表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合とTSと悪役令嬢  作者: 宇奈木 ユラ
第三章 主人公の誕生日は大抵波乱。
78/125

78 ゲーセンにて(Ⅰ)

 ▽▲▽


 ──ゲームセンター、通称ゲーセン。

 古今東西の若者娯楽の中心地、陰キャと陽キャの交わる遊戯場と言っても過言ではない。

 少ない金額でシューティングやレース系をちゃかちゃか遊ぶもよし、札を握りしめてプライス系に腰を据えるもよし。

 遊ぶなら取り敢えずココに来とけば安パイと言える場所だ。

 無論、同ショッピングモール内にも割と広い敷地で存在していた。

 そんなゲーセンへ到着して早々、紫波雪風がボソりとつぶやく。


「──ここが、ゲーセンッ!」


 息を呑むように、覚悟を決めるようにそう呟く紫波雪風。


「紫波さん、どうしました?」


「気をつけて、滝沢さん! ここは不良たちの巣窟、ボーッとしていて目をつけられたら裏路地へ連れて行かれて金銭を巻き上げられると聞いているわ! 慎重に遊びましょう!」


「いや慎重に遊ぶとは?」


 何故だか、紫波雪風が斜め上にハッスルしていた。


 ▽▲▽


「──ここが、ゲーセンッ!」


「紫波さん、どうしました?」


 ゲーセン。

 そこは、魔性と青春の巣窟。

 煌びやかな色とりどりの閃光とアップテンポのBGMに彩られた若者たちの遊戯場(ユートピア)

 そして、(わたくし)のような真の陰キャとは決して交わらない場所。

 ゲームセンター限定のプライス──ぬいぐるみやフィギュアといった垂涎のオタクグッズを得る為には向かわなければならないが、しかし真の陰キャには敷居が高すぎる魔の領域。

 大金持ったオタクを狙って不良どもが狩りをすると噂の虎穴。

 確かにここは楽しい遊び場ではあろうが、しかし気を抜けばヤられる戦場──らしい。


「気をつけて、滝沢さん! ここは不良たちの巣窟、ボーッとしていて目をつけられたら裏路地へ連れて行かれて金銭を巻き上げられると聞いているわ! 慎重に遊びましょう!」


 私はまだココの危険性を理解していないふたりに警告をする。


「いや慎重に遊ぶとは?」


「慎重に、気をつけて、目立たずに遊ぶのよ」


「紫波さんもう十分目立ってない?」


「そんなはずは!」


 しかし、非常に言い難いことだが我々は目立っている可能性はある。

 自分でこんな事を言うのは不服ではあるけど、私たち三人は系統がそれぞれ違うとはいえ全員が美少女だ。

 若者たちの溜まり場で、ナンパされたり不良に絡まれる可能性は特に高いかもしれない。

 ──ならば、ふたりに披露し伝授せねばなるまい。


「教えてあげましょう、(プロ)の陰キャが使う気配遮断ゲーセン遊び術を!!」


 パッと格好つけて私はふたりにそう宣言した。


 ──反応は、あまりよろしくなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