第18話 いざ火山へ?
男女二人で脱衣所へ何も起きないはずもなく。後ろから聞こえる衣擦れの音。強く感じる視線。高鳴る鼓動。様々な思いが巡りサレンから声がかかるーーー
「おかえりなさい二人とも。あ、ソレごはんですかありがとうございます」
目を覚ましたのか、宿に着いたらミィが出迎えてくれた。持ち帰ったご飯にすぐに気が付き感謝を述べられる、さすがミィ鼻が利くってやつだな!
取り敢えず三人でご飯を頂く。ミィはご飯を食べた後一人で温泉に行くようだったので俺は先に床につくことにした。色々と疲れたからね・・・。
「じゃあ俺は先に寝るよ。明日はドルフのオッサンとこ行って防具作ってもらうつもりだけど二人はどうする?」
「私はまた飛蛇竜狩りしてきます。クロスボウの練度を上げないとお二人に置いてかれますからね」
「わたくしはそうですね・・・不安はあまりないのですが一応ミィに着いて行きますわ」
「ありがとうございますサレンさん!」
「オッケー!二人とも気を付けてね」
そこから俺が意識を失うまでに長い時間はかからなかった。一方で次の日聞いた話だとサレンはミィとまた温泉に行ったとのことだ。
次の朝ーーー
俺はさっそく昨日手に入れた飛蛇竜の素材を手に防具やに向かった。相変わらず閉まっている店が多いがドルフさんの店はしっかりと開いていた。
「ドルフさーん。言われた通り飛蛇竜の素材持って来たんですが~」
「おぉアンタは温泉の時のボウズか?なんだ昨日の今日でもう素材集めてきたってか!?とんでもねぇパーティーだな」
「ホント頼もしい仲間たちですよ。これでいいですかね?」
ドスッと素材の詰まった袋を机に置く。ついでに魔鋼蟲の素材も防具に加工できないか聞いてみる。
「2人分の飛蛇竜の皮装備一式とマントだっけか。それならこれだけあれば十分だ。コッチの魔鋼蟲の外殻だが俺の店では加工できねぇ。だから暇してる知り合いんとこに頼んどくよ!」
「ありがとうドルフさん!!恩に着ります!ハイこれ料金です」
「おう、任せとけ!三日後にまた来てくれ最高の出来にしといてやるよ!」
防具が新調できるとルンルン気分で店をでた。三日後が楽しみである。
完成までの期間は地元のドワーフ達の話を聞いて周ることにした。火山を登る上で注意すべき点や環境、出てくる敵の特徴、登りやすい道と帰り道など、命を守るうえで大切な情報たちである。
特に何もおきることなく三日が過ぎた。俺とミィ、サレンの三人は朝から防具を受け取りに行く途中で珍しく街がざわついてることに気が付いた。
「なんだ・・・?何かあったのか?」
「ヒソヒソ話を聞いてるとどうやら都から調査と討伐の依頼を受けたギルドがやってきたみたいです」
「ミィあなた耳がいいのね」
なるほど都から火山の問題を打開しうるギルドの一団が来たのなら街が騒がしいわけだ。どこかで会うことになるかもしれないなと思い俺たちは引き続き防具屋へ向かう。
「お!来たか救世主ご一行!!バッチリ揃えてあるぞ!!」
防具屋に着くと店主のドルフさんがハイテンションで防具を用意してくれていた。救世主ご一行ではないとツッコミを入れながら感謝を述べる。
「これが噂の飛蛇竜装備ですのね!感謝しますわドルフ殿!」
「道端の狼の皮から随分丈夫そうに見えますね。ありがとうございます」
飛蛇竜装備はサレンとミィもお気に召したようでよかった。魔導士が着ていそうなローブに胸からお腹を守る薄目のベスト、ミニスカートにロングブーツという格好である。
サレンには指ぬきのグローブが付いていた。見た目は重そうだが見た目よりも軽いらしく動きやすという感想だった。
一方で俺の装備は魔鋼蟲の外殻を用いた魔鋼アーマー、腕当て、腰当一式であった。いつも通り頭の装備はなし。
サレンの爆裂魔法を弾いていた実績から耐火性は十分であるため、本来は飛蛇竜のマントは必要ないのだが、ついでに作ってもらった。カッコいいもんマント。硬度も十分で防御力にも十分に期待が出来る。
ルーク[剣士]
[頭]なし
[胴]~[脚]ミスリルシリーズ
[武器1]アイアンソード
[武器2]アイアンショートソード
ミィ[ガンナー]
[頭]~[脚]飛蛇竜レザーシリーズ
[武器]クロスボウ・アイアンダガー
サレン[魔法使い]
[頭]~[脚]飛蛇竜レザーシリーズ
[武器]なし
防具を新たに、いざ火山調査へ!と街を出ようとしたその時
「なんですか貴方達は」
と声を掛けられた。これが氷の騎士と呼ばれるレイナとの初対面であった。




