ママ、温泉旅館で年齢確認地獄
休日。
「今日は温泉だ!」と、そらと日向ママは車で旅館へ向かっていた。
ママはウキウキ。
「久しぶりにゆっくり浸かれるわ〜♪」
しかし、旅館の玄関で早速事件が起きる。
フロントの若い係員が、ママを見るなり小さく息を呑む。
係員
「……お子さま……ですか?」
日向ママ
「違います!! わたし、三十代の大人です!!」
そらが横からサラッと補足。
そら
「この人、俺の母です。三十歳超えてます」
係員は動揺しつつも手続きを進めようとする。
係員
「えっと……大人……ですね……身分証、お願いできますか?」
ママは免許証を取り出す。
しかし、係員は申し訳なさそうに眉間に皺を寄せる。
係員
「本当に……間違いなく……大人……なんですね……?」
日向ママ
「本当に大人です!! 見た目で判断しないで!!!」
結局、チェックインには10分以上かかり、ママは小さくため息。
やっと部屋に通され、荷物を置いて温泉へ向かうと——
脱衣所でも事件発生。
係員がママを見るなり言った。
係員
「……お子さま用の浴衣になりますが……よろしいですか?」
日向ママ
「いやいやいや!! 大人用でしょ!!!」
そら
「母さん、これはもう慣れるしかない」
日向ママ
「慣れたくない!!」
さらに浴場へ入ると、温泉の受付でも再び確認。
受付
「大人料金で間違いないですか……?」
「はい、本当に大人です!」
「……ですが、見た目が……」
ママは小声で呟く。
「この世のすべてが私を子ども扱いしてる……」
湯船に浸かれば、隣の家族連れが小声で話している。
「かわいい子連れてると思ったら、大人なんだって」
「えー!? 本当に!? びっくり!」
日向ママは肩まで湯に浸かりながら、ため息をひとつ。
「せっかく温泉でのんびりしたかったのに、なんで年齢確認の旅になってるの……」
そらは笑いながら言う。
「母さん、見た目が小さいのは宿命だよ。
でも、俺はちゃんと母さんが大人だって知ってるから」
ママは肩をすくめて、ゆるっと笑う。
「……もう……しょうがないわね。
じゃあ、そら。今日も母さんと一緒にのんびりしよっか♪」
湯気と笑い声に包まれ、
“合法ロリお母さん”の旅館での受難は今日も絶賛進行中なのであった。




