似人と恐怖とクロユリフユカ
……読んでください……お願い……
『俺は動くことが出来なかった…君と同じさ
でも後ろから光った何かが飛んできたきにはもう別のことに驚いていたよ
黒由利さんだった。彼女もまた俺達と同じようにガーベラの果実の使用者だった。彼女の力は光だ。
レーザーや光の矢のようなその類いである。俺は黒由利さんに助けられた 命の恩人だよそして俺も黒由利さんに仲間になってくれと頼まれた。断る理由などなかった。俺は黒由利さんと沢山の敵と戦い、
勝ち残ってきた。 あの日までは………
ある夜のことだ……黒由利さんが倒されたのは………
俺は怒り狂って戦ったが逃げられてしまった。
しかし問題はそこじゃなく、ピュトンが黒由利さんの遺体を持ち去ったんだ。そこが不可解でならない
……もしかしたら俺は黒由利さんが生きているとでも思って……願っているかもしれない
これが俺の戦う理由だ…』そしてまた少し間が空き凌馬は口を開く
『うり二つなんだよ……竜胆夏目と黒由利冬華は…』
夏目は全てを理解した。質問や初めて会ったときの凌馬の表情はこういう訳だったのだ。少し嫌空気になったがクレアが場を和ませ、やっと普通の雑談等をした。普通のものではないものも含まれていたが……他にも果実の使用者は居るとか香の様子が変だったとか それを聞いた夏目はまた少し優越感に満たされたような気がした。
誰かのケータイが鳴る…… 隼斗だ……
『はい…はい……すぐに向かいます…もう少しだけ待っていてください』電話を切ると隼斗は焦るように言う。『香さんから連絡です またピュトンです! しかも今度は本物ですよ!』 『クレア、隼斗行くぞ!』夏目は置いていかれるのも嫌なので勝手についていくことにした。
ついた頃には香ともう一人誰かがいてもう敵に囲まれていた。するとクレアが気づく『あのもう一人はカザールの手下の……』どうやら凌馬にたち以外にも果実を使うレギオンらしきものがあるらしい。
敵はガイラルディアという花だった。夏目は敵の姿を見て凍りついた。今までの敵とは形がかなり違ったのだ。何故ならばガイラルディアの花……イヤ、本来、花には存在しないはずの足や目ついていたからである。しかもそのつきかたは無造作で、目が足や花の中央部分に集中的についている。目の数は100を越えていただろう。あまりにもグロテスクな見た目に夏目は吐き出しそうになってしまった。
凌馬たちは既に戦っていた。敵の足を切り裂くと血が大量に出て、あの耳鳴りのような鳴き声がなる。
夏目がそれに集中している時だった。
突然そのもう一人が飛んできたのだ。『デージー!大丈夫か!』凌馬の叫ぶ声が聞こえた。この人はデージーというらしい。二十代後半の男性だ。イヤ果実のせいでそう見えるだけかもしれない。『お嬢ちゃん……初めて見る顔だな……ここはあぶねーからさっさと逃げ………ぐぇっ!』血が見えた。夏目は絶叫していた。敵がデージーに枝のようなもので体を引きちぎりはじめた。『ギィィャァァァゥァァァァ!痛イ痛イ痛っウゥェェェェ……』苦しみながら死ぬところを夏目は目の前で見てしまった。
その時衝撃波はデージーの残骸ごとガイラルディアの花を貫通した……凌馬だった。他の3人もすかさず攻撃に転じて見事に敵を退治した。
『大丈夫か……夏目……』凌馬が言う。『なんであの人のことを助けなかったの……なんであの人の遺体ごと攻撃するなんて事が出来たのよ……あんたたちなんか正義のヒーローでも救世主でもなんでもないじやない!』夏目は泣きながら言った。そのとき香が優しく、残酷に言った。
『果実を使って戦うということは……こういうことなのよ……』香が喫茶店で怒っていたのは、嫉妬心ではなく、戦ってほしくないという思いからだった。
こうして夏目はその場を立ち去っていった………
夏目は帰りざまに頭痛がした。




