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お届け物

今日は兄貴は珍しく家にいる。

相変わらず、白衣ですごしている。

兄貴は変人で、「研究者」だ。

白衣を着っぱなしなのは、初めは

”どうせ研究所に籠もりきりで、着替えるのが面倒だ”

という理由だったのだが、博士号を取ってからは、

”脱ぐのは研究者としてのプライドを損なう”

なんていう理由に変わっていた。


たまに、オレの顔を見るためにふらっと家に帰って来て、

だいたいは一宿一飯したらまた大学に戻っていく。

変人なりに、一応家族の事は心配しているらしい。

母親も父親も仕事の都合で家には居ない事が多いから結果的にほとんどオレとしか会わないんだけど。


「体長が人間より低い生き物がどうして人間みたいな声をだせるんだい?」


時刻は現在夕方の5時すぎだ、一緒に早めの夕飯を食べながら、

オレが今ハマっている魔法少女が出てくるアニメを見ていると、

兄貴はそんな野暮なツッコミをしてきた。


このアニメは、”宇宙(ソラ)からやって来た可愛い奴と仲良くなったら魔法少女(ウィッチ)になっちゃった!?”

通称”そらまほ”だ。


「体長が低いんだったら、声はその分高くならなくちゃおかしいよ。

それにこの魔法少女のパートナーは宇宙から来たとか言っていたけれど、

地球外の知的生命体と、出会える可能性は限りなくゼロに近いと思うな。」


可能性という事を言い出したら、そもそも”魔法”自体がおかしいと思う。

しかし、兄貴の信条として

”その世界観が成り立たなくなるツッコミはしない”

そうだから、多分これもそうなんだろう。

電話で今ハマっているアニメの話になった時にオレがこのアニメを簡単に説明した時なんて、

”ソラとウィッチだから、略称は、ソラウィ、じゃないの?”

