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タイトルがネタバレ。


突然ですが異世界に召喚されました。

白昼堂々、体育祭の開会式の最中にいきなり地面がごっそり抜けて真っ逆さま。

気づいたときにはいかにも儀式やりましたって感じの部屋にいました。

現在、王子と王女と名乗る男女が諸々を説明中です。

いや、流石異世界ですね。

顔面偏差値が青天井。

強制拉致されたというのに皆さんキャーキャー言ってます。

危機感無さすぎですね。

まぁそういう私も話そっちのけで解けた靴紐を結んでますけど。

説明を聞かなくて良いのかって?

うーん、クラスのリーダーグループと委員長が聞いてるから大丈夫でしょう。

こちらに来たのは男子9人、女子6人。

何人か足りませんが全員私のクラスメイトです。

残念ながら仲のいい子は来てません。

いえ、来なくて正解だったと思いますよ。

だって何かちょっと変なんですよね。

これ、という指摘は難しいんですけど全体的にちぐはぐなんです。

例えば清楚だけど蠱惑的な王女、凛々しいけど退廃的な王子、目深にフードを被ってる神官達の爪が異様に長い、部屋の雰囲気が荘厳だけど物々しい、部屋の四隅に鎮座している騎士像の目が時々赤く点滅してる等々──気のせいですかね?気のせいですよね?

異世界に召喚された衝撃で頭が混乱してそう見えるだけですよね?

あ、天井に透明な液体っぽいのが張り付いてる。

……スライム、だったり?しませんよねー?

あはは、あははは、……ここヤバくないですか?

ちょっと誰かに言っときましょうか。

あ、委員長。

ちょうど良いところに。

はい?

ステータスの確認?

いえ、それよりも……はあ、わかりました。

王子さまか王女さまに自分の職業とスキルを報告すればいいんですね?

称号と加護があればそれもですか。

ところで委員長、ここ何か……はい、そうですね、お待たせするのは良くないですね。

すぐに見てみます。

はい、教えてくれてありがとうございます。


……まぁ今すぐどうという感じではないですし伝えるのは後にしときましょうか。

ではでは王女さま側の最後尾に並んで ステータスオープン !




名前: 久遠 沙夜 サヤ・クオン


年齢:17


性別:女


職業:魔王の妻


Lv:1


HP:15/15


MP:15/15


スキル: 意志疎通、魔法攻撃無効、物理攻撃耐性、精神攻撃無効、状態異常無効、癒しの手


称号:常闇を照らす光


加護:暗黒神の守り


装備:体操服 上下、 スニーカー


所持金:666円





…………はい?

これ、アカンやつじゃないですか?







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