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プロローグ~ハジマリの詠~
「ねぇねぇ、お姉ちゃんはどこから来たの?」
「私?私はね、あのお空の向こうから来たの」
そこには二十歳になるかならないかの女の人と、七歳くらいの少女の二人が笑いながら話をしている。
「お空の向こう?宇宙?」
「う~ん、宇宙よりも向こうかな」
「そんなところ無いよ~」
頬を膨らませて、お姉ちゃんと呼ばれた旅をしている女の人―鳳来 碧―の言葉を否定した少女―暦 神雫―
「大丈夫、時が来ればあなたも行くことになるから」
「本当!?」
神雫は瞳を輝かせて訊く。
碧は笑みを浮かべて頷く。
「ええ、本当よ、それまで待っていてあげる」
「やったー!私またお姉ちゃんと遊べるんだ!」
「ふふ、嬉しい?」
「うん!」
「じゃあ、待ってるね、神雫が来てくれるまで」
お姉ちゃんは、その次の日に姿を消した。
それから八年の年月が経って、その時、七歳だった私は十五歳になった。
こんな感じのとても上手いとは言えない小説ですが、ボチボチと更新していくつもりなのでよろしくお願いします。