とかどうでもいい事を気にしてたっけ。

正直言ってオレには兄貴のツッコ厶かツッコまないかの境目も基準も良く解らない。


「メシも食ったし、もう帰るわ。」


兄貴は、アニメが終わりそうに成った時に、そう言った。

飯はもうとっくに食べ終わっている。

文句は言うけど、しっかりアニメは見てるんだよな。


「研究今どんな感じ?」


アニメのエンディングが終わったので、なんとなしに

兄貴に近況を聞く。


「新しい人が入ってきて研究室も活気付いてるよ、ストウさんって女の人。優秀だぜ。」


前に兄貴は研究室は男ばかりだと愚痴をこぼしてた。

ストウさんの事を伝える兄貴の顔はとても嬉しそうだ。


「そうなんだ。研究頑張れよ。」


今日の滞在時間は、せいぜい30分間だ。

こんな事も珍しくは無い。

もちろん3分の2はアニメ見てた時間だ。


「りょうかいーっす!」


気の抜けた表情で、普通とは逆の左手で敬礼しながら答えた。

たまに兄貴のテンションが解らなくなる。

研究しすぎて、ちょっと変になっているんだろうか?。

いや、前からこんなんだったな。多分地だろう。


「じゃ、行くわ。」


兄貴はしっかり次回予告まで見終わると、そう言って手ぶらで玄関を出た。

兄貴の研究所を覗いた事は無いが、必要なものはほとんど研究所に置いてあるんだろう。

オレは夕飯の後片付けをすると、2階にある自分の部屋に戻る。


「ふう。」


今日から、夏休みだって言うのにご苦労な事だ。

オレの隣の兄貴の部屋なんて母親がたまに掃除しているくらいで、ずっと使われていない。

兄貴は忙しそうだったが、オレの今日の予定はというと、ネット通販で頼んだ”そらまほ”のフィギアとアニメのディスクが届くのを待つくらいだ。


アニメのディスクの限定生産である初回版には、特別に生産されたフィギアが付いてるから、迷わず急いで買った。

フィギアは限定5000体で、しかもシリアルナンバー付きだ。

案の定”そらまほ”はとても人気のあるアニメだから初回生産版はあっという間に売り切れた。

急いで買って良かった。


しかし、もう6時近いと言うのに届かない、今までのアニメを復習しようと思っていたが、

アニメのディスクとフィギアを待ちながら、いつも通り”そらまほ”のソシャゲでもやっていよう。


そらまほのソシャゲはいわゆるアドベンチャーゲームで、

パートナーであるフクロウのような動物の”ソラ”と一緒に街の困っている人を探し出す。

そして、人助けをする事で魔法少女のスキルを上げていく。

スキルが上がれば上がるほど使える魔法が増えていく仕組みだ。


毎回アニメ放送終了に合わせてアニメに準じたクエストが追加されるから、

ファンとしては、当然見過ごせない。

そらまほを見終わったら、このソシャゲをやるのが、習慣になっている。


ソシャゲに夢中になっていたら、手に持っていたスマホに着信があった。

この番号はいつもの宅配員だ。


「オチアイ様、ご在宅でしょうか?」


時刻は6時半近い、いつもなら夕飯を食べている時間くらいだ。


 ピンポーン


チャイ厶が聞こえてきた。

相変わらず電話が来てからは異様に早い。


「はーい。」


オレはスマホをいじりながら、玄関へと向かう。


「サインお願いします。」


配達員のオッサンとオレはもう顔馴染みだ。

正直向こうも最初の頃より接客が適当になっている。

とは言ってもスマホいじりながら荷物を受け取ってる時点でお互い様だ。


オレは部屋に戻ると、封を開け箱よりも遥かに小さいアニメのディスクを取り出す。

念のため、フィギアも一緒に入っているのを確認する。

シリアルナンバーは…おぉ、1111、ゾロ目だ。

絶対、プレミア付くぞ。いくら積まれても売る気は無いけれど。

今日はなんかいい事がありそうだ。もう夕方だけど、きっとこれからあるんだ。

フィギアを箱に戻すと、オレは3枚組のアニメのディスクを取り出す。

フィギアは後で専用の台に可愛くディスプレイしたいから、時間が掛かるんだ。

まずはアニメの復習をしよう。


オレはフィギアが入ったままのダンボールを部屋の真ん中あたりに置くと、

アニメのディスクをパソコンに入れて再生した。


 第1話 宇宙のはてからやって来た!


 私、ホウザワ マコ、13歳!ごく普通の中学2年生!


主人公のホウザワ マコは、金髪蒼目の有り触れた中学生だ。

きっとこの世界では有り触れているんだろう。


 夢はファッションデザイナーになること!


後に明らかになるが、マコの両親も、

ファッション関係者で、家は留守がちで、あまり出てこない。


 今日から新学期だし、新しいクラスも教室も今から楽しみ!

 いつもよりバッチリキメなくちゃね!


