1/7
すべての始まり
清々しい、いつもの朝。
母親や祖母は家族会議を開いていた。この雨宮家、突然の家族会議も珍しくは無かった。
それに、俺には全く関係の無い事だ。
跡継ぎが女だと決まっていた雨宮家にとっては、俺の様な男は、ハッキリ言って必要の無い存在に近かった。
しかし俺には、女の兄弟は居ない。きっと、後継ぎなどの話し合いを、しているのだろう・・。
「漣様。奥さんがお呼びです。」
それは、雨宮家の使いの、雲居の声。
俺が生きてきた中、家族会議に呼ばれたのは、この時が初めてだった。嫌な予感がした。
「お呼びしたでしょうか。」
丁寧にふすまを開くと、家族の視線が一気に飛び込んで来た。こうゆう空気は、苦手だ・・。
「漣。ここに座りなさい。」
祖母の声は、いつに無く、堅苦しかった。
「回りくどいもは、嫌いでね。単刀直入に云わせてもらうよ。」
この祖母から、何を云われるのかと思うと、つい息を呑む。
「漣・・・。今日から女になりなさい。」
初投稿です。下手ですいません・・(汗)
直した方が良い点などの、感想をいただけたら、嬉しいです。