コケと復讐と最後のとき
夏目はカザールの自家用ジェット機でアメリカに行った。法律違犯だったが、警告すら来なかった。
アメリカに降り立った夏目とカザール、七奈美は唖然とした。何もない。建物も人もなく、平地になっていた。地面にはコケが生えており、血の池があるところもあった。
凌馬からカザールに連絡がきた。『カザール、今、俺たちはエリア51にいる。ヤバいことになってるぞ…とにかく早く来てくれ』こうして3人はエリア51へと向かった。
エリア51とはアメリカがエイリアンを研究していると噂されているところ……なにか関係があるのだろうか……
そこには巨大なタワーと逆三角形の建造物……いや、植物の固まりがあった。凌馬達はそこにいた。果実を使用中のようだ。カザールが地に降りて声をかけると香は果実を体から出した。血管を通って出てきた色とりどりの茎は、集まって林檎の形の果実へと変化した。その色とりどりの茎と同じ物であの逆三角形はできていた。するとその逆三角形の建造物はタワーの先端部に結合し始めた。
スヨンがタワーの中から出てきた。他にも何人かの人が……いや、悪魔のような植物人間が出てきた。
クレアがスヨンに目的を問う。『何が目的だ!』
スヨンは真面目な顔でこう言った。『……差別のない世界を創る……果実……いや、ガーベラの華の力によって…』舌打ちが聞こえる『じゃあ、今までたくさんの人を殺してきたのは何のためなんだよ!』隼人は怒って叫んだ。
『今の人間には差別のない世界など無理だ…私はピュトンとともにその世界を造り上げる』そう言って前に出たのは悪魔のような人間と機械のような人間だった。
『あ、…あァァァァァア!!ブッ殺おぉぉぉぉおす!!!』突然叫んだ凌馬は機械のような人間に飛びかかった。その人間はトリカブトだった。あの黒由利を殺した犯人であった。そして香も同じように激怒していた。悪魔の人間もノウルシ、つまり香の恋人であった真守を死に追いやった悪魔だったからだ。香はてに持っていた果実を捨て、別の果実を取り出した。『真守、かたきをとれるよ……』そう言って彼女は果実を口にした。その瞬間、香の体はライオンのような体格になり、カギヅメが生え、間接が逆に曲がり、4足歩行になった。牙がキラリとひかり、ノウルシへと飛びかかった。
最後の時がきました……でも本当にこれが最後なんでしょうか……夏目はもうすぐ悟ってしまうかもしれません
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