新しい飼い主が現れました。
新しい飼い主が決まりました。まだ見てないけど、聞いた話によると人族のおじさんらしいです。
まあご飯をちゃんとくれる飼い主なら構わないけど、さあ準備しなくちゃ!前に貰った宝石や小物も詰めてっと王様気前良かったから、たった一ヶ月だけどいっぱいくれたよ〜重い!
東京にいた時なら、人からのプレゼント何て怖くて貰えなかったけど…ペットだもん着飾って見せると喜ぶから、ご飯貰う〜着飾る〜王様喜ぶのWINWINな関係だったし快適生活で今迄生きてきて最高に楽な日々だったな〜親が死んでからバイトバイトの貧困生活が懐かしいくらい。
今度の飼い主も王様ぐらいにいい人?いや鷹か、性格いいと良いけど。
「準備出来たか?下の部屋まで行くぞ!」
「はい!荷物は運んでくれるの?」
「ああ、後で持って行ってやる。」
今から新しい飼い主所に連れて行かれるらしい。ドキドキするわね〜顔の美醜は気にならないけど性格の優しい飼い主希望だから。
「ラインハルト様、連れてまいりました。」
「入れ、ラインハルト様商人が娘を連れて来ました。」
「そうか、代金を払ってやれ。」
「約束した金貨を入れてある受け取るがいい。」
「シロ、この方が新しい飼い主だ言う事を聞くんだぞ。」
「はい、お世話になりました。」
えーとこの人何て呼ぼう?無言でジロジロ見られて気持ち悪いおじさん?お兄さん?中途半端な年齢だ。しかし、ご飯のために頑張るしかない。
「シロと言うのか?」
「はい、王様に名前をつけてもらいました。」
「本当の名前は?」
「ペットですから好きな名前をつけてください。」
「…そうか、ではリリアンヌと呼ぼう。」
「はい、私はリリアンヌですよろしくお願いします。」
「私のことは、ラインと呼べ。」
「はい、ライン様。」
今からこの町を出て人族の国に行くそうです。しばらくは巨大な猫でもかぶって大人しい子の振りでもしていよう。まあ、どこに行っても私は私こんな遠くまで来たんだから異世界観光でもして楽しもう。