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別視点。

いたい話その2



────。



「──あ、目が覚めた?」



は?

誰この声?

目が覚めたって私いつの間に眠ったの?

というか私目を開けてるの?

何にも見えないんだけど。

真っ暗な部屋にいる?

それとも目隠しされてるの?

まさか案内の途中で拐われた!?



「ちょっとあんた! この目隠しとりなさいよ! 卑怯者と言われたくなかったら正々堂々名乗って姿を見せなさい! 何で聖女の私がこんな目に遭ってんの!? 説明しなさい!」



「へぇ、流石聖女見習い。 ずいぶん元気だねぇ。 それがいつまで続くかな?」



「質問に答えなさい! このクソガキ! 大人をなめんじゃないわよ!」



「えー? クソガキって僕の事? 大人ぶってる愚かな君に言われたくないなぁ」



「……わかった! あんた私の護衛騎士なんでしょ? 私のあまりの美しさに我慢できなくなってこんな場所に連れ込んだのね! 悪いけど側に置くのはイケメンって決めてるの。 先ずは顔を見せなさい! 話はそれからよ!」



「うーわ、レスリーが毛嫌いするわけだ。 ねぇ君、まだ気づかないの? 視界だけじゃなく他にもおかしいところあるでしょ?」



「は? おかしいところ? ──え、ちょっと何これ? 何で体が動かないの!? ──あんた! 私を騙したのね!? 護衛じゃなくてただの誘拐犯じゃないの! 聖女の私を誘拐するなんて何考えてんの!? 早く拘束を外しなさいよ! このクソガキ!」



「──君って思い込みが激しいねぇ。 聖女聖女って君ただの聖女見習いじゃん。 しかも加護は最下位の女神の守りしかないし。普通は聖女見習いでも精霊の加護があるんだよ? 全精霊にそっぽ向かれるとか君何したの?


大体君のステータスおかしいと思わなかった? 光魔法Lv1と水魔法Lv1があるだけで初級魔法のヒール、ライト、アクアヒールが書いてなかったでしょ? つまり、現状君は光魔法と水魔法の適性があるだけで魔法が一つも使えないんだ。


しかも聖女固有スキルである聖女の祈りが乙女の祈りLv1とかいう劣化スキルになってるから清らかじゃない君が使っても効果は激減、まさに死にスキルだ。 HPは高めだけど耐性スキルがないから長所とも言えない。 ──これだけ酷いと歴代最低の聖女見習いとして名を残せるんじゃない?


それともう一つ。 君さ、言うほど美人じゃないよ? 目が悪いのか頭が悪いのか感性が麻痺してるのかは知らないけど、誰が見たってシェイナの方が美人じゃん。 ──ああ、シェイナっていうのは君が意図して存在を無視してた王女様だよ。


君プライドが高過ぎて自分以外がちやほやされるの許せないタイプでしょ? 男子全員が鼻の下伸ばして王女に見蕩れてるの気づかない振りしてたもんね? 召喚された子で君を気にかけてたの一緒にいた騎士見習いの子だけだよ? 君ってずいぶん人気がないんだねぇ?」



は?

何こいつ?

何意味不明なこと言ってんの?

私が歴代最低の聖女?

ばっかじゃないの?



「黙りなさい! この無礼者! 私は世界を救う聖女なのよ!? 姿も見せられない小物が侮辱するな! 私は特別なの! 選ばれた存在なの! あんたの言うことなんて誰も信じやしないわ! 歴代最低? 最高の間違いでしょ! あんたこそ頭と目がどうかしてるわ! 早くこの目隠しと拘束外しなさいよ! 卑怯者!」



「本当に強情だねぇ。 ますます嫌いになったよ。 でもこのまま勘違いされるのも癪だからかわいそうな君に教えてあげるね? 一つ、君は目隠しも拘束もされていない。 二つ、僕は君が目覚めた時からずっと君の目の前にいる。 ──これがどういう事かわかるかなぁ? 聖女見習いさん?」



