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王様は泣く泣くお城に連れて帰られました。

休み取れました嬉しいー!不定期更新です。

今日も、旅をしながら美味しい物を食べられるかを夢見て、馬車に揺られています。王様とライン様が張り合いながら警護している様です。


「シロー!私と城に戻ってくれ!」


外で王様が叫んでいます。無理ですご飯と景色を見ながらの旅は楽しいです。子供達も、一緒ですから尚更です。


「リリーは何処にも行かない!諦めたまえ!」


ライン様も大きな声で言ってます。そろそろお腹が空きました。ご飯の時間です。


「ママー!お腹すいたよ〜ご飯まだ?」


「ママー!ご飯ちょうだい!」


子供達もご飯の時間で、騒いでいます。大きい声で正当な主張をします。


「ライン様!王様!ご飯ください!」


「ライン様!パパー!ご飯ください!」


「パパー!王様ちょうだい!」


食事に関しては妥協を知らない子供達と私です。


「休戦だな!ご飯の用意だ!急げ」


「もちろんだ!リリー達に待たせては可哀想だからな」


王様が、部下に買いに行かせた食料を持って、止まった馬車の前で待機しています。ライン様も負けずに、部下に、持たせている食料をさっと取って、馬車の前に来て王様と張り合っています。どちらでもいいので、ご飯をもらえれば満足です。



「私の方が美味しいぞ!」


「違う!私の方が美味しい!」


無駄に張り合っています。私はどっちも美味しいです。うまうま〜。


「美味しい!ありがとう〜。ライン様、王様、うまうま〜」


「うまうま〜ライン様、パパーありがとう」


「うまうま〜パパ〜王様ありがと〜」


よいしょが上手い子供達です。でもレオン、口の中に詰め過ぎて喋ると喉に引っかかるよ。美味しいご飯を、外で食べていると空の方から黒い固まり?違った!王様の部下らしき、カラスに似た鳥族が大勢下りてきました。


「王様!城にお戻り下さい!皆困っております!」


「そうです、政務が滞り混乱しております。一刻も早くお帰り下さい!」


「「「「「「お願いいたします」」」」」」


お城は大変らしいです。王様からもらえる、ご飯も美味しかったけど仕方ないね。


「私は帰らない!シロとハヤテを置いて帰るのは嫌だ!」


私は帰らないよ。ここの方が居心地いいから。王様の部下がこっちを向いて頭を下げています。


「シロ様、お願いします」


「無理です」


速攻お断りです。檻生活も良かったけど、旅は楽しいよね。


「王様、すみませんハヤテ様とは誰でしょうか?」


ハヤテを知らない、来たばかりの部下の鳥族が聞いています。真実知ったら驚くかな?


「馬鹿者!ハヤテは私の息子だ!」


「は?はああああーっ!!王子様ですか!いつの間に!」


「大変だ!宰相閣下と大臣に報告だ!急げ!」


数人のカラスに似た鳥族が飛び立って行きました。


「もうこれ以上は待てません!一度お城に帰り仕事を済ませてからおいで下さい」


迷惑かけてるね王様。帰った方がいいね、恨まれたくないもの。


「王様、お仕事終わったら来てね、お土産楽しみにしてるよ」


「パパー!楽しみお土産!」


「王様たのしみ!」


空気を読める子供達で良かった。王様お仕事終わるといいね。当分帰れないね。


「分かった、お土産を持って来るぞ!仕事を済ませて直ぐ帰って来る!」


泣いても止めないよ。ごめんね王様!


「行ってらっしゃい〜!」


「バイバイー!」


「バイバーイ!」


お別れの挨拶を聞いた王様は、お城に帰って行きました。しばらく静かにご飯が食べられるね、と思った事は内緒です。





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