表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/65

13話

       13


(ユウリが来てくれた! もう大丈夫だ! 後は勝つだけ! 勝ってみんなの元に帰るだけだ!)

 フィアナの口元が綻んだ。頼れる味方の登場が嬉しく、今ならどんな敵にでも勝てそうな気がしていた。

 一体が火球を吐いてきた。フィアナは子ユリシスを右の爪先に集めると同時、翼に残した分で神気(ルークス)を反射させる。

 その場で一回転し、びしりと蹴った。爪先を火球にぶつけて消滅させる。

 間髪入れずにもう一体が突進してきた。フィアナはひらりと跳んで躱し、二度羽ばたいてさらに舞い上がる。

(今回は反射もバッチリ! これで一掃!)確信したフィアナは小さく息を吸い込み、「鏡蝶弾(ミラルガン)!」。力強く叫んで、蝶翼から白球を射出する。

 神気(ルークス)の弾丸は、空気を切り裂いて飛んでいく。地上の悪竜(ヴァルゴン)たちは次々と撃ち抜かれ、絶命する。

 視界の端に悪竜(ヴァルゴン)が入った。滑空して襲ってくるが、フィアナはとっさに向き直った。子ユリシスで障壁を作り、悪竜(ヴァルゴン)の突進をストップする。

 すかさず左手に槍を生み出し、障壁越しに突く。刺突は眉間に命中し、悪竜(ヴァルゴン)はがくりと頭を垂れた。すぐに降下し、ドサリと地面に落下する。

(うん、やればできるよ、私! ユウリより強いかは微妙だけど、お荷物なんかには絶対にならないんだから!)

 フィアナは次の敵に目をやりつつ、強かな思考を巡らせていた。

ブックマークや評価をぜひお願いします。

ブックマークはページ下部の「ブックマークに追加」をクリック、評価は「ブックマークに追加」のすぐ下の【☆☆☆☆☆】をタップすればできます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