「はぁ!? そんな嘘に騙されるもんですか! 目隠しされているから何も見えないんでしょ!? 拘束されているから体も全く動かない! それとも真っ暗な部屋にいるから五感が変になっているとでも言うの!? そんなのあり得ないわ! あんたさっきから嘘ばっかりじゃない! いい加減ちゃんと説明しなさいよ!」



「──君さぁ。説明しろって言いながら全く話を聞いてないよね? そんな態度で僕が話したくなると思う? 自分にとって都合のいい事しか目に見えない、耳に入れない、理解もしない。僕の心証を悪くする一方だ。 もうこのままさくっと殺しちゃおっかなぁ」



「はぁ!? ちょっとあんた私を殺すつもり!? 頭おかしいんじゃない!? 私は聖女なのよ!? 皆が崇めるべきこの世界の救世主なのよ!? 私の乙女の祈りがあれば魔王でさえも私の前にひれ伏すのよ!? 私の方が宮原なんかよりずっと役に立つわ! 殺すなら宮原を殺しなさいよ! あいつだってただの卵じゃない! 見習い以下だわ!」



「──もう一度だけ、言うよ? 君の生殺与奪の権利はこの僕にある。言葉遣いに気を付けろ」



「うるさい! 私に命令しないで! いいからさっさと拘束を外しなさいよ! 今すぐ外したら命だけは助けてあげるわ! ありがたく思いなさい! 外さないっていうならあんたに待ってるのは絶望よ! 王子に言いつけて処刑してやるんだから! 命が惜しければ私を解放しなさい!」



たとえ外しても絶対に許さないけどね!

必ず殺してやる!

私は国王なんかよりも尊ばれる存在なの!

それを貶してただで済むと思うな!



「──安心したよ。 君ならいくらレベルを上げてもその劣化スキルを使いこなせない。 最後に一つ教えてあげるね? 身の丈に合わないスキルは消失する事もあるんだ。 君を聖女見習いたらしめている固有スキルが無くなったらどうなるんだろうねぇ?君が心底馬鹿にしてたあの子と同じ無職かなぁ?」



「は? 私のスキルが消失するわけないでしょ? 私はこの世界で唯一の聖女なのよ? 世界が私を求めてるの。 人類の希望なの。 今頃王子達が私を必死に探してるわ。それくらい私は重要な存在なの。 わかる? あんたの命は風前の灯よ? 今のうちに遺書でも書いたらどう? 」



私が目の前にいるらしい男にそう言った瞬間、突然あちらこちらから声が聞こえた。


ハハハハハハハッ!!

クスクス!

ぷぷっ、マジでヤバいよこの子。

コワッ、無知って怖すぎっ!


皆が皆、私を嘲笑う。

耳元で、背後で、上から、下から、急にわき出たかのようだった。

その声はあまりにもおぞましい。

自分が話してる相手が人間じゃないのではと思ってしまうくらいに。


まさかね。

私が召喚されたのは王城。

賊や魔物が入り込めるわけない。

でも。

もし、もしもよ?

こいつらが魔物だとしたら私ヤバくない?

魔物にとって聖女って天敵よね?



「…………ねぇ、聖女である私の有り難みがわからないって、もしかしてあなた達人間じゃないの? だからこんな酷いことをするの?」



「わー、いきなり態度変わった。 あれだけ啖呵切ってたわりに保身に走るのはや!」



否定しないってことはやっぱりそうなの?

ちっ!

最悪じゃない!

王子はどうしたのよ?

騎士や衛兵は?

ちゃんと助けに来るのよね?

大丈夫。

他を見殺しにしても世界の希望である私を見捨てるはずないわ。


茜も茜よね。

肉壁となって私を守るべき騎士見習いのくせに居ないとかおかしくない?

他の雑魚を守ってる間に私が拐われたとかだったら絶対に許さないんだから!

何のために側に置いてあげてると思ってんの?

