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百合とTSと悪役令嬢  作者: 宇奈木 ユラ
第三章 主人公の誕生日は大抵波乱。
68/125

68 昼食にて(Ⅰ)

 ▽▲▽


 ショッピングモールでの昼食、つまりは外食。

 この場合の選択肢はふたつ。

 フードコートか飲食店かである。

 どちらも一長一短、良い点も悪い点もある。

 今回、ボクはどちらを選択したのかというと──。


「こことかどうかな?」


 ボクがふたりを連れてきたのは、モール内の飲食店街の一角。

  デフォルメドラゴンが派手に火炎放射しているインパクトのある看板が目印の『ファイヤー餃子道場』という、少し変わった感じな名前の中華料理店だ。


 ──そう、ボクが今回選択したのは、飲食店の方。

 何故、フードコートにしなかったのか。

 その理由は、()()()()()が強いからだ。

 フードコートは基本開けていて自由席。

 この場合、席を取るのが大変という点がある。

 今日は休日である為人も多い。

 自由席で早い者勝ちなフードコートより、少し並べば簡単に確実に席を取れる飲食店の方が無駄がない。

 更に言うと、フードコートだと周囲に大勢の人がいる。

 そしてここは最近オープンしたばかりな上に、何度も言うが今日は休日。

 知り合いに遭遇したりといった不慮の事態が発生する可能性が増大する。

 それにしたって、一箇所に集まる人数が多ければ多いほど予測不可能なトラブルが発生する可能性は増えるのだ。

 それらを可能な限り抑えれるなら、入店人数が決まってる飲食店の方がいい。

 まぁ、その代わりのデメリットとして食べ物の選択肢がある程度限定されるというのがある。

 だからこそ、ボクが選んだのは中華だ!


「ちなみに、なんでココなんですの? 遠野さんイチオシ?」


「それはね、中華料理はバリエーションが豊かだからだよ」


 麺類もご飯系もあり、肉料理も野菜料理もある。

 辛いも旨いもあり、単品大皿もセットメニューだってある。


「麺類頼んでもいいし、定食系もありだし、大皿頼んでシェアも良し! 数ある飲食店の中でも選択肢は一番多いと思ってね」


「確かに。ラーメン屋ならラーメンだけだし、イタリアンは当然パスタピザ系で固定になるのね」


 ボクの即興プレゼンに、ふたりも納得したように頷く。


「あと、何よりここは安い」


「──それは重要ね」


 キノが真剣な表情で頷く。

 基本的に女子高生は万年金欠なのだ。

 根が金持ちの紫波雪風や、()()()()()があるボクとかが例外なだけで。

 主人公だけれどもキノだって女子高生。

 女子高生の必要経費って、案外お小遣いとバイト代込み込みでもいつだってカツカツなのだ。

 安さは正義!


 こうして、昼食が決定。

 入店表に名前を記載して、列に並ぶことに。


 ──さぁ、第二ラウンド開始だ。

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