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拾われて売られました。

一ヶ月に一回更新できればしたいです。

 あれ、ここ何処だろう?起きて見たら知らないとこだ。何故か、大きい葉っぱに上にいる。不思議だね。

 うーん?思い出せないどうしてだろう。


 昨日は、そうか橋から落ちたんだ!突き落とされたのねあの人に。でもいいか、お父さんもお母さんも居ない私に未練は無いし、回りは知らない風景だよ?日本じゃないの!


 わあ、蛙に似た二足歩行の人?こっちにくるよ。ファンタジーの世界だね。

 言葉分かるかな?この際、誰でもいいからお腹空いたし何かくれるといいな。


「おーい、そこの変な子こっちに来な!」


 手招きをしている、蛙に似た年配の人に呼ばれました。言葉はわかるから良かった。


「はい!」


 返事だけは元気よくしておきました。第一印象は大事だよね。


「言葉は分かるんだね、何処から来たんだい?」


 異世界とは言えないので、適当にごまかします。


「気が付いたらここに居ました」


 思案顔したようですが信じてもらえたみたいです。


「行く当てはあるのかい?」


 蛙に似た、恰幅の良い奥さんらしい人がが聞いてきます。品物の値切りを考えてるおばさんによく似た表情をしてます。


「無いです」


 日本には帰れそうもないですよね。居場所もないからどっちでもいいか。


「あんたは珍しいから誰か買ってくれるよ!私と来な!」


 どうやら私は、この世界で蛙似た奥さんによって売られることが決まりました。

 二度は、死にたくないのでついて行きます。


「はい」


 どうせ行くところがない、蛙もどきの人に付いて行こう、何かくれないかな?

 あっ、大きい家だ凄い!お金持ちだね。


「誰かいないかい!この子磨いとくれ!」


「はい!奥様畏まりました」


「カナン帰ったのか?どうした?」


「旦那!いいもの拾ったよ!鷹族の王様に献上すれば金になるよ!」


「へえー、じゃあ明日にでも城に連れて行くか」


「ああ、珍しいからペットとして買ってくれるさ」



 あれから、初めて他人に世話されてお風呂!ピカピカに磨かれました。うーん素が大したことないから変わらないね。ご飯を貰ってふかふかのベッドで眠りました。

 明日も、ご飯が食べれるといいな。神様にでも祈っとこ!パンパン!お願いします。


「ほら、起きなさい!」


「…はい」


「奥様が読んでるから急いで!」


「分かりました」


「奥様、連れて参りました」


「さあ、馬車に乗りなさい!出発よ!」


「フン、本当に珍しいな、王様も喜ぶぞ」


「私の目に狂いはない!絶対気に入るはず」


「流石私の妻だな!」


「うふふ」



 何故か、王様に売る気満々の蛙の夫婦のやり取りに、ご飯とふかふかのベッドで眠る希望が通ればいいな。

 馬車に乗って走って行くと目的地につきました。へえ〜、大きなお城だね。

 どんな人もどきが居るのかな?ある意味ドキドキする、門の前に鳥?わあっ、鳥もどきだ!翼もある!見分け付くかな?ものすごく微妙だね。


「王様に取次ぎを、珍しものを持って来ました」


「ケロット商会か、分かった伝えよう少し待っていろ」


 ケロット商会!ぷっ、蛙の夫婦に相応しい名前だね。笑いを我慢しないと!


「いい子にしてるんだよ」


「はい」


「そうだ、私に恥を掛けるんじないぞ」


「分かりました」


「王様が合うそうだ付いて来い」


 お城の騎士らしい人?(鳥顔)の人に着いて行きます。豪華な装いの壁画模様にため息が出そう!触って汚したら怒られそうだね。しばらく歩くとでっかい扉の前に着きました。蛙の夫婦が扉の前にいる騎士に話を通すと大きな扉が開いて中の広い豪華な装いが見えました。遠くの豪華な椅子に座る、やっぱり鳥顔の人みたいです。



「王様連れて参りました」


「ケロットか?何か珍しい物があるそうだな」


「はい、この子です。珍しい容姿で」


「ほう、この辺では見掛けないな」


「如何でしょうか?ほら、王様に挨拶しなさい!」


「よろしくお願いします。」


「ペットにするのに丁度いいかと、今なら最新の首輪も付けますが」


「金貨100枚でどうだ?」


「はい!ありがとうございます」


「王様に可愛いがって貰うんだよ」


「はい」


 金貨100枚もらえて嬉しそうな蛙の夫婦。良かった良かった。と言いながら帰って行きました。

 私は、鷹によく似た王様のペットになりました。おはようと、こんにちは、おやすみ、と言うだけの簡単なお仕事です。ご飯も美味しい異世界ぺット生活始まりました。

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