小説を書いていて、ビックリ!
「えっ!? 小説家の方って、お給料とかもらえないんですかっ!?」
ええ。もらえません。お給料も、有給休暇も、ボーナスももらえません。健康保険も年金も、自分で加入しないといけません。
これって、ビックリですか??
「姫さまですよねっ!?」という本で賞を頂き、賞金をもらいました。
本を出版してもらったので、初版の印税もいただきました。
一度にもらう金額としてはデカイのですが、すべて受け取るまでに2年かかっています。時給換算したら、最低賃金より少ないのは確実です。
重刷になれば実入りは増えますが、まだそこまで至っていません。
そして今は、二巻の校正作業中です。
一巻が出る前に二巻のご依頼を頂いて、すぐに書き始めていますから、動きは速いほうです。でも、二巻が出るまでビタ一文ももらえませんし、途中で「ごめん! やっぱ二巻はナシで!」と言われたら、すべてタダ働きになります。
うわぁ、自分で書いていて、怖くなってきました……。何の保障もナイ生活……。
早く、完成させないと……。
というワケで二巻の校正中ですが、これがなかなか……。
今回はですね、担当さまから「文体を変えてください」というオーダーが入ったのですよ。
私は主語と述語をきっちり書きたいほうなので、
リリは、清に言った。
「お前のアタマは、飾り物か? 考えるために使おうとは、思わぬのか?」
清は、リリにつかみかかる。
「ぶっ飛ばしてやるでおじゃる!」
という風に「〇〇は、〇〇した」と説明した後に、キャラのセリフを書いていました。
しかしこの書き方は、リズムを分断するらしい。読みにくくなるので、変えよと。もちろん、全文。今のところ、400字詰原稿用紙にして300枚くらい書いています。それ、全文!!
これだけでも気が遠くなるのに「話がはちゃめちゃで、ジュニア文庫の枠に収まらない」と……。
たぶん、褒めてない。「はちゃめちゃ」という言葉は、褒め言葉ではナイと思う……。
さらに「話の規模がデカすぎる! 縮小せよ!」と……。
また「建物の構造が複雑すぎる! シンプルにするべし!」と……。
この他にも「わかりにくい」 「ごちゃごちゃしている」 「このくだり、いらんのでは?」など、多数……。
こういうのって、何て言うのでしょうか? フルボッコ? 踏んだり蹴ったり? 再起不能?
ダメ出しくらった直後は3日間ショックで寝込んで、それから毎日まいにち校正の日々です。
あっちを直し、こっちを削り、そっちを変えると、あっちの理論が破綻する。それは困るので、こっちを言い換えて、そっちに繋げると、あっちが宙に浮いてしまう……。
……泣いても、イイですか??
一歩進んで二歩下がる。三歩進んで「やった~!」と喜んでいると、振り出しに戻る。
その途中でパソコンがお逝きになられ、一か月分のデータが飛んだ(後に神エンジニア様のおかげで、修復!!)ショックで、寝込む……。いったいワタシは、どこへ向かって進んでいるのでしょう?と、自分の方向性も見失う事態に……。
そういう毎日を繰り返し、ちょっとずつ進んで、今はラストに向かって突き進んでいます!
タネ明かしをしたら、最終章です! もうちょっと! 頑張れワタシ!
っていう時に、いきなりキャラAが喋りだした! え!? アンタ、何してんのっっっ!?
このキャラ、最初から一言も喋ってナイ人です! 「しゃべれよ……」と私が思っていても、頑なに口を閉ざしていたキャラ。それがいきなり、喋りだした! しかも、めっちゃ喋る!
「えええええっっっ!?」と驚いている私をよそに、弾丸トークを繰り出します!
何でいまごろ!? ビックリです!!
お話を書いていると、こういうビックリがけっこうあります。
自分の知らないところで、どんどんお話が進んでゆく。
こういうビックリがあるから、小説家はやめられないのだと思います♪
それにしても、キャラAよ……。アナタが喋り出したおかげで、色々と話が変わってしまったぞ? その決着は、どうつけるつもりなんだ?????