希望と朝日と再接触
『……………………』夏目はまだ声を出すことが出来なかった。そして気づいた。桜の木に植物の枝の様なものをが巻き付いた剣が刺さっていた。『おい!しっかりしろ!』突然と少年が言った。はっとしたように夏目は返事をする。『ありが………』その言葉は最後まで言えなかった。なぜならその桜がまた動き出したのだ。『ちぃっ!』少年が言い、そしてなにか力を出したように剣は光だし、その瞬間、桜の木が耳鳴りのような音を出しながら吹き飛んでいった。衝撃波だ。『あなたは……なに?』そう言った夏目は少年を見つめた。そしてまた気づいた。彼の持っている剣は根のようなもので彼の腕に繋がっていた。人間ではない……しかし救世主であろうと夏目は思った。『この場は危ないからはやく逃げろ!』夏目は言うことを聞いた。すぐさま走り出した。そしてまたあの爆発音と耳鳴りがしたが決して振り返らなかった。
それから数時間たった。『あ、家が………』夏目恐れながら家の近くまで来た。あの道に来たが桜の木も少年の姿もない。しかし家の近くのフェンスが破れていた。家に帰るといつもどうり独りぼっちだ。
ベッドに倒れ込んだ。『あの人…何者だったんだろう……』そして突然眠くなって寝たようだ
『………………ンッ………』朝日が顔を照らした。『学校へ行かないと』そう言っていつもどうり学校へ行ったのだった。授業は受けたが頭にはそんなことこれっぽっちも入らなかった。少年のことが頭から離れない。
帰り道、いつもとは違う道を通った。しかし、少年は現れる気配もない。『…あれ?また誰もいない………なんで?』………………沈黙………ではない。『まただ………また耳鳴りだ!』あの音が鳴り響いた。
目の前にいた。『ヒマワリ………だ』夏の花と言えばこれというようなヒマワリがあった。本来、可愛らしく、元気で良いイメージのある花が、化物となって夏目の前に現れた。
『ここは危ないから離れるのよ!』と、後ろから叫ばれた。金髪の外国人女性がそこにはいた。まるでモデルのような体型でいわゆる美人だった。その後ろにも昨日見た少年と同じくらいの歳の少年、そして眼鏡の少女が立っていた。『先輩はまだなんでしょうか……』その少年が言った。
『俺が遅れるわけないだろ』その声を聞いて夏目ははっとしたように見つめた。彼だ、昨日剣を持っていた少年だ。『また………君か………』夏目に向かって言った。『マァ、いい…行くぞ!』そう言った少年はポケットから何か取り出した。それは何かの果実の様だった。それを腕に当てたかと思えばたちまち根の様なものが巻き付き、腕に穴を開け、少年と同化していった。他の3人も同じようにしていった。
手にはいつの間にか武器があり、形はさまざまであった。『おい、隼斗!お前は右、香は左、俺とクレアで突破する!』どうやら彼を先輩と読んでいた少年は隼斗、眼鏡の子は香、外国人女性がクレアと言う名前らしい。彼らは目にも止まらぬ速さでヒマワリに近づき、少年とクレアが突撃した少年は衝撃波を放ち、クレアは炎を手にした両手剣から放ち、隼斗は水を帯びた槍、香は弓矢で応戦した。
1分もかからなかっただろう。ヒマワリはあっさりやられてしまった。夏目はSFの世界にでも入った気分だった。『ふぅ…』クレアはため息をつき、『凌馬、返るわよ……またあの事について調べたいんでしょ?』と言った。凌馬、少年は凌馬と言う名前だった。凌馬はこっちを向き、また不思議そうな顔をして帰ろうとした。
『…ま、待ってください……』夏目は無意識に声を出してしまった。このさいなので言おうと思ったのだろうか、止めようと思った言葉も言ってしまった『教えてください……何が起きてるんですか…』クレアは哀れんだ表情を浮かべて言った『あなたには知る意味はないし、知らない方が身のた……』すべて言おうとしたクレアの前に凌馬が手を出して言った。
『…ついてこいよ…俺もお前に聞きたい……と言う
か………話したいことがあるんだ』そう言って夏目はついて行くことにした。
まだ引き返せたかもしれない………でも夏目にはその考えはなかっただろう………
『また……頭痛……嫌だな……』




