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窓のむこう  作者: 花音
3/7

初登校

俺は、今年から高校生だった。

学校へ行く途中、他の生徒や歩き行く人とすれ違う度、頭の中を不安が過ぎる。

しかし、俺の体格から顔つきまで、きわめて女に似てる為、気づく者は一人として居なかった。

・・そもそも、気づかれちゃシャレになんないんだけどさ。


少し歩くと、門の前に、一人のおばあさんに会った。どうやら、困って居る様だった。

「どうかしたんですか?」

俺は、優しく笑いかける。

「娘が、お弁当を忘れて行ってね・・。」

あまりにも普通な理由だ。それも、初日から弁当を忘れるとはな。

「娘さんの、お名前を聞いても良いですか?届けておきますよ!」

「斉藤 芽衣と言います。どうぞ、宜しくお願いします。」

走り出そうとした俺を、おばあさんは引き止めた。

「あなた、お名前は?」

「れ・・っ、雨宮 花音です!」

一瞬、漣 と云いかけてしまって、冷や汗をかく。

「花音さんですか、近々お礼させていただきます。」

俺は、“いえいえ”と云って、校舎へ走って行った。

自分のなかでも、良いスタートだと思った。


確か、斉藤 芽衣って云ったよなぁ・・?

歩きながら、名簿に目を通し、斉藤 芽衣に名前を確認する。

-----------------ドンッ。

「きゃっ、ごめんなさい。ごめんなさい。」

「いや、だいじょう・・・ぶ。」

目の前に居たのは、一人の女の子。紅茶色の髪に青色の瞳。

恐らく、カラーコンタクトをしているのだろう。

「あ、あの。おばあちゃん。お弁当ー!」

テンパって居る、彼女に、俺は冷静に話す。

「もしかして、斉藤 芽衣ちゃん!?」

彼女は、ぼんやりと口を開けている。

「何で、私の名前知ってるの?あー!何で、お弁当持ってるの?」

ますますテンパってしまった様だ。どうやって説得させようか・・。

「門の前で、貴方のおばあさんに会ったの。だから、探してたのっ!」

「あら、そうだったの・・ありがと♪」

と云って、俺にウインクした。

ウインクは禁止だって・・っ。

俺、ちゃんと女になれてるよな・・?

「あ、芽衣って呼んでっ!1年A組だよね?行こ!」

「あ、うん。」


・・・この顔つきといい、さっきのお婆さんといい。何か見覚えがある。

ま、気のせいか・・。



はい。第3話まできました。

コメントは、特に無いですね・・。


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