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★陣内組発進  

繋ぎ回ですー、次ぎは閑話系予定 その次で物語ガン進み

状況説明回なので勘弁なのよー

 初の狼男戦から一週間。

 俺達は、固定のパーティと日雇いのような冒険者を混ぜて深淵迷宮(ディープダンジョン)に潜り続けた。


 固定メンツだけではなく。野良(フリー)冒険者を誘う形を取る事によって、このノトスの冒険者達に、放出系WSウエポンスキルに頼らない戦い方や、”繋ぎ”と”重ね”も浸透していった。


 これは、俺達の雇い主であるアムさんからの依頼であった。

 ただレベルが高いだけの冒険者ではなく、レベルだけに頼らない冒険者を増やして欲しいと言うのだ。

 

 俺個人としては、『効果あるの?』と疑問に思っていたのだが。アムさん曰く、強さに対して貪欲であり嫉妬深い冒険者は、他の冒険者の強さを見ると感化されやすいらしい。



 こうして俺達は固定メンバーだけのパーティではなく、半数近くが野良(フリー)であった。


 それと、巨大魔石を売却出来る場所が固定された。

 ルリガミンの町のように、何処でも売れるようにしてしまうと、一度値崩れや、逆に高騰した時に対処や調整などが出来ないと言うのだ。


 それと、北のボレアスから魔石を使った圧力や、買占めなどの工作の可能性も視野に入れての防衛策の意味も含まれている。


 当然それに対して否とする理由もなく、売却場所には従った。


 

 そして今日も深淵迷宮(ディープダンジョン)へ潜る。 


「あの、今日もテイシさん来てくれて良かったですね、ご主人様」

「あたしも嬉しいです!これで魔法が当てられますです」

「はぁ、固定に入ってくれたらイイのになぁ、」

 


 残念ながら猫人の冒険者テイシは、陣内組の固定(所属)には入ってくれなかったのだ。 

 彼女は孤高を貫くタイプらしく、群れる事はあっても、寄り添い合う事はしないそうだ。パーティを組む事はあっても、パーティには所属しないとハッキリ言われてしまったのだ。


 そして何故か、ジムツーが固定メンバーとなっていた。

 

 朝の9時に参加希望で集まった冒険者の中に、ジムツーが居たのだ。

 参加メンバーの選定をミズチさんに任せて、俺はその場に来ていた勇者伊吹と打ち合わせをしており、その事で気付かずにパーティに混ざっていたのだ。



 勇者伊吹、伊吹組もこのノトスにある深淵迷宮(ディープダンジョン)で活動を開始するらしく。その為に、この深淵迷宮(ディープダンジョン)の情報を伝えていたのだ。


 当然勇者と言う事で魔石魔物狩りの許可は得ていた。



 俺は、狼男の件を伝えておいた。

 魔石魔物狩りに慣れている伊吹組と言えど、初見であの狼男の魔物を湧かせる雄叫びは危険であったのだ。


 それを伝え戻ってみると、ジムツーが気まずそうな顔をしながら居たのだ。

 そしてある理由により、そのまま固定メンツとなる。

 

 勇者の恩恵ギフト

 これ(恩恵)が今まで効果があったのは、ラティとサリオ、それとミズチさんとスペシオールさん。この4人だけだったのだが、最近ある法則が解ったのだ。


 最初のうちは気付かなかったのだが、俺に対して反抗的な者や、よく思わない敵対感情などを持つ者には効果が発揮されず。逆に俺を認める者には、恩恵ギフトの効果が発揮されたのだ。

 

 しかも、人数により効果が薄まるなどの劣化が無しに。この点は、勇者よりも”ゆうしゃ”である俺の方が優れていたのだ。

 

 それ故に現在は、恩恵ギフトの効果が正しく発揮される者を固定(所属)として扱うようになっている。


 勇者よりも効果が高い理由は謎のままだが‥



 

 

          

            ◇   ◇   ◇   ◇   ◇






 俺は深淵迷宮(ディープダンジョン)に潜る前に、最終点検を行う。


「ミズチさん、今日の編成はどうなりましたか?」

「えっとね、前が10で後ろが8だっけかな?ねぇ合ってるよねレプソルさん」

「ん?確かそうだな。今日はちょい後衛多めの編成だな」



 現在は、パーティ編成などは、ミズチさんとレプソルさんに任せていた。

 【鑑定】の使えない俺だと、どうしても戸惑ってしまうのだ。それと2~3回程だが、前回の逃げ出した奴が何食わぬ顔で紛れようとした事もあったのだ。その時は、ミズチさんがすぐに気付きお断りをしたそうだ。


