第2話
第2話
「ん?」
唸り声が聞こえた方を見ると、そこには大きなオオカミのような生き物がいた。ようなというと少しの変に感じるかもしれないが、目の前の生き物は俺が知っているオオカミとは決定的に違う部分がある。
「おいおい、オオカミにしてはでかすぎるだろ。目は赤いし。
俺が知っているオオカミは中型犬がいいとこだか、コイツはライオンぐらいの大きさだ。しかも、目は真っ赤に光っている。
「しかも、何だよあの黒いモヤみたいなのは?」
決定打で口から黒い煙のようなものが漂っていた。
俺を餌かなにかだと思っているらしく、唸り声を上げながらゆっくりと近寄ってくる。
「グゥル~~」
今にも飛び掛かってきそうだ。
「・・・・」
「グルァーー」
どうコメントしようか迷っていると、シビレを切らしたのかオオカミもどきが襲い掛かってきた。
「たく、何だってんだ」
俺は心底呆れたような声をだし、次の瞬間目にも止まらぬ速さで拳をくり出していた。
「ガァ!?」
殴られたオオカミもどきは断末魔さえ上げられずに、離れた木の幹にぶつかって崩れ落ちた。
俺は警戒しながらオオカミもどきが飛んでいった方へ近づいていった。
「これって、もしかしなくても魔物とかモンスターのたぐいだよな?」
潰れたトマトようになったオオカミもどきをみながら 、俺は正解だあろうことを言った。
「・・・少なくとも、地球にはいなかったよな?」
これが、ネッシーやイェティを信じるオカルト信奉者なら「地球にも魔物はいる!!」と言うんだろうが、あいにくと俺は実家のこと以外は常識人なためそんなことを言うことはない。
「まったく、何がどうなってんだろうな」
俺は頭をかきながら今の状態に対して思案い暮れるのだった。
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