その他大勢を庇って怪我するくらいなら私の身代わりになって死になさいよ!


宮原も土屋と佐藤を優先してるんじゃないわよね?

あんたは私のハーレムの一員なんだからまず私を助けに来るべきでしょ?

勇者は聖女を守るのが義務なの!

それすら分からない馬鹿なの?

だったらあんたは勇者失格ね!

私が助かったらあんたはお払い箱決定!

魔物の餌にしてやるんだから!

そうだわ!



「……ねぇ、取引しない? 私はただの聖女見習いで、あなた達からすれば宮原──勇者の卵の方が脅威なんでしょ? あいつを代わりに差し出すわ。どう? 悪い話じゃないでしょ? 大丈夫、あいつの女好きは病気なの! 少しいい顔をすれば簡単に付いてくるからそこを殺せばいいわ!」



私は助かるし宮原を消す手間も省ける、まさに一石二鳥ね!

あんなやつのために私の手を汚すなんて勿体ないもの。



「私を助けてくれるならクラスメイトも全員差し出すわ! 可愛い子が多いし嬉しいでしょ? 好きに使ってくれればいい。 皆私のために死ねるなら本望でしょうし。 どう?良い話でしょ?──ねぇ、早くこれを外してちょうだい? 大丈夫、逃げたりしないから」



「そんなに外して欲しい?──麻痺、鈍感解除」



「ええ!もちろん!───うぎぃやああああああ!? 何!? 何で!? 何が起きたの!? 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」



「あー、煩いから少し黙ってくれる? じゃ、次は足いくよ?」



ぎゃああああああ!!

痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

何?

何で!?

拘束を外してくれるんじゃないの!?

私を騙したの!?


私は聖女なのよ?

こんな目に遭っていい存在じゃないの!

乙女の祈りはどうしたの!?

敵を無効化できるんでしょ!?

何で全く効果がないのよ!?


私、異世界に来たのよね?

イケメン達との恋愛は?

ちやほやされるんじゃないの?

どうしてこんなことになってるのよ!?



「──ああ、そういえば忘れてた。 君、この模様について何か知らない? 暗闇も解除してあげるからよーく見て」



レ ノ ┣ノ ∥ η



「どう? 何かわかる?」



目の前にある机の上に置かれた小汚い人形。

そこから聞こえるのは先程から全く話が通じない男の声。

どういうこと?

これが男の正体?



「あ、沈黙も解除。さ、よーく見て。 君の世界の文字や記号なんだろ?何かわかることはない?」



どうして?

どうして私の右腕と右足があんなところに転がってるの?

何で?

切り落とされたの?


え?

夢よね?

こんなの夢に決まってるわよね?

早く覚めて!

夢から覚めなさいよ!

こんな現実認めない!


ぎゃっ!

傷口を塞いでいる赤と水色のこれは何?

ゼリー状の軟膏?

ひっ、動いた!?

何これ!?

気持ち悪い!



「そろそろ答えてくれないかなぁ?この文字見たことない?」



何でそんな普通なの?

私の腕と足がないのよ?

あんたが切り落としたんでしょ?

恐い。

恐い。

助けて王子様!

あなたの姫はここにいるわ!


あなたが私の運命の人なんでしょ?

私の望みを何でも叶えてくれるんでしょ?

だって漫画でも小説でもゲームでもアニメでも音楽でもそう言ってたもの。

美しく可愛い私ならその相手が一人とは限らない。

全てのイケメンと幸せになるためにこの世界に呼んだんでしょ?

なのに何で!?


ああ、ようやくわかった。

全部こいつのせいだ。

この小汚い人形、いいえ、人形を操る男が原因なんだ。

私の夢も希望も奪おうとする諸悪の根元!

絶対に許さない。

絶対に殺してやるんだから!


