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酷い逆恨み

少し酷い表現があります

「かかって来いやーー!」


 ちょっと絶望的過ぎて、己を鼓舞しないとやっていけない。


 

 何かで見たことがあるが、絶望をしても諦めなければ、終わりはすぐには来ないと。


 

 ――ッ1分!!、いや30秒持てば、彼女なら気が付く!

 たぶん、アイツの方は気がつかないかも知れないが、彼女がいれば、、



 そして俺は、この瞬間の為に三日間サボって、いや温存していたのだろう。

 だから、30秒間【加速】を使い続ける!。



 ――ッ一度でも止まれば、きっと魔物の群れに押し込まれるなぁ、

 早乙女が使い物にならないから、結界の小手にも頼れないし、使ったら最後だ、

 一度でも止まったら押し込まれる!



 持っている槍は業物の一品。付けている付加魔法品アクセサリーも金貨40枚分の買い物のおまけ。

 魔石魔物みたいな強敵ならともかく、素魔物になら遅れは取らない!


 そして、点を突くのではなく、線になるように薙ぎ払いならが戦う。

 一振りで3~4匹を切り裂くように意識して槍を振るう。



 後ろには早乙女が居る為、横に避けることも出来ない。足を完全に止めて槍を振り続ける。


   

 ――ッくっそ!攻撃を避けれないから、どうしても喰らってしまう。

 それなのに一番痛ぇ攻撃が、さっきの早乙女の一撃だってのがなんともだ、、


 これで、イワオトコの魔石魔物が来たら完全に詰むぞ!奴はリーチが長いからな、カゲザルやトカゲ型の魔物とかなら、なんとかなるけど、――って!!


 

 いつの間にか、イワオトコの魔石魔物が2体も壁のように迫っていた。


 

 ――っちくしょぉ!なんで魔石魔物まで下に2匹も!

 弓と魔法アタッカーまで、あの巨人を狙ってたのかよ!仕事しろよ!


 後ろに下がって距離取りたいが、下がれないよなぁ、、早乙女はムカつく女だし、俺に文句やイヤミばかり言ってたけど、だけど、、


 ラティを取り上げようとしたり、引き離そうとはしなかったんだよな、納得はしてなかったけど、理解はしてくれてたんだよな、



 ――それに、


 

 それに、男が女の子を守ると言う、気概を見せない訳にはいかない!





 こうなりゃ、一撃はもらう覚悟で、一体の魔石魔物を最速で突き倒す!

 そして、もう一体は、男の意地で頑張る!これしかないな、、



 俺は槍のリーチを生かし、イワオトコの首に槍を突き刺し、黒い霧に変えていく。その瞬間を狙ってか、イワオトコが重い一撃を俺に振り下ろそうとしてくる。

 

 それに耐えるべく、槍の柄を使い防ごうとしたが。


 ――ヒュゥゥゥォォオオ!!―― 


 青白い高温の炎を纏った戦斧が、イワオトコを縦に切り裂いた。


 そして、次の魔物が押し寄せて来れないように、魔物の塊を分断する、炎の戦斧が舞い踊った。



 次には、亜麻色の髪を激しく靡かせて、ラティが魔物の首を刎ね飛ばしていく。左右に高い壁がある形になっている堀の中は、ラティの機動力を十全に発揮させていたのだった。



 まさに無双をしていた。

( 壁があればこの子は無敵かもしれない )


 

 そしてそのラティに釣られる様に、SP切れを起している冒険者達が、雪崩れのように降りてきたのだった。



 それから一時間も経過しないうちに、防衛戦は終了していた。







         

           ◇   ◇   ◇   ◇   ◇








「陣内ごめん、ごめん」

「あの、傷に響きますので、ご主人様からお離れ下さい」

「えっと、、回復魔法唱えますので、お二人共離れてください」  



 現在俺は、夜営で使っていた天幕で、早乙女に心配されつつ、肩をガクガクと揺さぶられ。その早乙女を引き離そうとラティが俺に掴みかかり。その二人の後ろで、回復魔法を掛ける為に近寄りたいが、弾かれている言葉を、簡易ベットの上に横たわりながら、眺めていたのだった。


