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ケガの功名 & 衝撃の告白!

 昨日、ネットで懐かしい方の消息を知りました。

 このエッセイでご紹介したロマンス詐欺の加害者の方です。ツイッターで「日の出」さんというお名前でご活躍(?)しています。エッセイの第43部分「ロマンスという形而上学的な概念に対する一考察。」から第45部分「ロマンス(詐欺)の終末と、講演会のよもやま話」にご登場いただきました。

 私は彼の目的を推測して気が済んだので彼のツイッターをミュートにして、彼のことはすっかり忘れていました。


 昨夜ネットニュースに、ロマンス詐欺の記事がありました。色々なロマンス詐欺に何度も引っかかる方がいるらしい。著名な漫画家さんは一度だけの被害ですけれど、それでも7500万円も騙しとられたそうです。でもこの方、それを漫画に描いているので転んでもタダでは起きてない。wwたくましい!


 ロマンス詐欺の主たる目的は、お金持ちからお金を引き出すこと。私は貧乏なのと「それくらいの甘い言葉で、私を騙せると思うな!」という気持ちで、騙されずに済みました。でも貧乏な方も、被害に遭っているみたいです。


 詐欺さんから「あなたを信用している。信用しているから大事な荷物を運んでほしい」と頼まれて、海外へ出かけて荷物を運んだら中身は覚せい剤だったとか、「愛するあなたにプレゼントの金塊を贈ります」と言われて自宅の住所を教えたら、送られてきたプレゼントの中身は覚せい剤だったとか。後で詐欺の仲間が、覚せい剤を盗みに来るらしい……。


 お金とか戸籍とか口座の搾取までは想像していたけれど、何も知らない一般人を介して覚せい剤を運ぶというのは知らなかった!

 詐欺のタイプはたくさんあるみたいですけれど「アメリカ国籍でシリアに従軍する軍人」という一文を記事の中に見つけて「あ! 日の出さんだ!」と思いました。今もまだご活躍らしい。

 「そっか~。お元気か~」と思いながら、眠りにつきました。


 朝の4時。私は激痛で目がさめました! 左足のふくらはぎが、つってる!!! 痛い!!

 そんな場所がつったのは初めてなので、最初は何事かと驚きました。どうやら寒さが原因のようです。お布団の中で目を真ん丸にして驚いているうちに、痛みは引いてゆきました。

 良かった……(涙)。ビックリした!


 そして先ほど、私はパソコンで原稿を書いていました。するとまた、左足のふくらはぎがつった。

 イテテ! でも原因はわかっているから、平気。余裕をカマしていたら、右足のふくらはぎも……そして両足の太ももがつり、腹筋全体がつった!!


 悶絶です! 激痛で声も出ない! 畳に倒れ込む。ふくらはぎも太ももも腹筋も痛い! 痛い! 痛い! 冷や汗がダラダラ出ます。痛くて動けない!

 痛いけど、このまま冷たい畳の上にいると、悪化しそうな気がする……。あったかいベッドに移動しなきゃ……。ベッドまで、たったの3歩です。その3歩が、今はムリ! そして案の定、悪化する痛み!

 痛い! 痛くて死ぬ! 激痛のあまり吐き気がしてきた! ただでさえ痛いのに、吐くのに腹筋使ったら、ホントに死ぬ! 今はカンベンして! でも吐きそう! トイレまで2歩。でも2歩も歩けない! 吐くのはやめて! 畳で吐いたら、後がタイヘンだから!


 悶絶していると、まずふくらはぎの痛みが引いていった。次に太ももの痛みも遠のいてゆく。あとは腹筋の痛みだけ。でも痛い! 腹筋だけでも、めちゃくちゃ痛い! これ腹筋かと思ってたけど、もしかしたら心臓!? 私、心筋梗塞とか起こしてる!? と思っているうちに、痛みが引いていった。よかった……!


 あわててベッドに飛び込みます。また痛みが出たら、シャレにならん! ベッドであったかくして、おとなしくしておこう! 


 いつもならウキウキしながらエッセイを書いている時間ですが、今日はお休み。ベッドでネットサーフィンをします。

 そういえば日の出さんのツイッター、ミュートしてるだけで削除してないよなぁ……。フォローのページを見ると、日の出さんからブロックされてた! 

 この方、ロマンス詐欺の加害者なんだよね……。他にも被害に遭っている方が、いるかもしれない……。この方のお名前とか公開したら、被害が未然に防げるかしら?? 