 人当たりが柔らかいミズチさんが相手だと、断られた方も下手に騒いだりせずに素直に諦めてくれる者が多く、その点から彼女にはパーティ編成や、人事的なことをお願いするようになっていた。 

 中には、巨大魔石に釣られて諦めずに粘る奴も居たが。



 ただ、編成すべてをミズチさんに任せると、彼女の負担が大きくなる事と、編成のバランスなども考えないといけないので、その辺りはレプソルさんに任せる事にした。


 レプソルさんは、嫌そうな顔をしつつも、楽しそうにパーティ編成には力を注いでくれた。





「サリオ、今日も頑張ろうか」

「はいですテイシちゃん!ばっしゅ期待してるです」


 今日も参加してくれたテイシがサリオに声を掛けてた。

 テイシはこのノトスでは有名人らしく、彼女のあの実力は納得出来た。


 始めて見た時は、あまり気にしなかったのだが、テイシは猫人特有の愛嬌のある可愛らしい顔をしており、背の高さはラティよりも少し高い程度。髪はこげ茶色、肩までの長さの髪を二つに縛り、視界の確保が目的でおでこが全開であった。


 それと猫人という事で、細めの尻尾をよく揺らしているのだが。つい、尻尾を触ってみたい衝動に駆られて凝視していると。


『ジンナイ様、猫人の尻尾を触るのは、おちりを撫でるのと同じことですからね。テイシちゃんにセクハラをしてパーティ抜けられたら、あたしが怒るです』



 俺はサリオにそう釘を刺されていた。

 サリオに取ってテイシは、自分の魔法を生かしてくれる大切な仲間と言う認識らしく、テイシがパーティに参加していない日は、激しく落ち込む程である。

 

 テイシに完全に懐いたサリオを眺めつつ、深淵迷宮(ディープダンジョン)に潜る。

 

 パーティの先頭は、ラティとスペシオール、それとジムツー。

 最近、スペシオールさんはジムツーと”重ね”の連携を組むようになっていた。

 本人曰く、『‥ラティ相手だと‥、合わせるのが容易いので成長出来ない‥』と言うのだ。このままだと、ラティ相手ならともかく、他の冒険者と合わせれなくなると危惧し、ジムツーと連携を組むようになっていた。



 因みに、ナンの村でやらかした事は他のメンツには話していない。

 俺からパーティメンバーに話すのは、人格攻撃になってしまうと思ったからだ。

 

 今はジムツーを、いち冒険者として接している。

 ラティはまだ認めていない様子だが、ジムツーは、このノトスの街にレイヤが居ると知るや否や、飛んで行き謝罪を行おうとしたのだ。


 だがレイヤには面会を断られ、しかもレイヤは公爵屋敷から出てこないので、いまだに謝罪は出来ていない。俺に取りつないで欲しいと嘆願もされたが、断っている。



 反省をしている様子だが、被害者であるレイヤが嫌がっている限りは、協力はしないつもりである。反省をしたからと言って、謝罪が出来て許しが貰える程あまくは無いのだ。


 だが、冒険者としてのジムツーを拒否するのは、違うと思い固定メンバーに加えていた。


(まぁ、何か仕出かしたら叩き出すが!) 



 そんなジムツーから会話が聞こえてくる。


「スペシオール、今日は俺が〆の”重ね”やりたいんだが、」

「‥‥ん、わかった任せる‥」


「あと、ラティさん迅盾お願いします」

「‥あの、ご主人様から協力をしろと指示・・されておりますので、ご協力致します」



 ラティからの棘のある対応に、少し渋い顔をしつつもジムツーは会話を続けていた。俺はそれを眺めながら少し考える。


 ――変わったなジムツー、全くの別人だぞコレ、

 心を入れ替えたって奴だろうか‥?、まぁ、レイヤが許さない限りは、

 会わせないけどな、

 


 そんなこんなで今日も俺達は深淵迷宮(ディープダンジョン)を進んでいく。

 ほどなくして奥の狩場に到着し。


「よし、魔石魔物が湧くまでの間にステプレ確認させてくれ」



 俺は狩りを始める前のステータスのチェックを開始する。

 これでレベルを確認し、後でどれだけレベルが上がったかを調べるのだ。


 レベルの上りが悪い冒険者は、俺の事を認めていないと認識し、次に参加させるかどうかを検討する為だ。




ステータス


名前 陣内 陽一

職業 ゆうしゃ


【力のつよさ】75

【すばやさ】 79       

【身の固さ】 76

【EX】『武器強化(中)赤布』 『回復(弱)リング』『魔防(強)髪飾り』

【固有能力】【加速】

【パーティ】ラティ81 サリオ88 ミズチ58 

      スペシオール60 ジムツー57 レプソル63

―――――――――――――――――――――――――――――――――


ステータス


名前 ラティ

【職業】奴隷(赤)(陣内陽一)

