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窓のむこう  作者: 花音
6/7

悪友

ある日の休日、俺は芽衣と名乗る男、璃羽と町を歩いていた。

ま、男同士で歩いてても、何の違和感も無いしな。

「漣様、お久しぶりです。」

と、声を掛けてきたのは、播機潤だった。

「播機、久しぶりだな。」

俺は昔から、こいつが大嫌いだ‥。

すると璃羽が小声で話た掛けて来た。

「播機って‥あれか?遠藤美空の秘書とか云う‥‥」

「‥ああ」

遠藤美空とは、有名な会社の社長で、俺とは昔から変な関係、それもかなり性格が悪い奴だ‥。

「なんでそんな奴と、絡んでるんだ‥お前は‥。」

呆れられた。ま、そりゃそうか‥。

でも本当だ。何で俺はこんな面倒な奴と絡んでるんだよ。

「美空様がお呼びです。さあ」

「やめろ、俺は行かねぇ」

金関係で俺を使われるのは、もう御免だからな。

抵抗する俺を強引に車の中へ引きずりこもうとした時、璃羽は冷静な声で云った。

「漣が止めろと云ってだろ?」

璃羽・・・。

「‥すみません」

「‥‥。」

それ以上、璃羽は何も言わなかった。

播機が、あまりに哀しそうな顔をしてたから――。


璃羽と別れた後、俺は播機の車で遠藤美空のいるビルへとやって来た。

「漣様、くれぐれも気をつけて下さいね。」

「ああ・・」


ビルに入りエレベーターに乗る。

播機あいつ・・・何で俺に気をつけろなんて云ったんだ?

ま、いつでも遠藤美空には気をつけてるから平気か。

「漣ッ・・・!」

扉が開くと同時に、俺に抱きついてきた。

ああ・・・やっぱ嫌いだ。

「離せ。用件は何だ?」

「良いじゃない。少しくらい。」

美空は、むすっとした顔をしながら、俺から離れた。

「用件?無いわ、そんな物。大事な妹と会うのに理由が必要?」

「ああ、そうだな。でもな、俺は実の兄じゃない。お前は連れ子だ。前にも云っただろ。」

こいつとは、昔から仲が良かった。でも実の兄じゃない事くらい分かっているだろ。

それに、昔俺に何したか分かってるよな・・ッ。

「帰るからな」

そう云って歩き出した。

「待って・・・」

後ろから美空が呟いた。

そして俺が振り返ると、不意に唇を塞がれたのだ。

更新遅れました。すみません。


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