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1/18

私とパンダと王国と

《1/18改訂》

内容は変わってません。

題名変更と、なるべく読みやすくなるよう行間を空け、文の細かいところを直したり付け足したりしています。


『パンダコッタ王国』

地球とは違う異次元のどこかにある〝異世界〟の国。


その名の通り、国中にはパンダ(生物に限らず無機物も)が溢れるパンダ王国で、

この国の名産品は黒蜜でパンダの顔が描かれた蜂蜜たっぷりのあまぁ~いパンナ

コッタ。

国に住んでいる者は必ず一匹以上のパンダを飼っていて、産まれた時から自分の

愛パンダ(愛犬のパンダ版)ときょうだいのように一緒に育ち、産まれてから死

ぬまでの一生を愛パンダと共に過ごす。



右を向いても→


左も向いても←


下を向いても↓


上↑を見れば雲までもがパンダ(の形)!

とにかく、国中にパンダ溢れるパンダ大好き王国なのである。







私の名前は桜井彩乃さくらいあやの

名前から分かるかもしれないが、日本生まれ日本育ちの純日本人である。


そんな私は10歳の時、たまたま出来てしまった異世界へと通じる空間を知らない

内に通って『パンナコッタ王国』に〝異世界迷い込み〟をしてしまった。




・・・そう〝召喚〟ではなく〝迷い込み〟


・・・だから私には幸か不幸か・・・・・




魔王を倒せ!とか




王と結婚しろ!とか




異世界物語にお約束な展開とか使命といったものがない。



そういったものが無い分この国での生活は案外楽しくホームシックになることは

あっても、嫌にはならない。

だけど、それが無い分、元の国に帰るには来たときと同様、偶然に偶然でも重な

らない限り帰れないのだろう…と、元の国へ帰ることをほぼ諦めている。












あれから6年・・・。

中華っぽい(厳密にいうと中華7割と洋風3割を合わせた)感じのこの国に迷い込

んでしまってからはや6年が経ち、私はもう16歳だ。



最初は言葉が全く通じなかったが、この国の言葉もたどたどしいながらもしゃべれ

るようになった。

(若干私がしゃべっている時の周りの反応が日本語しゃべっている中国人を見る目!

…みたいになっている気がするけど、気のせいだよね?!)

聞き取れなかったこの国の言葉も、分からない言葉以外は聞き取れるようになった。






それもみ~んなニコル様のおかげ。

彼は私を保護し、泣いてばかりいる私を辛抱強く優しく世話をしてくれ、そして、

自分の屋敷に住まわせてくれた。



ニコル様は絵本の物語に出てくる王子様のような外見をしていて、お屋敷はどこの

お城ですか?というくらい豪華で無駄に広く、着ている服は庶民の私にも分かるぐ

らい高価そうで、気品あふれるオーラから、何をしている人かは知らないがかなり

身分ある人なのだろうと推測している。


・・・なぜか聞いても教えてくれないけど。








そして私は今、ニコラ様に恋している。

身分違いの恋…それは分かっているけど、自然といつのまにか好きになっていた。








「思っているだけなら許されるよね?」


私は私の愛パンダである〝ミランジェ〟に日本語でそう話しかける。


ミランジェは私の愛パンダで、赤ん坊の時から育てている雌パンダ(6歳)。


私はパンダッコッタ王国出身ではないが、住人である私も例に漏れずパンダを所有

することになってしまったのだ。

当時、動物なんか育てたこともなく、言葉も通じない子どもに産まれたての赤ん坊

パンダを世話させるなんって、



「テラ鬼畜!」



と思っていたが、ミランジェのおかげでこの国に来てしまったショックが結構紛れた

し、世話は9割方、ニコル様を含めた他の人達がやってくれた。6年も経てば彼女の

世話も一人で出来るようにもなった。


今では彼女も私と一緒で立派なレディ。そして私の一番のお友達だ。


テラ鬼畜=すごい無慈悲な行い

↑〝テラ〟って言われて分かる人どのくらいいるんだろ・・・?w一応訳付けときます。




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