( 痛くて、煩い、、回復魔法早く掛けて欲しい、、 )


 

 早乙女は。まだテンパっているのか、泣く程ではないが、その寸前くらいの顔で俺に詰め寄って来ている。


 早乙女の変わりようには流石に戸惑うが、死ぬかも知れない状況だったのだから、仕方ない事なのかも知れない。

 因みにサリオは、今回の防衛戦の報酬を受け取りに行っている。




 あれから俺の扱いが一変した。

 早乙女もそうだが、他の冒険者達からの評価も好意的になったのだ。


 堀に落ちた勇者早乙女を、命を掛けて守ったと評価されたのだ。最初は、を助けに早乙女が降りたと言う誤情報が流れたが、早乙女がそれを否定したのだ。


 今では、軽い”英雄”扱いとなっている。



 一方で、逆に叩かれている者達もいた。

 勇者早乙女の護衛と謳っていた者達だ。あの黒獣隊は、経験値欲しさに中央や左端に移動し、早乙女が落ちた事に、全く気が付かずに、巨人への攻撃に全力を尽くしていたのだった。



 元からの素行の悪さもあるらしく、現在はかなり肩身の狭い思いをしているようだった。


 それと防衛戦での戦闘貢献の低さも相まって、夜営の天幕等の撤収作業を指揮官のアゼルに命じられていた。


( そういや、あの時にジャアに睨まれていたな俺 )



 ――まぁ、取り敢えず俺は、


「いい加減!回復魔法を掛けさせてくれよ」


 

 そろそろ怪我をしっかり治して欲しかった。

 指輪の効果で出血は止まったが、傷が酷く痛むのだ。


 俺が声を荒立てて言うと、ラティと早乙女が退き、言葉が何やら『ッパアァ』っとした笑顔で近づいて来て、回復魔法を掛けてくれた。


( なんでそんな嬉しそうなんですかねえ、 )

 


 そんな回復魔法と唱えている言葉が、こてんと首を傾げて呟く。


「あれ?何か、とても良く魔法が効いてます、」

「へ?回復魔法って効くモノだろ?、ん?」



 言葉が何か不思議なことを言い出した。

 そして彼女は、首を傾げたまま、何かを確認するように語りだした。


「前に陣内君に魔法掛けた時は、葉月さんも一緒に回復魔法掛けていたから、気付かなかったのですが、陣内君って、まるで全てを受け入れるように、魔法が掛かりますね」



 ――すっごく心当たりがあるな……

 まさか攻撃魔法だけじゃなくて、回復まで効果あるのか、、


( でも、これってプラスだよな? )



「他の人より、倍近く回復魔法が効果を発揮してますね」


 その言葉を証明するかの様に、俺の背中の怪我は完全に塞がっていた。



 

 そしてしばらくすると、サリオが今回の防衛戦の報酬を受け取って戻って来た。


「ただいま戻りましたです~」

「サリオさん、受け取りの代理ありがとう御座います」


「あ!報酬の金額どうだった?」


 今回の報酬は三日で一人金貨3枚、働き次第で追加報酬も有り。

 そして結果をサリオが報告してくる。


「ジャーン!サリオちゃんは、金貨6枚です~、次にラティちゃんは4枚で、オチのジンナイ様がゼロ枚でした~!」


「うぉい!オチって何だよ!しかもゼロって0のゼロか?」


 

 ――っやべぇ!自分で何言ってるかわからんくなった、

 でも、基本報酬の金貨3枚無いってどういうことだよ!ブラックかここは、


 想定外の報酬金額に驚いていると、サリオが納得いく理由を教えてくれた。

 

