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鳥かご生活一ヶ月目にまた売られることが決まりました

ここに来て一ヶ月になります。中々な快適生活をしています。ある日王妃様や騎士達がやって来ました。


「お前の様な生き物がここには居ては王の為にならぬ、他所に行って貰おう!」


ひよこの王妃様がへの字口を開け叫んでます。迫力ないです寧ろ可愛いです。


「他所?ご飯貰えますか?」


ご飯をもらえれば文句はないです。美味しいともっと良いです。


「……早く連れて行きなさい!」


ひよこの王妃様ペットにもやきもち焼くんですね。王様には良くしてもらいましたからお礼は忘れず言いました。


「えーと、お世話になりました!」



あの後商人に馬車に乗せられ遠くの国に売られる事が決まったようです。


幾つもの町や村を越えて行きました。王妃様はいい人だったみたいで売られる

にしては待遇も良くしてもらい、ご飯もおやつもくれるので悪くない旅になりました。

東京に無い風景を見ながら、本当に異世界に来たんだなと気楽な旅を楽しみながら、進んで行くと比較的大きな町に到着しこの町に数日逗留することが決まったみたいです。




「この部屋から出るんじゃないぞ!分かったな!」


商人のおじさんにはこれだけは言っておかないと!


「はい、出ません!でもご飯やおやつ下さい!」


しっかり目を見て頼みました。時間どうり食べたくなるのよね〜。すっかり王様にご飯の時間を躾けられたから勝手にお腹がなるよ〜。


「……分かったからおとなしくしていろ!」


ご飯ゲットです。でも、念押しは忘れません。


「はい!忘れないで下さいね〜」



窓から外を眺めている時、ふと気配を感じ下を見るとイケメンのお兄さん?違うおじさん?がこちらを見てました。


うーん、私自慢じゃないけど普通の何処にでもいる10人並(なみ)の容姿なんだけどな?珍しくないと思うけど。あっ!もうすぐおやつの時間だ〜今日は何かな?楽しみ〜。



「喜べ!お前を買ってくれる客が見つかった!」


おじさんが笑顔で話しかけてきた。そんな事よりおやつは?


「えっ?おやつじゃないの?」


残念!おやつの時間なのに〜くれないの?


「…そ、そんな事より準備しろ!」


準備?そんな物あるかな?おやつが先だよね。


「ええー!それより先におやつ下さい。お腹空きました!」


おじさんが、呆れた顔したけどもらう物はもらわないとダメだよね〜。


「………おやつはやるから準備しろ。」


くれるなら急いでするよ!♫〜。


「はい!」


「……」





私は翼王国お抱えの商人だ、ある日王妃様に呼ばれ変な娘を王国より遠く離れた場所に売ってこいと言われ商売をしながら旅を続けていた。


王妃様より売れるまでは王のペットなので待遇は最高にしなさいと金貨50枚を渡された。

だがこの娘は変だ!翼国の国民でもないくせに、雛のように餌をくれとうるさい!朝から私の顔見れば、ご飯〜昼もご飯まだ?昼過ぎおやつ〜夜もご飯まだ?だ!

私はご飯ではない!しかし私からしか、ご飯を貰わないため一番偉い私が餌をやるしかない為苦労している。

だが私の苦労もここまでだ!あははは!先ほど窓辺に立った娘を見た人族の旅人が、娘を売ってくれと話しかけてきた。


人族の国は、王国からもっとも離れた場所なので売ることにした。あの煩く、ご飯を要求する娘ともさよなら出来る。私の役目も終わるひと安心だ。

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