Episode4〜オーメン〜
「ねぇカレンこの人が?」
とシャルルがカレンに問いかけるとカレンは静かに頷いた。と同時に2人の顔から笑顔が消え真剣な顔になった。
「ねぇあなた名前は?」
とシャルルが聞いてきた。
「菊野光一です。」
俺がそう答えると、
「はぁ、やっぱりね。」
と少し残念そうな反応だった。
俺はこの2人にどうしても聞きたいことがあった。
「どうして俺をこんなところに連れてきたんだ?」
勝手に連れてこられて、話の内容がわからないまま話が進んでなにも理解できなかったからだ。
カレンが口を開いた。
「いい?実は・・・」
そう言った途端大きな爆発音と悲鳴が響き渡った。
近くで黒い煙が吹き上げている。
俺たちはすぐにその煙の元へ向かった。
煙が上がっていたのは大きな建物からだった。図書館だろうか。炎とともに大量の紙が舞っていた。
「くっ、また始まった。」
シャルルが呟いた。
「早く消火しないと。」
カレンがシャルルの方を向いて言った。
「ええ。」
シャルルがそう言うと、2人は手を前に出すと建物の上に謎の渦ができはじめた。
するとそこから徐々に黒い雲が出来てきた。
「よし、これなら!」
カレンが呟いた瞬間、雲は一瞬で無くなった。すると、
「困りますねぇ。これだから魔術師は嫌いなんですよ。」
空から紳士服に身を包んだピエロが降りてきた。
投稿頻度が遅くて申し訳ございません。
相変わらずの低クオリティです。
それでも応援してくださると幸いです。