でも私も馬鹿じゃないわ。

今が雌伏の時だとわかってる。

王子が来るまでの時間を稼ぐの。


解放されたらレベル上げ。

レベルを上げたら回復魔法のヒールが覚えられる。

そしたら腕も足も元通りになるわ。

だって私は聖女。

不可能を可能にする存在なの。

そうじゃなきゃいけないの。


大体こいつ狂ってるわ。

私をこんな目に遭わせておいて本気で答えてもらえると思っているの?

たとえ知ってたとしても教えるわけない。

当然でしょ?

あんたは私を騙した。

今度は私の番よ?



「……し、ってる、わ」



「えー。 本当に? 君って全部が嘘っぽいんだよねぇ。 そんなこと言ってただの時間稼ぎだったら残ってる方の足と腕も無くすよ?」



「──ほ、んとう、よ」



「ふーん。じゃあ何て書いてるの?」



レ ノ ┣ノ ∥ η



おかしいでしょ?

これが今聞くことなの!?

先に私の怪我を治しなさいよ!

悔しい悔しい悔しい!!

どこまで私を虚仮にするの!?

大体何で──

あ。

わかった。

これ先頭の文字が回転してるんじゃない?



レ ノ ┣ノ ∥ η


フノ トノ いク


負の 殿 逝く



負の殿、つまり魔王が死ぬって事じゃない?

すごい!

解く気がなくても解けるなんて流石私ね!

やっぱり私は特別なんだわ。

これでこいつの、いえ、見えない奴等含めて上位に立てる。



「しりた、かっ、たら、さ、きに、わたしに、今までのこ、と、謝りなさ、い」



「余裕だねぇ。 まだそんなこと言えるんだ? 仕方ないなぁ。愚かな君にもわかるように言ってあげよう。──その顔、傷つけられたくないなら今すぐ吐け」



ダメ。

こいつ頭がいってるわ。

所詮は魔物ね。

私の美貌に傷をつけるだなんてあり得ない。

世界的損失よ?

そんな事もわからないから魔王は滅びるのよ!



「──ミコト・ハネヤマ。 ただの聖女見習い。 聖女を騙る愚か者。 これ以上僕を不快にさせると止血させているスライムを回収して失血死、もしくはショック死させるよ? ああ、もし知らないのに知ってると嘘をついているなら今すぐ正直に謝れば命は取らない。 さあ、答えて。 これについて何か知ってる?」



聖女見習い?

聖女を騙る愚か者?

目の前が真っ赤に染まる。

こいつだけは許さない!



「なに、よ! なんなのよ!──早く誰か助けに来なさいよ! どいつもこいつも使えないわね! 私は聖女なのよ! 唯一無二の存在なのよ! 私の救出のためなら軍隊の一つや二つ、いいえ、全軍出動すべきでしょ!


王子も王子なら国王も国王だわ! 私を助けたあとに死ね! のろまなドンガメ親子!


何が異世界よ! どこが何でも思い通りになる世界よ! 嘘ばっかりじゃない! 私を騙して楽しいの!? こんな世界に来たくなかった! 私が望んでたのは逆ハーレムよ! イケメン達にひたすらお姫様扱いされる世界が良かったの! 何でこんな痛い思いしなくちゃいけないのよ!


ふざけんな! クラスメイトも全員死ね! その代わりに傷も何もかも元通りになった私をもとの世界に帰しなさい!


世界は私のためにあるの! 今までずっとそうだったの! 何でも思い通りになってたの! 異世界なら尚更でしょ!? なのにどうしてこんな目に遭うのよ!?