「えっとですね、『仕事してない奴に払う金は無い』そうです」

「へ?」


「いや~、ぐぅの音も出ないとは、まさにこのことですねです」

「あの、サリオさん勇者様救出は考慮されなかったのでしょうか?」



「ほへ?そっちはそれで金貨10枚頂きましたです」

「このイカッパラー!先にそれを言わねぇかー!」

 


「ぎゃぼーー!乙女の腹の肉掴まないで~」


 俺は怒りのあまりに、サリオの腹を両手で鷲掴みにして、そのまま持ち上げた。


「やーめーてー!乙女な部分が口から出ちゃう~です」

「おう!出せるモノなら出してみろ」



「あの、ご主人様」


「大丈夫だラティ、出るか出ないかギリギリのラインを攻めるから」

「ぎゃぼー!デル出る!首まで来てるキテるです~」


 ――ラティは心配し過ぎだ、ちゃんと力加減はしているのに、

 全く、信用してないのだろうか、



「あの、ご主人様?そうではなくて、少し周りが、」

「へ?」



 俺はサリオを下ろし、落ち着いて周りを見回してみると。

 直径20㍍は超える天幕の中の、全冒険者がこちらを見ていた。



 ――あう、ちょっと目立ち過ぎか、アホサリオが馬鹿な事するから、

 コイツといるとペースが乱れるな、でも、案外心地良いな、


 ぐったりと横に倒れて、まるで事案発生みたいな様子にサリオはなっていた。



 ――下に落ちて、イワオトコからの危機もコイツの魔法で助かったんだよな、  


 などと思いに耽っていると、俺は横からムカつく声を掛けられた。


「よう陣内。ちょっと話があんだけどよぉ」

「居たのかよ、荒木」



 荒木は、俺と早乙女の顔を交互に見てから、つまらなそうに顔を背け、不機嫌な態度で用件を伝えてきた。


「陣内。てめーにちょっと話があっから、防衛戦やってた堀の所まで来い」

「はぁ?なんでそんな遠くまで、軽く一キロは離れてるだろ」



 ――正直言って、体がダルいんだよな、

 もしかしたら血を流しす過ぎたのかも知れないなぁ、



 行く必要も無いし、体調も悪いから断ろうと思ったが。

 荒木が小声で俺に囁いてくる。


「 ‥‥手紙の件だ 」

「・・・・分かった」


 

 荒木は用件を伝え、了承が取れると、踵を返し天幕の外に出ていった。


 

 荒木から呼び出されて、その用事が手紙に係わること。

 思い付くのは、誰からか俺に届く手紙を荒木が知っているということ。



 ――その誰かは、多分 早乙女‥‥

 早乙女から俺に送られた手紙を荒木が持っていると言ったところか、

 

 確かにそれなら、誰にも内容を知られずに俺と話をしたいはずだ、

 そうなると、手紙の内容はラブレター的な物か?、


 うん、無いな!それは無いな、嫌われてる要素はあっても、惚れるって、

 それだと、他に何かが手紙にあるのかも知れないな、



  


 

        ◇   ◇   ◇   ◇   ◇







 その後、俺は荒木に呼び出された防衛戦の堀の近くまで徒歩で向かっていた。

 冒険者や防衛戦に参加していた者達は、防衛成功の祝勝会的な催しの為に、北領ボレアスの街で向かっている。


 用心の為に、ラティとサリオは、ハーティ達三雲組と一緒に残ってもらっている。

 前に勇者の北原に、俺が呼び出されて、ラティが拉致された反省からだ。



 ――他の勇者達ならともかく、荒木は信用ならないから、、

 荒木と一対一なら、後れを取る事は無いはずだし、最悪でも逃げ切れる、




 そうして俺は、巨大な堀まで到着をした。

 そして櫓のすぐ横に、黒いフードを被った奴が一人待っていた。

 

