黒とクロと‘’くろ‘’
獣となった香はノウルシに飛びかかった。ノウルシは紫色の霧を出した。周りの草木が枯れ、香もそれ
によって皮膚が少し爛れたがそれをもろともしていない。香はノウルシの口の中に手を突っ込み、舌を抜いた。ノウルシは悲鳴をあげながら、楽しそうに注射のようなものを香に刺した。香はうめきながら攻撃し続ける。腕が落ちた。ノウルシの毒により香の、香の牙によりノウルシの、それぞれ体はボロボロになっていった。
凌馬は憎しみの表情でトリカブトと戦っていた。 『黒由利さんを……返しせよ…返せよぉ!』トリカブトは無言を貫いている。トリカブトは凌馬と同等、またはそれ以上だった。
凌馬は戦闘中にあるものに気を取られてしまった。
タワーの横に女の人が立っていた。トリカブトはその隙をつき、凌馬の首に黒い……闇の剣を振りかざした。凌馬は死を覚悟したが、その剣が首を切ることはなかった。凌馬たちに向かって香が飛んできたからだ。ノウルシはズタズタになっていた。しかし彼は蔓延の笑みを浮かべていた。香との戦闘が楽しかったのだろうか。香も既に注射機を大量に体に打ち込まれ、生きたえていた。凌馬はトリカブトに止めをさそうとした。『……やっとだ……やっと解放される……さようなら…また会おう…りんど……』トリカブトはそう言ったが、凌馬はトリカブトの首を喉をかっ切った。
『強くなったわね……凌馬…』女性……というよりもう誰もが気づいているだろう。そう、そこにいたのは黒由利だった。凌馬は涙していたが、その後ろで見守っていた夏目は自分と全く同じ顔をした人間が立っていたことに恐怖していた。そして黒由利は言った。『凌馬……お願い……夏目を………………
…殺して…
』




