約束の悲劇(下)
「おじゃましまーす・・。」
祖母には、内緒で来てみた物の・・。
家でか過ぎだろ、これ。
「あれ?荷物少なくない?」
「ごめん。今日は9時位に帰るよ。」
はあ。やっと云えた。けど、こうゆうのは苦手だ・・。
「わかった。じゃ、上がって!」
そう云って、いつもの笑顔で笑った。
「それにしても、芽衣の家って広いよね~。」
「んー、生まれた時から、こうだったから慣れちゃった~。」
普通に会話していた俺達だが、芽衣の部屋に入った途端、芽衣の表情が変わった。
「花音。私ね・・・。花音のことが好きなの。」
ん??俺のことが好き・・・だと?
でも、今は女であって、雨宮漣じゃない。落ち着け、俺。
「ど、どうゆうこと?」
「私が告白しても、嘘を付き通すのね。」
「え・・・。」
お、落ち着けって・・。ここで戸惑ったら負けだ。
「知ってるのよ。お前が男だって事をな。」
芽衣の声が、急に声が男になった。
その声には、聞き覚えがあった。えと、誰だっけ。
「あ、お前!璃羽か?」
璃羽とは・・漣の幼馴染で、小さい頃引っ越してそれきりの友達。
「今頃気づいたのかよ。」
「なんで、お前がここに?」
なんで女に成る必要があったのか。
璃羽には3祭上の姉が居た筈だよな・・。
「アレは、嘘だ。俺には姉貴なんていねぇよ」
成る程な。俺以外にも居たなんてな~。
「俺の事は、いつ気づいたんだ?」
「あ~、お前のばあちゃんに聞いた」
マジかよ。出でくるときに何も云われなかったのは、このせいか・・。
「後、俺がお前のことを好きなのは、本当だぜっ!」
「は?・・・んん!?」
んな事を云って俺に・・・。
・・・キスされた。ファーストキス・・だったのに・・。
バタッ・・・
ファーストキスを奪われたショックと、男にキスされた驚きで、漣は気絶してしまったのであった(笑)
更新遅くなりました。すみません。
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