、自分の方に引き寄せる。
やっぱり勘違いしていましたか・・・ボリスは見た目だけなら美女ですからね・・・。
『・・・・おと・・おと・・おとこ?!なんですと???』
「ハハハ、何言ってるか分からナイけど、驚いてるのはよく分かるヨwホラホラ、胸ナイ
でショ?w」
驚きすぎて日本語でしゃべってしまっているアヤと、服をはだけさせて胸を見せるボリス。
そして・・・
「俺とテメェー・・・じっくり話し合う必要があるな・・・」
怒りが最高潮に達した、目が笑っておらず、口元だけで寒気がするようないや~な笑い方
をした俺。アヤにはボリスの胸板なんって汚らわしいものを見せないよう抱きしめている
おかげで俺の顔も見えない。
え、狼のぬいぐるみ・・・?どっこその辺に転がってるよ。
「イヤイヤ、話し合いって・・・話すだけジャ終わらないよネ確実に・・・・・・ああソ
ウダアヤノ、君、ニコルに渡すものがあったんジャない?」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・え?このいや~な雰囲気のなか渡すの・・・?と、戸惑う彼女は迷いながらも俺に・・・
「ニコル様、お誕生日おめでとう!・・・後こないだはごめんなさいアル・・・大好き」
そういってプレゼントを渡してくれた。
絶対零度の世界だった部屋にその一言で花が部屋中に咲き誇った・・。(←あくまでもイメージです)
え、もしかしてアヤはこれのためにわざわざ町に行ったの・・・?俺・・・いや私のため
に・・・・・・なにそれめちゃくちゃ嬉しい!!!
怒り?何それおいしいの?そんなことより・・・
「アヤ・・・私もごめんなさい。それから私も・・・大好きです」
そういってから私は彼女の頬にキスをした。
こうして一週間冷戦状態だった二人は和解し・・・場の空気を読んだボリスはいつのまに
か部屋から姿を消していて(逃げたとも言う)二人のいい雰囲気はこの後もずっと続いた
のであった。
終わり?
ニコルの話し方は基本、アヤには丁寧語だけど、他の人や心の中ではざっくばらんに話すっぽい。