学校へは制服で行っているが、髪型に関しては、私立でわりとゆるいのか、

ファッションデザイナーを目指しているだけあって、自己を表現したい願望が強いのか、

”特殊な髪型”をしている。


 「あわわっいっけない!もうこんな時間!」


お約束どおり1番最初の頃の主人公は、まだ抜けた所がある。

それが魔法少女になることでどんどん成長していくのもこの作品の魅力の1つだ。


 「行ってきまーす!」


マコはトーストを1枚手早く焼くと、口に咥えて玄関を飛び出し、全力疾走する。

どうでもいいが、1回真似してご飯を食べながら全力疾走したら、

胃がキリキリと痛くなって正直吐きそうになった。

この人達はかなり内臓が丈夫なんだろう。


 「おまたせ!」


登校するときは、いつも幼馴染みと一緒だ。

一緒と言ってもいつもマコが少し遅れて来る。


 「マコ!遅いよー!」


この子が幼馴染みのハナジマ サオリ。

金髪赤目のごく普通の女子中学生だ。

幼稚園、小学校と中学校と同じ場所だ。


 「今日から新学期だね!今度こそ一緒のクラスになれるといいねっ!」


アニメ中の描写から見ると、家も近所で仲も良いが同じクラスになった事はないみたいだ。


 「うん!」


マコは天真爛漫な表情で頷く。

この笑顔を見ていると心が清らかになる気がする。

多分、気のせいだ。


 「ところで、ちゃんと宿題持って来た?」


いつもおっちょこちょいなマコを心配して、サオリが声をかける。

マコが忘れそうな事に関しては、サオリの予感はほとんど当たっている。

当然、宿題は持って来ていない。


 「あー忘れちゃった、ごめん、先行ってて!走れば間に合うと思うから。」


 「まったく、急ぎなよ!」


マコは来た道を急いで戻っていく。


 「もう、あたしってばドジ、急がなくっちゃ!」


 「…ん、なにあれ?」


マコが来た道を半分くらい戻ると空から何かがこう叫びながら落ちてくる。


 「とーめーてーくーれー。」


これがソラとマコとの初めての出会いだ。


この後、空から落ちてきたソラに気を取られていたマコは、落ちてきたソラで顔面を強打する。

普通ならそうなる前に避けられただろうが、マコは反射神経が鈍いのだ。

ちなみにソラというのは、マコが本当の名前は長すぎて覚えられないからと言って適当に付けた名前だ。

勿論空からやって来たから、というのが名前の由来だ。


そろそろマコとソラが”ゴチン”とぶつかると思って見ていた。


 ゴ…


 ドスンッ


な、なんだ。

アニメの効果音にしてはやけに大きかったぞ。

それにPCの画面からじゃなくて、オレの背後から聞こえて来たようだ。

オレは後ろを振り返った。


オレの部屋の真ん中には、2匹の得体の知れない何かがいた。

大きさは70cmくらいだ。

顔はとても大きく文字通り2頭身、顔はほぼ完全な円でその下には丸っこい身体が付いている。

顔には、横向きに円錐状の耳と思しきものが付いていて、身体には小さな羽のような物さえあった。

例えるなら、小さなドラゴン、とでも言うべきだろうか。

2匹とも似たような姿形をしているが、色がそれぞれ薄い青と薄い赤だ。

目の前で起きている現実が受け入れられずにオレは硬直した。


オレが今の状況を正しく把握出来ずにいると、向こうサイドからアクションがあった。


青いほうが口の前で手、というかドラゴンだから3本の爪だけど、を握ったり、開いたりしながら手を前後させている。

これはひょっとして…


「喋れってことか?」


青いほうが顔の前で腕を使って円を描く。

かろうじて解ったのはどうやら相手に敵意は無いような事だった。

更に続けて青いほうは、両腕を前にだし、両手をくっ付けたり離したりを繰り返す。


「もっと長く?」


青はさっきと同じジェスチャーを繰り返した。

長く喋れと言われても、この状況がまったく飲み込めない以上、

こいつらの素性を聞きたいくらいで…とりあえず聞いてみるか。


「お前達どこからやって来たんだ?もの凄い音が聞こえたけど、あれは一体何だったんだ?」


オレがそう聞いた所で2匹から謎の電子音が鳴り響く。

な、なんだ。

こいつら機械だったのか?。


「あーあー通じてるか?」


青いほうが、オレに話しかけてきた。

なんだ意思疎通が取れるんだ。

…え?


「喋れるのか!?」


得体の知れない何かから人間のような声で日本語が発せられるコトで、

少し落ち着いてきた気持ちがまた混乱する。


「よし、通じてるな。どうやら翻訳機は無事らしい。キドラ、大丈夫か?」


青いほうは、赤いほうを気遣い声をかける。

翻訳機、と言っていたな。

機械を使って日本語に訳している、という事だろうか?


「う、うん。ちょっとお尻を打ったけど、平気。ジニアは?」


赤はキドラ、青はジニアと言うらしい。

声はどちらも幼く中性的な声だ。


「大丈夫だ。君、すまない、驚かせてしまったな。俺はジニア、こっちはキドラだ。」


ジニアは双方の無事を手早く確認すると、オレにそう聞いてきた。


「お前達どうして日本語が喋れるんだ?翻訳機、とか言うもののおかげか?」


オレは先程の疑問をジニアにぶつけてみる。


「なるほど、これは”日本語”と言うんだな。

お前の読み通りこの翻訳機はお前に聞きやすい声と言葉に自動で変換してくれる。

機械の仕組み上、未知の言語は何秒か話してもらわないと、使えないんだ。」


ジニアは首に付いている機械を指差しながら言う。

どうやら科学技術がかなり発展した所から来たらしい。

と、なると次の疑問は彼らが何者かという事だ。


「お前達どこからやって来たんだ?もの凄い音が聞こえたけど、あれは一体何だったんだ?」


オレは九官鳥のようにさっきと同じ質問を繰り返す。


「俺達はここから遥か遠い星から来た。

さっきの音は、誤って一方通行の転送装置に入ってしまい、ここに落ちた音だ。」


転送装置、にわかには信じがたいが、彼らの技術力と、

閉め切った部屋の真ん中に2匹のドラゴンが現れたというこの状況から考えるに多分本当だろう。


ん、部屋の真ん中?何かがあった。


ジニアとキドラがいる辺りを見ると、ペシャンコになったダンボールが…


「あぁあぁ!オレのフィギアがぁあ!」


それはもう見る影もなく木っ端微塵になっていた。


「”フィギア”とはなんだ?」


さっきからオレと話しているのは、ジニアだけだ。

キドラは安否を聞かれて以降は一言も発していない。


「なんだ?、と言われても…。”アニメ”に登場する…。」


説明するとしたら、登場人物をモチーフにした玩具で、鑑賞したり撮影したりする事で自身をアニメの世界に投影する事で楽しむもの、か?