 一応警戒しつつ近寄ると。


「ッチ、お前のせいで、俺等の立場が悪くなったじゃねぇかよ」

「確か、どこかの隊長のジャア?」



 待ち合わせ場所で待っていたのは、荒木ではなく、黒獣隊のジャアだった。

 ジャアはフードを外し、不満げに俺に話し掛けてくる。



「なんで俺達が叩かれなくっちゃならねぇんだよなぁ」

「……」


「俺達は別に悪いことをやってたわけじゃねぇのによぉ」

「……」


「腹立つと思わないか?大活躍した英雄さんよ」

「どうなんでしょうね」



 俺は煽るようなことはせずに、ただ質問に答える事に徹する。


「それでな、腹いせにお前さんを埋めちまおうかなとな、ここの堀なら丁度埋まってても、なんら問題無いしな、死体が一個や二個増えても!」


 

 ストレートに理不尽な悪意をぶつけられた。

 しかも、いきなりの殺す宣言である。

 

「だけどよ、俺も流石にそこまではやりすぎかなと思うわけだ、」

「それで?」



 ――おかしい、一人で俺を狙いに来たのか?

 あと、これには荒木も係わっているのか、いないのか?、



 そう考えながら、荒木を探す為に周りを見渡すと、堀の傾斜になっている部分をくり貫いたのか、その場所を上手く足場にして左右に4名つづ、合計8人が隠れ潜んでいたのだ。


 気が付くと、さり気無くジャアが位置を移動しており、俺を堀で挟む位置取りをしている。

 そしてそれに合わせて、潜んでいた奴らも登ってくる。



 堀に落ちると、上がるのが困難になるので、突破するなら正面のジャア1人を倒せば、範囲網は抜けられるが、まずは時間稼ぎをする事にした。



 その理由は、ラティとサリオが此方に向かっているからだ。

 パーティの位置を示す矢印が、ラティとサリオが此方に来ている事を示す。



 理由は分からないが、ラティ達がやって来る。

 

( それまで時間を稼げば‥)



「ジャアさん、先に聞きたいんだけど、この計画は荒木の提案なのか?」

「あらき?勇者アラキサン・・のことか?」


「ああ、そうだ」

「アイツは知らねぇ筈だな、まぁ何をやるか察しているだろうがな」


「あとは、なんでこの呼び出しをアイツがやったんだ?」

「そりゃ俺が頼んだからだよ、早乙女様の護衛を引き受けた借りとしてな」


「護衛って、アレがかよ」

「ああ、テメーに邪魔されたけどな」



 ――ちょっとこの人、会話の返しが凄すぎないか?

 思考のネジが完全に飛んでる、自己中の強化版みたいだな、、



「それでな、俺達に迷惑を掛けたワビとして、お前の奴隷二人共寄越せ」

「わたしは貴方の奴隷になるつもりは、微塵にもありません」



 忍び込むように、ラティがジャアの背後を取り、首筋に短剣を添えていた。


「ぎゃぼー!すっごい修羅場ですよです」

 

 遅れてやってきたサリオが、緊張感のない声をあげてラティの隣にやってくる。

 

 ――よし!よくやったラティ!

 あとは、このままジャアを人質に取って包囲網を突破すれば、、



「サリオさん危ない!」

「ほへ?」



 突然ラティがサリオを突き飛ばし、転がるようにサリオがこちらにやってくる。       

 そしてラティが小さく呻き、膝から崩れるよう倒れていった。


「ラティ!?」

「あぶねぇあぶねぇ、いいタイミングだったぜ流石に焦ったぜ」



 そう言ってジャアが櫓を見上げる。

 俺もそれに釣られ、櫓に目を向けると。其処には、二人の魔術師風の男が立っていた。



「ジャア様どうですか?ちゃんと寝てますか狼人の娘は?」

「おう、ぐっすり寝てるぜ良くやった」

「な、なんで?いつの間に?上に居たか?」

「がぉーん!ラティちゃん痛いですって、アレアレです?」



「ッハァ、お前等みたいなの相手には、魔法での奇襲が一番だからな。下の奴等に釣られて上には注意してなかったろ」

「くそ、セコい野郎が、でもラティがそれを見逃すなんて、」



 ――ラティには【索敵】がある、

 それなのに、敵を見逃すだなんて‥

 もしかして、何かやっていたのか?



