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革命  作者: 夜
2/2

2.行方不明

「今日も………帰ってこないな……」


ぼくはため息をついた。

今日も兄さんは帰ってこない。

兄さんは先日、王宮へ行ったのだ。

だが五日たった今も帰ってこない。

王宮へは五日もかかるほど遠くない。

どれだけ遅くても一時間もあればつく。

ぼくは今、不安でいっぱいだ。


「(何もなければいいけど………)」


ぼくはそう思いながら朝ご飯のパンにかぶりついた。

……あまりおいしくない。


ここルタン王国では現在、深刻な食料危機に陥っている。

今年は異常気象で雨がほとんど降らずその結果、小麦や野菜がうまく育たなかったり質が悪くなったりした。

うまく育ったものもあるにはあるがそれらは全部王宮にとられてしまう。


「(王宮がなくなったらきっと飢えに苦しむ人はいなくなるのにな……)」


ぼくはそんなことを考えながらパンの最後の一欠片を口の中に入れる。

……やっぱりおいしくない

だが贅沢ばかりは言ってられない。

ぼくは立ち上がると仕事の準備を始めた。

ぼくの店は武器や鎧など、他にもお皿やコップなどいろいろ置いている店だ。

ぼくは開店のために動きだした。

置いてあるものを拭いて綺麗にする仕事だ。

でも作業中でも兄さんのことが頭から離れない。


兄さん。今どこにいるの?はやく帰ってきてよ。

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