【レベル】81

【SP】442/442

【MP】318/321

【STR】 297

【DEX】 327

【VIT】 278+8

【AGI】 424+13

【INT】 260

【MND】 288

【CHR】 349+8

【固有能力】【鑑定】【体術】【駆技】【索敵】【天翔】【蒼狼】

【魔法】雷系 風系 火系

【EX】『見えそうで見えない(強)』『回復(弱)リング』『防御補助(特)』 

【パーティ】陣内陽一 サリオ88 ミズチ58 

     スペシオール60 ジムツー57 レプソル63

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――


ステータス


名前 サリオ

【職業】奴隷(赤)(陣内陽一)

【レベル】88

【SP】275/275

【MP】638/642

【STR】228

【DEX】251

【VIT】218

【AGI】256+5

【INT】402

【MND】368

【CHR】292

【固有能力】【鑑定】【天魔】【魔泉】【弱気】【火魔】【幼女】【理解】

【魔法】雷系 風系 火系 土系 闇系

【EX】『見えそうで見えない(強)』

【パーティ】陣内陽一 ラティ81 ミズチ58 

     スペシオール60 ジムツー57 レプソル63

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――


ステータス


名前 ミズチ

【職業】冒険者

【レベル】58

【SP】242/242

【MP】378/380

【STR】 166

【DEX】 169

【VIT】 174

【AGI】 172+3

【INT】 235

【MND】 256

【CHR】 211

【固有能力】【鑑定】【魔泉】【持久】【水魔】【風魔】【幸運】【魔効】

【魔法】聖系 風系 氷系 水系 土系 

【EX】『見えそうで見えない(中)』

【パーティ】陣内陽一 ラティ81 サリオ88 

      スペシオール60 ジムツー57 レプソル63

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

ステータス


名前 スペシオール

【職業】冒険者

【レベル】60

【SP】301/301

【MP】189/189

【STR】 243

【DEX】 210

【VIT】 248

【AGI】 199

【INT】 175

【MND】 202

【CHR】 225

【固有能力】【鑑定】【一閃】【駆技】【剛力】【耐打】【無音】【味覚】【音感】

【魔法】雷系 風系 火系 聖系

【EX】『武器強化(中)』

【パーティ】陣内陽一 ラティ81 サリオ88 

     ミズチ58 ジムツー57 レプソル63

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

ステータス


名前 ジムツー

【職業】冒険者

【レベル】57

【SP】312/312

【MP】201/201

【STR】 212

【DEX】 213

【VIT】 196

【AGI】 187

【INT】 180

【MND】 182

【CHR】 135

【固有能力】【鑑定】【努力】【激情】【勇撃】【天駆】【耐心】【支配】【一途】

【魔法】雷系 氷系 土系 闇系

【EX】『武器強化(大)』

【パーティ】陣内陽一 ラティ81 サリオ88 

      ミズチ58 スペシオール60 レプソル63

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――


ステータス


名前 レプソル

【職業】冒険者

【レベル】63

【SP】242/242

【MP】350/354

【STR】 195

【DEX】 192

【VIT】 187

【AGI】 210+3

【INT】 272

【MND】 268

【CHR】 211

【固有能力】【鑑定】【魔効】【判断】【氷魔】【指揮】【集中】【土魔】【多魔】

【魔法】火系 風系 氷系 水系 土系 闇系 聖系 

【EX】『魔法効果上昇(中)帽子』

【パーティ】陣内陽一 ラティ81 サリオ88 

      ミズチ58 スペシオール60 ジムツー57  

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ――う~ん、順調だな、

 俺のステータスだけは冴えないけど、

 よし!


「今日は、魔石3個置きでいこうか!」


  

 こうして俺達は順調に魔石魔物狩りを開始する。



読んで頂きありがとうございますー

次回はバレタイン話し


感想やご指摘にご質問などお待ちしておりますー

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ジムツーは反省も心を入れ替えたりもしてないと思う。もし真っ当な人間になっていたら、自分の罪の重さに耐えきれず、自殺するなりちんこを切り落とすなりしてないとおかしい。
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