「そりゃ、もちろん隠密系の魔法は使っているさ、当たり前だろ?」

「くっそぉ、」



 俺は思わず、悪態を付く。

 そして気付けば、ジャアの仲間達は、俺達を取り囲むように位置を変え。強行突破は難しい状況になっていた。



「おっと動くなよ!お前はともかく、その小さいのは避けれないだろ」

「魔法で狙うってかよ、」

 


 ジャアが仲間に魔法で狙うように指示をしつつ、倒れているラティに近寄る。


「ラティに触るな!」

「はっははぁ~!触るなってか?」


  

 ジャアは嗜虐的に歪んだ笑みを浮かべ、ラティの前にしゃがみこみ、ラティの短剣を拾って。


 ――ラティの皮の鎧の止め具を切り裂いた――


 

 ラティが鎧の下に着ている、草色の肌着が露になる。


「てめぇ、触るなって言ってんだろ!」

「なんだよ、そんなに大事な奴隷なのかよ」



 歪めていた表情に、今度は悪意も混ぜて、より一層下衆な表情に変えていく。


「腹いせに売っぱらってやろうかと思ったが、ここでヤってから売るか」

「――ッざっけんな!!」



 すべてをかなぐり捨てて飛び出そうとした瞬間――。


「ジャア様、流石にここではマズイかと、来るときに使った荷馬車もありますし、まずは天幕に帰ってからの方が良いかと、誰か来るかも知れないです」


 俺の左側を包囲していたヒョロっとした男が、突然ジャアに進言する。


「ん?なんだこの細いのは、新人か?」

「はい、今回から入った新人のキーズって奴でさ」



 キーズと呼ばれた男の隣にいた奴が、ジャアの質問に答える。


「はい、新人のキーズです。それではその狼人を天幕に運びますね」 

「ふん、まぁ仕方ねえか、俺も見られながらヤル趣味は無ぇしな」



 『連れてけ』と声を掛け。ラティをキーズと呼ばれた男が運んでいく。

 

 俺は何とか切り抜けれないか、隙を窺うが。櫓の上にいる奴等が、俺とサリオを牽制して動けないようにしていた。



 ――くそ、結界の小手を使っても正面は防げるが、

 横と上からは防ぎ切れない、動きまくれば避けれるだろうが、サリオは無理だ、



 サリオを無視して動ける訳もなく。

 動けずに悩んでいる俺を、あざ笑うかのように。


「もう小さいのはいいや、”殺れ”」


 9人から一斉に魔法を放たれた!

 俺にとっては、どの魔法も致命傷になりかねないので。


「ちくしょ!飛ぶぞ」

「ぎゃぼ!」



 俺はサリオを抱え堀の飛び込もうとしたが――


「っがあぁ!!」


 数発の魔法が俺をエグったのだった。

 痛みに、脇腹を見ると野球のボール一個分くらい抉られていた。



 痛みで息も出来ずに、そのまま堀の下にサリオを抱えたまま落ちていった。


 


 そして薄れていく意識の中、声が聞こえて来る、、


「おいデギン、お前土系魔法得意だよな、下に降りて埋めとけ、俺達は先に戻ってから任せたぞ」


「は、はい」



 ここで俺の意識が途切れた。

 もしかすると、もっと別のモノまでも途切れたかも知れなかった。

 

読んで頂きありがとうございます、


感想や質問、それとお叱りでも何でもコメントお待ちしておりますー

 

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