少なくてもオレはそうやって楽しんでる。


「アニメ、とは?」


言葉は通じるが、文化の違いからか、理解させる事が難しい。

同じ地球にいる人とだってさえ通訳ありでも異文化に困惑する事も少なくない。

それを考えると、遠い星から来た彼らがこの星の文化をすんなりと理解出来たほうが不思議だろう。


どうすればいいだろうか。

オレは周りを見回す。

すると、オレの目には、とうの昔に再生が終了しパソコンからエジェクトされたアニメのディスクが目に入る。

百聞は一見にしかずというし、ひとまず再生してみよう。

ゆっくりとディスクをパソコンに押し入れる。


「これだよ、ほら」


ディスクを入れると、オレはパソコンの画面をジニアのほうに寄せた。

先程冒頭だけ見たアニメが再び最初から再生される。


「え!?何これ!のぺっとしてる!」


アニメを再生すると、ずっとだんまりだったキドラがジニアを押し退けて、我先にと、パソコンの画面を見に来た。


尻尾を激しく振っていて今にも飛びかかりそうだ。


「簡略化した絵画のようなものを何枚も連続で再生し、動画のように仕立て上げているのか…なるほど。」


一目見ただけでよく解るな。

キドラのほうは相変わらず画面に釘付けだ。


「それにこの星の記録媒体は円盤状のようだな。大変興味深い。」


ジニアは残りの2枚のアニメのディスクを見てそう言った。


「このアニメに出てくるキャラクターを模した…とにかく大事なものなんだよ!」


もう1度言うが、初回生産版にしか付いてないから、同じものは2度と手に入らない。

それにあのシリアルナンバー…。

なんでこんな事に。


「復元装置があればねー。」


キドラが背伸びをして机に顎を置いた状態で言う。

背が机と同じくらいの高さしか無いからこうしないと近くで見れないんだろう。

ジニアみたいに少し離れていれば見られるはずだけれど。

相変わらず尻尾も振っている。


「復元装置って?」


翻訳機、というネーミングのシンプルさから考えれば、壊れてしまったものを復元する装置、だろうけど。


「今はない。俺達の星にある。…すまないが、なんとかするから少し考えさしてくれないか。」


ジニアといい、オレといい、混乱しているのはお互い様、という事か。

キドラは…。

混乱しているのを隠しているのか、それともただ単に脳天気なのかオレには解らない。


「…解った。オレもまだ混乱しているんだ。オレも時間が欲しい。」


本音を言うとオレも少し気持ちの整理をしたい。


「すまないが、寝泊まり出来るような、場所を貸していただけないだろうか。それなりの礼はする。」


そんな場所あったっけ…。

あ、そういえば隣の兄貴の部屋は空いている。


「隣の兄貴の部屋なら、自由に使っていいぞ。」


どうせしばらく家にはオレ1人しかいないし、大丈夫だろう。


「ご好意に感謝する。キドラ、行こう!」


それにしてもジニアはやけに丁寧な物言いだ。

反面、キドラは砕けた口調だ。

冷静に考えてみると、この2人の関係性が良く解らない。


というかそもそも、彼らを信用して良いんだろうか?。

未知の生命体という時点で地球外からやって来たというのはおそらく本当なんだろうが、

もし地球を侵略しに来たエイリアンだったとしたら、という想像は馬鹿げたものだろうか。


「いやー!もっと見たい!」


「ほら、行くぞ!」


ジニアはキドラの尻尾を引っ張るが、キドラが机をしっかり掴んで離さない。

更にキドラは足をバタバタさせて、必死の抵抗をしている。

まるで、デパートでおもちゃを買って貰えなくって駄々をこねる子どもみたいだ。


「ぷっ。」


オレは思わず、吹き出してしまった。

とりあえず、悪い奴らじゃなさそうだ。


「隣にもパソコンあるから、それで見ていいぞ。」


あのパソコン多分長らく使ってないけど動くかなぁ。

なんて思いながら、ディスクを取り出す。


「ホント!?やったー!」


キドラの目がキラキラする。

なんだかこの天真爛漫で真っ直ぐな性格が、”そらまほ”のマコを思い出させる。

それゆえにオレも思わず気を許してしまったのだろう。


キドラは、オレからディスクを受け取ると、あっという間に部屋を出ていった。

ジニアはそれをやや呆れた顔で見つめていたが、すぐにオレのほうに振り返り、一礼すると、続けて部屋を出て行った。


時計を見る。もうなんだかんだで9時近い。

オレはペシャンコになったダンボールとフィギアを廊下に出してから、ひとまず、ベッドに横になる。


まだ、寝るには早いが、今日は…なんか、どうしようかな。


 トントン


「はい?」


ベッドに横たわっていると、扉をノックする音が聞こえて来た。

今この家には、オレとあのドラゴン2匹しかいないはずだ。どっちだ?


「お邪魔するぞ。」


ジニアのほうだった。

手には針金ハンガーを1本持っている。


「これ、貰ってもいいか?」


何に使うんだ?そんなの…。

まぁいいや。

今日は色々あって疲れた。

もうこれ以上ごちゃごちゃ考えたくない。

針金ハンガー1本くらいどうせ有り余っている。


「あぁ、いいよ。」


オレはベッドに、横たわったまま答えた。


「すまない。ありがとう。」


風呂…。

もういいか。

色々とあって今日はもう疲れた。

このまま寝よう。

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