プロローグ 青春の始まり
どうも藍寧柚芽です。
この作品は正直僕が考えてる中で一番面白い作品です。
しかし僕の力不足でうまくまとまらず小説でのスポーツの熱さや感動が表現できず書くのを諦めていました。
でもどうしてもこの作品を書きたいと思い今力不足ながらも書こうと決意しました。
しばらくこっちに集中したいのでとめやつやヘルトラッヘは一回中断します(いき詰まった時に書くかも?)
リアルが忙しくなかなか投稿できないかもしれませんがどうかよろしくお願いします。
と言ってもまだまだ下書きのようなものです。でもほんとに面白いから読んで欲しいのでこのような形で登校しているだけなので僕の表現がもっと上手になった時には新版という形で改めて書きます!
さて今回は前書きに書かせてもらってるのには理由があって文の最後まで何を題材にしているのかわからないようにしているからです!あらすじでも書いてないです!
後書きにはいつも前書きに書いていたプロフィールを書いていますがそれをいつも通り前書きに書いちゃバレてしまうし今回の思いの丈を先に知って欲しかったので前書きに書かせてもらいました。
長くなってしまいましたが本編をお楽しみください!
ではでは~
ここは千葉県のとある町。満開の桜並木の道を抜けた先にあるのは小さめだが綺麗な校舎、市立紫丁香花女子中学校通称リラ女子。
春咲静は今日からこのリラ女子に入学します。
「へぇ~、ここがリラ女子かぁー!」
静の隣で話しているのは姉の春咲円香です。静の一つ上の二年生。親の仕事の都合で神奈川県から千葉県に引っ越しをすることになり、静が通うリラ女子に転入することになりました。
「そういえばなんでリラ女子なんだ? シズはなんでか知ってる?」
「ネットで調べたんだけど紫丁香花がフランス語でリラだからだよー」
静は入学前にネットで調べた情報をさぞ自分が知っていたかのように……ではなくちゃんとネットで調べた情報と付け加えて説明しました。
「なるほどな! 入学前に調べるなんてさすがシズだなー」
「それよりどうしよう……、私自己紹介苦手……」
静はとあること以外での人とのコミュニケーションが少し苦手でした。なぜなら人と喋る時に緊張してしまうからです。仲良くなれば普通に喋られます。
「シズなら大丈夫だって! ビシっと言えばいいんだよ!」
「そのビシッとができないんだけどなぁ……。お姉ちゃんは転入生なのに緊張しないの?」
「え? 全然。もうどんな友達が出来るかワクワクだよ!」
臆病な静とは対照的で円香は非常にポジティブ人間でした。
「そんなポジティブに考えられるの羨ましいよ……」
「あ。部活はもちろんあれだよな?」
「うん……! もちろん!」
「じゃ、アタシは職員室行ったりなんだりがあるから先行くね! じゃまた後で! 自己紹介バシっと決めるんだぞ!」
円香はそう言い残すとささっとクラス表に群がる生徒の中に突っ込んで行きました。
「わ、私ももう教室行こっ……!」
静も円香に続き群れの中に入って行きました。
登校時間ギリギリ、クラス表に群がる生徒がいなくなった頃。一人の少女がクラス表の前にいました。
「……春咲……春咲……春咲静。いた……やっぱりこの学校に……え……!?」
彼女は少し驚いた後、フフッっと笑いながら校舎に入って行きました。
一年三組の教室に静はいました。どうやらクラスは三組のようです。
「ううー知ってる人いるわけないよね……」
静は緊張で机で縮こまっていた時、異彩を放つ少女が一人教室に入ってきました。
「あれ……? あの子もしかして!」
静が知っている人物でした。彼女の名前は天野千才。静や円香の界隈では知らない人はいないくらいの有名人です。じっと静の方を見ていました。
「わわっ、なんか睨まれてる……! 私なにかしちゃったっけ!?」
「はい! みんな席ついて!」
先生が入ってきてホームルームが始まりました。ということは静の苦手な女子紹介タイムが始まります。
「はい、それじゃあまずはみんなのことをよく知るために自己紹介をしていきましょう!」
元気そうな先生はまずは自分からだね! と自分の自己紹介を始めました。
「先生の名前は押江真澄です! 誕生日は1月22日で担当教科は社会だから授業の時もよろしくね!」
そこからそれぞれの自己紹介が始まりました。どうやら名前、誕生日、好きな教科を言っていくみたいです。
「朱園凛々花です! 誕生日は11月11日です! 好きな教科は音楽かな! 一年間よろしくね!」
「(すごく元気そうな……でもどこかで見たことあるような……)」
「天野千才…誕生日は9月2日。好きな教科は体育。えっと一年間よろしく……です」
「(天野さんみたいな実力のある人がどうしてこの学校に……)」
そんな考え事をしていたらあっという間に静の出番が来ました。
「え、えっと! 春咲静です……! 誕生日が8月8日で好きな教科は家庭科です! 一年間よろしくお願いしましゅ! あ……!」
静は自己紹介で盛大に噛んでしまいました。これには千才も思わず、
「フフッ」
「笑われたー……」
静はその日一日凹みながら生活しました。
チャイムが鳴り放課後になると押江先生が千才を呼び出しました。
「天野さん! あなた部活は?」
静は凹みつつ円香のもとに向かおうと先生の横を通ろうとしました。
ですがその時、
「春咲さん待って」
「え?」
千才は静の腕を掴んで教室から出ようとしたところを止めました。
「あなたは何部に入るの」
「わ、私?」
千才はえらく真面目な顔をして静に問いました。
「えっと春咲さんをなんで止めたのかは知らないけど天野さんはどうなの」
「春咲さん次第です。先生が何が言いたいのかはわかります。春咲さんが入るならウチも入ります」
「え? え?」
静は状況が全然わかりませんでした。なんで千才が自分を止めているのかがわかりませんでした。
「そう……じゃあ春咲さん、あなたは何部に入るのか教えて!」
押江先生は真剣な眼差しで静に問いました。静はその問いに少し声を上ずらせながら答えました。
「わ、私はサッカー部に入ります!」
リラ女子プロフィール
No.1
春咲静 はるさきしずか
中学1年
誕生日:8月8日
身長:152cm
好きな教科:家庭科
ポジション:OMF
背番号:7