絶対に許さない! こんな世界認めない! 私の世界じゃないなら滅びてしまえ! いいえ、私の力で滅ぼしてやる! 私は聖女、それだけの力が────」



「ないよ」

































「────ワタシは聖ジョでス。トク別な存ザイです。イケメんヲくださイ」



「…………アラム、これもう少し流暢な感じにならないかなぁ?」



「私ハセいジョでス。ひれフしなサイ」



《──ムリ、コレガ、ゲンカイ》



「そっかぁ。流石に頭を潰したのは不味かったねぇ。──いや、十分だよ? アラムはよくやってくれた。 片言なだけで後は全く問題ないし。 本当に感謝してるよ」



「──でもこれは駄目よ。 こんな頭の悪い話し方じゃ絶対バレるわ。違和感が半端ないもの。 ああ、どうしよう。 連絡が遅れたのはこちらの不手際だけどまさかあなたが殺るとは思わなかった。 この模様についても聞き出せなかったんでしょ? レスリーがぶちギレたらあなた何とかしなさいよ?」



「やだなぁ。人聞きの悪い。 殺ってはないよ、半殺し半殺し。ほら、ちゃんと動いてるし。 ねぇ、アラム?」



《──ヤッタモノハ、シカタ、ナイ》



「あれ? もしかして本当に死んでる? ちゃんと止血はしてたんだけどなぁ。ぴくぴく動いてたししぶとく生きてると思ってた」



《──イキテハ、イル。デモ、ナカミガ、ナイ》



「……もう一度頭潰してみようか? 異世界人は物が壊れたら叩いて直すらしいし案外上手くいくかも」



「駄目よ! これ以上悪くなったらどうするの!? それよりも対策を考えましょう。 何かいい案はない?」



「────暁の館で不慮の事故を装う。 たとえば床が抜けて下の階に落下、頭を強打してこうなった──どう?」



《──ソレデ、イコウ》



「ケイ、あなた殺る前にそれ思い付いてたでしょ?」



「まさか。あくまで衝動的だよ。計画的なんてとんでもない」



「魔オウは死ニマす。 わたシは聖ジョでス。 ハーれむガ急ムでス。 サすガ、私デす。 イけめン下さイ」



「──ずいぶん物騒なこと言うじゃない。 殺させるわけないでしょう?」



「……それもだけど男への執着がすごいな。これが聖女見習いってこともそうだし、無職のあの子もそうだし、召喚された異世界人て癖が強すぎない?」



「あら、サヤ・クオンは無職じゃないわよ? 多分だけどね。 加護も相当強いのを持ってるはず」



「──ずいぶん買ってるじゃないか。 シェイナの人族嫌いも克服の兆しかな?」



「さあ、どうかしらね?それよりその人形、そろそろ繕ったらどう?ずいぶん草臥れてるじゃない。 新しいの買えばいいのに」



「ワタし二貢ぎナサい。私はセイ女デすヨ?」



「──ま、とりあえずこれは暁の館に放り込んでおくよ。 こうなったのは僕の短気が原因だしね。勝手に足を踏み外してくれたらいいけど落ちそうになかったら蹴り落とすように言っておく」



「ええ、お願いするわ。……はぁ、意外と早く片付いたわね。これじゃあ会議に戻らないとダメそう。──それじゃあアラム、異世界人の治療お願いね?」



《──ワカッタ》



「わかったって」



「……言葉さえわかれば会議に引きずっていくのに。アラムもサリムもずるいわ」



「……わかったらわかったで色々あるけどねぇ。ま、各々自分の仕事を片付けようか。じゃ、解散!」



「ワたシハ、セい女です。 私ハ聖ジョでス。 ワタしは────」




いたい話終わり。


アラム──薄い黄色のスライム。魔王の側近でヒールLv1が使える。口が悪い。


サリム──透明なスライム。かくれんぼの名人。モテる。


レスリー──吸血鬼。脳筋集団をまとめる上級魔族。見た目に反して結構脳筋。


シェイナ──サキュバス。堅苦しいことが嫌いな上級魔族。幹部の中では比較的若手。


ケイ──レイス。精神攻撃、状態異常系スキルが得意な上級魔族。自分が見えない相手用に古びた人形を携帯している。


羽山美琴

小さい頃から世が世ならお姫様だったと母親に聞かされ続けたため思い込みの激しい勘違い系女子に。

静原茜が所持していた異世界転移ものの漫画にはまって以来異世界に憧れを抱く。



感想ありがとうございます。

とても励みになります。

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