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続 出刃包丁を持った仔猫がやってきた

作者: 微睡み朧猫

雪の降りしきるとても寒く凍てつく夜、その仔猫は寒さと空腹でもう動けなかった。


そんな時、一匹の猫が現れた。


「君、独りぼっち? 母ちゃんとはぐれたの?」


仔猫

「わからない……なにもおぼえてないの」


「……そうか。じゃぁ今から僕が言う事をしっかりと覚えるんだ。」


仔猫

「でもさむくてもうなにもできないの」


「しっかりしろ! 僕が君をとある場所に連れていくから」


仔猫

「……どこにいくの?」


「心配しないで 僕が君を運んでいくから」


仔猫

「……わかった」


そう言うと猫は仔猫をくわえ、見知らぬお家の前まで運びました。


「いいかぃ? この出刃包丁を持ってこのお家にはいり、金を出せって言うんだ!」


仔猫

「そんなこわいことできないよぉ。」


「いいからやってみな。君なら出来る‼ でないと君は生きられないんだよ」


仔猫

「…………うん。じしんないけどやってみる。」


「大丈夫。全て上手くいくさ。」


こうして仔猫は少し半透明の不思議な猫の言われた通り、出刃包丁を持ってこのお家の人間に言いました。


仔猫

「か、かねをだちぇ!」


すると人間は少しだけ驚いていましたが目からたくさんのお水を流しながら僕の頭をわしわしと撫でるとたくさんの美味しいご飯と暖かいベッドを作ってくれました。


ぺこぺこだったお腹もいっぱいになり暖かいベッドの上でお部屋を見回すと、さっき僕を運んでくれた猫の写真を見つけました。

でもその写真の猫は少し前に亡くなったそうです。


その猫に貰った小さな出刃包丁は今でも秘密の場所に隠して大事にしています。





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