表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/18

ボリスとアーヤ

1/16(月)改訂。

ちょいちょい付け足し。

ここ数日間、私は最高潮に機嫌が悪い。


理由は例のアレ・・・『チョーカー』のせい。

あれの束縛感もイライラの原因だが、はずすとすぐにニコル様にばれて再び付けさ

せられるし、付けたくない!といっても頑としてゆうことを聞いてくれない・・・。

大体ニコル様は私に甘いのだが・・・自分の中でどう~しても駄目だってことには

岩かって?!くらい頑固なんだよね・・・・orz


なので、最近の私は自分でもカルシウム足りてないんじゃない?ってくらいイライ

ラしていたのだが・・・それに合わせて、今、『乙女のアレ』なのだ・・・しかも

2日目。だから丁度イライラの最高頂時なのだ。

なので今日は朝からミランジェも追い出して、部屋に引きこもっていた。

ニコル様やメイドさん達の心配する声が聞こえたが、そんなのは無視だ!


この国のパンダの受精期間は、一ヶ月の内のたった数日・・・。なのに、なにうえ

交配させる何週間前からつけなあかんのか?!

最初は数週間我慢すれば解放される!と我慢していたが・・・今日は無理!こんな

状態で人に会えばやつあたり&かんしゃくをおこしそうなので自主的に今日は引

きこもりだ。そう思って私はふて寝をしていたのだが・・・



「アヤノー、部屋に入るヨ~」


寝ていた私を起こしたのは、鍵をかけたはずのドアの鍵を〝ガッチャ〟っと開ける

音。そして、部屋に響くドアを4回ノックしながら、『入るよ~』と言いつつ同時

進行でドアを開ける音だった。

このハイテンションな声、そしてカタコトな口調・・・私はまだ寝起きで頭が完全

に覚醒していない状態で瞬時にさとった。


〝やつだ、やつがきた!・・・と〟


普段の時なら好ましく思える彼の性格も、ものすご~く機嫌の悪い今の心境じゃう

ざったいだけ。私は間髪入れずに私の身長くらいある大きなパンダのぬいぐるみ

を・・・


「まだ入っていいとは言ってないネ!」


と言ってドアに方向に向かって、彼にあたるよう思いきり投げた。ま、ドアを盾に

されてあたらなかったけどね・・・。


「ひどいナ~わざわざ君に会いに来た友人に攻撃するナンッテ、ひどいと思わナ

イ?」

「勝手に鍵開けて、許可もしてないのに乙女の部屋に入ってくる方がひどいと思う

ネ!」




彼は、ワンッフル王国の人で名を〝ボリス〟

陽気で明るい性格で、私とはなんだかんだで気が合う。私の数少ない友人の一人だ。

そして言葉がカタコトなのはワッフル王国とパンダコッタ王国ではしゃべる言葉

が違うから。



『ワンッフル王国』

パンダコッタ王国の犬(or狼)バージョンの国。

名産品は、犬の形をしているミックスフルーツと牛乳たっぷりのあまぁ~いワッフ

ル。そして、住んでいる者は頭には犬耳と犬服を住人はみな着ているらしい。行っ

たことがないので見たことはないけど・・・。

もちろん、ボリスも犬耳と犬しっぽを着けている。ニコル様の場合は人間が着けて

いても違和感がないといった感じだが、彼の場合は、ハイイロ狼が擬人化したらこ

んな感じなんだろうなぁ~と行った具合でものすごく似合っている。そのもの・・・

って感じ?



彼の愛犬は大人一人乗せれる、大きなハイイロ狼の〝モロン〟

そんな愛犬に配色が似ているボリスも、髪は長髪の灰色で目は妖しく光る金色。

例のごとく何をしている人なのかは知らないが、彼はここ数ヶ月ほどでよくこの屋

敷に出入りするようになった。私は外交官?と思っているが・・・実際はどうなん

だろ?これも例のごとく聞いてもはぐらかされてしまう。




「ニコルから聞いたけど、ずいぶんアレてるみたいだネ~、そんな君に僕がイイも

のを持ってきてあげたよ~」

えっへん!という表現がつきそうなくらいえばっている彼が見せてくれたのは・・・


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・


黒色の毛、茶色のまん丸おめめの『子犬』だった。


「かわイイでショウ?まだ産まれて数ヶ月の雌犬なんだヨ~」


確かに可愛い・・・ベリーベリーキュートだ!癒される~。


「名前は〝アーヤ〟ワンッフル王国でも珍しい黒い毛の犬ダヨ」

「・・・アーヤ?・・・」

「ソウソウ。この子を一目見た瞬間、君に似てる!って思ってネ、僕が名前を付け

たんだ!」


へぇ~それにしても、撫でると〝くうぅぅ~〟って鳴いて、しっぽを振って可愛い

~。


「トいうことで、君に数週間この子を預かってほしいンダ!」



は?え・・・なんで?!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