 

 我ながら情けないのですが、気づくのが遅ぇよ。悠長にエッセイでロマンス詐欺の話を書く前に、皆さんに注意喚起しろよ……。


 私はポチポチと文章を書いて、ツイッターに「この方、ロマンス詐欺です。ご注意ください」とアップしました。他にできることは、ないかしら? ツイッターで被害報告ができるらしい。規約に同意して、被害を報告します。厳密に言うと私は被害に遭っていないのですが、お金を引き出されたり、覚せい剤を運ばされる被害は防ぎたい。もし彼がマトモな人なら、私のツイッターが凍結とか削除されるかもしれないけれど、その可能性は限りなく低いと思います。名前も性別も年齢も知らない私に金塊を贈ろうなんて酔狂な人が、実在するとは思えませんから。


 人生で初めてのひどいつり方をしましたが、おかげで詐欺の注意喚起ができたので、結果オーライとします☆ それにしても、痛かった……!


 それでは本題。素晴らしく長い前置きでしたけれど、本題とは無関係です。ごめん!


 昨日、母親に荷物を送りました。もちろん中身は、覚せい剤ではありません。プラチナのピアスです。以前に母がプレゼントしてくれた貴金属の中に、そのピアスが入っていました。母はそのピアスを気に入っていて自分で身に着けるつもりだったのに、間違って私に送ってしまったらしい。


 電話がかかってきて「マチちゃんにあげたアクセサリー、まだ持ってる? もうナイよね?」と訊かれた。どうやら私がすでに、売り飛ばしたと思っているらしい。母親から贈られた大事な貴金属を、なぜ私が売り飛ばすと!? もちろん全部持ってます!


「それならプラチナのピアスを送り返してほしいの」と言われ、返送した次第です。その荷物が母の手元に届いたという電話でした。


 「東京のお仕事は、どうだった?」母から聞かれました。あれ? なろうはお読みになっていないのですか?


母:前に読んだわ。ボロアパートのお話がおもしろかった♪

私:今は? 東京で仕事のお話も書いたよ。読んでいないの?

母:読んでないです。

私:一応、まいにち更新しているのですが。最新の動向は、エッセイを読んでもらうとわかるのですが。

母:えっっっ!? マチちゃん、毎日書いてるのっっっ!?


 ……ボロアパートのお話の前も後も、ほとんど毎日更新していますけれど。逆に訊きたい。あれだけ毎日更新しているのに、なぜ更新が途絶えてるとお考えになったのですか??? その根拠は?


母:わかったわ! また読んでみるわ! じゃあね~!


 私の質問に答えることなく、マイペースな母は電話を切りました。相変わらず自由な人だ……。

 というワケで、このエッセイを母が読んでくれるらしいので、母に衝撃の告白をしたいと思います! 愛する読者の皆様も、どうぞお付き合いください♪


 告白のために、下準備を……。私の本名は、仮に「チヨコ」とします。響きはチヨコとよく似ています。モニョモニョと小声でチヨコと発音したら、私の本名と聞き間違えるくらい似ています。ゆえにこのお話で私の名前は、チヨコで進めたいと思います。


 (お母さんへ。 私の名前は仮に「チヨコ」として考えてくださいね? 愛する読者の皆様も、私をチヨコとして考えてくれていますから。)


 母が私を呼ぶときは、ちゃん付けです。いつでも、ちゃん付け。ちなみに19歳11か月で大往生した愛犬も「マックちゃん」と、ちゃん付けでした。でもなぜか、他のおうちの子は呼び捨て。人もワンコも、常に呼び捨て。お母さん、アレはいったいなぜですか? ちょっと面白いんですけど(笑)。


 本題に戻ります。

母は私を「チヨコちゃん」と呼んでくれている…………つもりです。

 母がふくらはぎや太ももや腹筋がつるより痛い思いをして私を産んでくれて50年、ずうっと私を「チヨコちゃん」と呼んできたつもり…………でしょう?

 お母さん、あのね…………、























私の名前、間違えていますから!!


お母さんは私のことを「チヨコちゃん」じゃなくて「チョーコちゃん」って呼んでますよ! 私の名前、間違って呼んでいますから!!! 50年間、ずうっと「チョーコちゃん」!それ、間違えていますよ!! チョーコちゃんは、別の人の名前ですから!! わたしは「チ・ヨ・コ」! 伸ばさないです! 伸ばすと、別人になってしまいます!


 あ~! スッキリした! 何年も前から言いたかったのですよ。でも今さら言うのもアレかなぁ……と迷っていたのと、母と会うのが数年に一度なので言う機会がなかった。お母さん、産んでもらった上に育ててもらって言うのはアレですけれど、私の名前をお間違えですよ?


 ちなみに母に影響されて知人も全員「チョーコ」と呼んでくれます。だから私の名前を知らない方は、横でそれをきいて「チョーコ」だとカン違いする。そしてカン違いの輪が、どんどん広がってゆくのです。私も面白いのでずっと静観していましたけれど、もし私が腹筋つって急に死ぬと(そのくらいじゃ、死なねぇよ)誤解が解けないままになるので、お伝えしようと思った次第です。


 50年来の誤解が解けて、嬉しいかぎりです♪

 おかげでスッキリしました♪


 このエッセイを読んだ愛する母の反応は、またここでご報告しますね~!!

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