すごく、もらう。すぐ、もらう。
昔から人様に、すごく物をもらいます。
よほど欲しそうな顔をしているのでしょうか……。
そんな顔は、していないつもりですが……。
一番心残りなプレゼントは、韓国でいただいた果実です。今でも、後悔しています。
ずっと以前、お友達と韓国へ旅行に行きました。
仲良しの女子4人組で、楽しい旅行でした。
韓国の町(どこか忘れた)をブラついていると、若い軍人さん4人から声を掛けられました。
どうやら徴兵制度で訓練中の、若い男性たちです。軍服姿が、素敵です☆
お休みで遊びに来ていて、これから船で観光するから、一緒に乗ってほしいというお願いでした。
言葉が通じないのに事情がわかったのは、ひとえに軍人さんたちの熱意のおかげです。
私を除いた3人の女子は、とんでもないレベルの美人さんです。日本でも、道行く人が振り返るくらいの美人さんばかり。整形大国の韓国でも、ぜんぜん負けてない美人さん。ってか、勝ってる。
韓国の男性が声を掛けるのも、うなずけます。
言葉が通じなくても、彼らは気合で話をします。だって、美人だから!(← 私、除く)
美人は、国境を超える!
「どうする?」 私たちは、相談を始めました。
「拉致られるかもしれないね。誘拐されるかもよ……」
彼女たちの美しさは、某国の「喜び組」レベルです。いや、もっと上かも。
そうだよね。船で連れて行かれたら、逃げられないよね。アブナイよね。
「さらわれるかもしれないけど………乗ってみる?」
さすが私の友達! 危機管理能力、ゼロ!! 危ないと思いつつ、ネタになりそうな方向へ進む!
軍人さんのエスコートで船に乗り込んでいると、果実を満載した船が、船着き場に入ってきました。
農家のおじさんらしき方が、艶やかな紅色をした、リンゴのような杏のような、見たこともない果実を積んでいる! 何ですか、それっ!? 見たことナイ食べ物なんですけど!!!
素敵な果実は、甘い香りを漂わせています。食べたい! 欲しい!
ガン見している私の視線に、おじさんが気づきました。
目で「欲しいか?」と聞かれたので、大きく頷きました!
おじさんは笑って、美味しそうな果実を一つ、私にくれました!!
やったああああ!!!
おじさんは私と一緒にいる美人さんたちに気づくと「おお♡」という顔をして、彼女たちにもくれました。なぜか軍人さんには、くれませんでした。ww
お財布を出して「いくらでしょうか?」と目で尋ねると、おじさんは笑って「いいから」と手を振りました。タダでくださるのですか!? ありがとうございます!! (← すぐに、もらう)
そしてその果実を、船に置き忘れてホテルに帰ってしまいました(涙)。
だって軍人さんたちが船の上で「この後、お茶でも!」「食事でも!」「明日は、どこへ!? 案内させてください!」と強く誘ってくださるから、お断りするのに忙しかったのです。お船は楽しかったですけれど、振り切って逃げた。そして、大事な果実を置き忘れた(涙)。
あの果実、どんな味がしたのでしょう………。置き忘れたのを、今でも後悔しています。
それから後に頂いたプレゼントは、置き忘れないようにしました。ちゃんと失敗から、学びました。
わりと高価なプレゼントも、たくさん頂きました。
人生で何度も、セレブと貧乏を行き来している私はその頃、ビンボーでした。
自転車が壊れたので、自転車屋さんに行きました。マウンテンバイク(そういえば、この自転車ももらった)ですが古くなってしまって、修理しても他のところが故障するらしい。
自転車屋さんから「安全のために、買い替えたほうがいい」とアドバイスしてもらいました。
しかしお金がありません。「どうしよう??」と悩んで色々と相談していたら、ご婦人が自転車のパンク修理にいらっしゃいました。自転車屋さんはご婦人の自転車を修理しながら、私の相談にのってくださいます。
「お金、ナイんですよ………」
「でも質の良くない自転車は、危険だからおすすめしないよ」
「質の良い中古とか、あります?」
「あるよ! 言ってくれたら、好きなの探してあげるよ! 3千円くらいで、あるよ!」
その話を聞いていたご婦人が口を開きました。
「原付バイクならあるけど、乗る?」
えっっっ!? 初対面の私に、バイクをくださるのですか!?
「ずっと大事に乗ってたけど、自転車のほうが便利がイイから、乗らないの。原付バイク、あげるわ」
マジっっっすか!? ありがとうございます!!
出会って5秒の方から、バイクをもらう私……。
出会って5秒で、バイク……。
この時も「お代金を払いたい」とお願いしましたけれど「いらないのをもらってくれるから、受け取れないわ!」と言われ、タダで……。 (← すぐに、もらう)
普段は玄関の中で保管されて、晴れた日だけ乗っていたバイクだったので、すごく調子が良かったです。あの時は、本当に助かりました……。
クルマは、2台(!!)もらったことがあります。
本当は3台になるところでした。3台目は高級な外車(たぶん1千万円じゃ足りない)で、保険などの維持費もすべて負担してくださるとのことでしたが、ほとんど話したことのない男性から意味もなく頂くは、ちょっと……。さすがに、お断りしました。
もらった車のうち1台は、元夫からです。このお話の第10部分「酷評(涙)。」に出てきた、二人目の夫。離婚が決まった時に「車がないと困るだろうから」という理由で、くれました。どんだけ優しいの!! ありがとう!! 今でも、感謝しています! なんでこんなに優しい人と、私は離婚したかな~?
もう1台は、近所のおばちゃんから。これは、結婚する前です。両親と実家にいた頃です。
当時はぜんぜんお金に困ってなかったのに、もらいました。
ある日「今日は天気が良いから、自転車でサイクリングに行こう!」と思い立ち、一人で冒険に出かけたのです。すごく楽しくて、ご機嫌さんで自転車を漕いでいる私を、偶然そのおばちゃんが見た。
「家からこんなに遠いところを、自転車で走っている!」
おばちゃん的には遠かったかもしれませんけれど、家から3㎞くらいの場所です。ぜんぜん遠くない。
「かわいそう! 車がないから、自転車で!!」
いえ、車はあります。家族4人で、3台あります。十分です。
「車、あげる! 私ちょうど買い替えるから、乗ってた車をあげる!!」
いえ、すでに3台ありますから……。
「遠慮なんか、しなくていいの! 自転車なんて危ないから、乗っちゃダメ!!」
それなら、ありがたく……。
気づいたら、もらっていました……。
私はこういう出来事が、頻繁にあります。すごく、もらう。
くれると言うのを断らないタイプなので、すぐにもらう。
あなたは思うかもしれません。
「自転車、バイク、車ときたら、もっと高額な物をもらったのでは??」
正解です!
「あげる」と言われた高額プレゼントのトップ3は………、
3位 金の延べ棒
2位 ン千万円の額面の証券 (← シャレにならん額なので、書けない)
1位 家、です。(土地付き)
自分で書いていて、怖くなってきました………。今までちゃんと考えてなかったけど、これってフツーじゃないかもしれない………。よく今まで、無事に生きてこれたな………。
というワケで、ちょっと落ち着かせてください。自分のことなのに、動揺してきました。続きは、また後日書きます。
金銭がらみで殺されてても、文句言えなかったかも………。
それにこれだけ頂いておいて、なんでビンボーになるんだろう??????