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第15話 ドワーフの街

火山の連なる土地に根付くドワーフ一族。鉱山と共に生き、鉱石と共に暮らす彼らドワーフの街であったが最初に来た印象は思いのほか違うものであった。


「何か・・・静かですね・・・」

「街に活気を感じないですわね。聞いていた話によるとドワーフの街は高い加工技術を求め、色々な国から訪問者が来ているため栄えていると聞いていましたがこれは・・・」

「ガンテツさんの言っていたように何か起こってるのか?」


各々に感想を漏らし、早速街の人に聞き込みを・・・とする前に宿へ向かう。寝床は大事だからね。宿が開いているか不安はあるものの取り敢えず向かってみることにした。


「旅人さんかい?こんな時に珍しいねぇ」


俺たちの不安は杞憂に終わり、宿の主人であるコハクおばあちゃんが出迎えてくれた。コハクばあちゃんの言った通り宿に他の宿泊者はおらずガランとしていた。

これは丁度良いと思い街がなぜこんなにも静かなのか聞いてみることにした。


「それは後で説明しちゃるから、まずは湯でも浸かってその疲れた顔をなんとかしてきんしゃい」


ハイ。というわけで火山近辺の街の名物「温泉」に行くことにした。俺もそうだがミィとサレンが想像以上のテンションである。


「早速行きましょうルークさん!!!!」

「さぁ行くわよルーク!」


「お、おぅ・・・」


コハクおばあちゃんに聞くと街の中心部に温泉に浸かれる施設があるらしい。鉱山へ仕事に行く前にひと風呂浴びるため温泉を中心に栄えたとのこと。つまり街の中心に温泉があるのではなく、温泉を中心に街が出来たのだ。


ドワーフ族の根幹となる施設に着いたのだがココもまた妙である。宿の時と同様に人があまりいない、全くいないという訳ではないがポツリポツリといる程度ある。


「旅人かい。まぁ入って行きな」

「ありがとうございます。3人で」

「男女で入口が違うから気を付けなよ」


ミィ、サレンと別れ男湯へ向かう。え?俺視点じゃなくて向こう視点で物語を進めろだって?


「これが温泉ですか!」

「これほどの量のお湯に浸かるなんて贅沢の極みですわね」


一糸まとわぬ姿のミィとサレンが初めての温泉に感動する。ちびっこお子様体型だが、獣人族の特性で所々毛深いミィに全体的に毛が薄いサレンがちょっと驚いたりした一幕があっとかなかったとか。

スラッとした綺麗な脚を湯につけて・・・・


「「ぬるい・・・」」


この温度を体感した瞬間にこの客の少なさ、街の活気のなさの原因を直感した二人であった。だがそれはそれとして


「浸かれるっていいですね~」

「そうですわね~ニバンガイにも作れないかしら。予算的に無理ですわね・・・」


足を延ばして浸かる感覚は二人にとって普段の水浴びには新鮮なモノであり、言い表せない幸福感に包まれた。


「な、なにかしらミィ・・・?」

「いえ、胸ってホントに浮くんだなぁと思いましてですね」

「ホントですわね。いつも重たいから肩が軽く感じますわ!」

「サレンさんも苦労されてるんですね」


キャッキャウフフ?な会話が隣から聞こえてくる横で、俺はドワーフのオッサンと何故か話し込むことになった。


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