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心が読めるお嬢様?!

私は、山風心。15歳の中学三年生。私の願いは『人のこころを読む』こと。もし私がこころが読めたら・・・大好きなあの人の気持ちや嫌いなあの人の秘密をにぎれるとおもっているから。でも、あんなことがあってこの願いはなくなった。

ある晩

「心ー。もう寝なさい。明日は早いのよ。」

お母さんが下の階で大きな声で言っている。

「はーい。わかってまーすよーっと、うわっ?」

ドンッ何かにぶつかった。その瞬間何かが私をめがけて落ちてくる。私はその速さに避けることができず、そのままそれが私の心臓をめがけて・・・

ドサッ

・・・

「紗理奈様。何が何でも寝過ぎですよ。起きてください。」

「もうちょっとだけぇ。」

「だめです!もうお昼ですよ!」

「もう。わかったから、おかあさ・・・」

「何を寝ぼけたことを私はばあやですよ。」

え?このひと誰?まだ夢の中なのかな。いや違う、だってこの寒さ現実以外ではありえない。

「お嬢様?大丈夫ですか?」

「ふえ、えっと、ちょ、何言ってるのかわかんないです。」

「?。あ、からかっているんですか。朝食の準備が終わったらまた来ますからね。」

え、ちょ、はあ。まずはこの状況を理解しよう・・・そういえば私って何かにぶつかって・・・どうなったんだっけ。憶測だけど。何かが刺さった気がする。あ、紗理奈って子の記憶がある。まさかだけど転生っていうのしちゃったの?え、普通に嬉しいんだけど。しかもどっかのお嬢様に?!ラッキーにもほどがある。紗理奈ちゃんの記憶見させていただきますね。・・・えっと名前は、海風紗理奈。15歳、同い年ね。性格はおっとりしていて優しくて人見知りが激しい子(私とは正反対)。そして何よりもすごいのが心を読むことができる。私の願い。かなちゃったみたい。でもこの力のせいで紗理奈ちゃんは誰も信用できない子だった、信頼できるのはさっきいたばあやだけ。でもその他の人は紗理奈ちゃんを見れば、

『なんでここにいるのよ。普通に邪魔なのよ。はあ、これもみられているのかしら・・・』『一緒にいたらみんなに見られるわ。話しかけられないようにしましょう。』

実の母親でさえ、

「どうしてこんな子が生まれたのかしら、おかげで我が海風家は信頼を失いそうなのに。」

父親は

「我が海風家の恥だ。もう顔も見たくない。」

と言って、幼い紗理奈を別荘へ移し、12年間一回もここへは来なかった。クリスマスもひな祭りも、誕生日でさえ、おめでとうとは言われなかった。言ってくれたのは、ばあや(鈴)だけだった他のメイドも紗理奈を嫌い、紗理奈が怒らないのをいいことに仕事をサボっていた。

「お嬢様、ご飯の準備ができましたよ。」

「ふえ?」

テーブルに並んでいるものは、クロワッサンに苺のサンドイッチ、フルーツが盛りだくさんにゼリーにマンゴープリン?サラダにマフィンまで・・・誕生日かパーティみたい・・・

「これ全部食べていいの?」

「朝からおかしいですよ。いつもの朝食じゃお気に召さなかったかしら?」

「え?あ、十分です。わあ。おいしそ~だなあ。」

「フフ。今日のお嬢様、すっごく面白いですねえ。」

「え?ああ、そうかしらあ?あはは・・・」

「フフ、ゆっくりお食べてくださいね。」

はあ。これ、全部食べ切れるの?でも紗理奈って毎日こうなら、めっちゃ太ってそうだけど、そうは見えない。私より軽そう(泣)

数十分後・・・

「お腹いっぱい♪」

「良かったですね。さあ着替えましょうか。」

と用意されていたものは空みたいにきれいな色、ふわふわな袖、ピンクのハートのボタン

がついているトップス、ピンクで花柄、下にはかわいいレースのついたスカート。ピンクと赤のマーブルのリボン、私には絶対似合わないようなものばっかり、

「ね、ねえ、これ、私には・・・」

「さあ!着替えましょう!!」

「ええええ」

自分で着られると言いたかったが、ばあやはまたたく間に私の服を変えてった、

「ふう、これでよしっと。」

ばあやは70すぎくらい(めっちゃ失礼)だと思っていたのにこの速さ。

「さあ、鏡をご覧ください!」

とばあやはまたたく間に鏡を用意した。そこに写っている自分を見てびっくりした。

「え?これが私?」

雪のように白くすべすべの肌。手足は華奢ですごく細い、髪はきれいな金色ですごくサラサラ、目はきれいなポピーレッド、口はまるでバラのようなきれいなピンク、顔立ちも整っており、大きな目は心を見透かしているような不思議な感じがある、誰が見ても完璧なプリンセスのようだった。

「お嬢様、大丈夫ですか。」

「あ、うん。」

しまった紗理奈の綺麗さについ見とれてしまった。

「今日はお外に散歩に行きませんか。」

紗理奈はめったに外に出ない、人々の心の声を聞くのが怖かったからだ。あれ、でも、私はこの世界に来てから一回も心を読めていない。そのことについてもすぐにわかった。この世界には魔法があるらしい、その力を使って、ばあやは私が嫌がらないようにしていてくれたのだった。

「今日は街へ行きたい。」

私がそういった時、ばあやは一瞬驚いたような顔になったけど、すぐにとびきりの笑顔で

「ええ、ええ、いきましょう!!」

とっても嬉しそう、紗理奈は行きたがらなかったもんね。でも私は町に行きたい。よーし頑張ろーっと!!

「それでは行きましょうか。」

「ねえ、ばあや、私今日なにかちがう?」

「え?まあ、朝から元気があるとは思っては、後は今日は街に出かけると行ったところらへんでしょうか?」

「そっか。」

やっぱり紗理奈にはゴメンだけど、ここからは私の思い通りにさせてもらうわ。あなたの力にすごく興味がある。この力を使って紗理奈の家族に認めさせる。要するに、紗理奈は信頼を取り戻せばいいのね、

「街はすぐそこですが、馬車を使いますか?」

「あ、今日は私一人でいっていいかしら。」

「しかし、一人では危険です。」

「いーの。お願い。お願い!」

(お嬢様がこんなにお願いするなんて、もしかして、サプライズとかやりたいのかしら・・・それならしょうがないのかな・・・?どうにでもなれ、お嬢様のお願いなんだから聞かないと。)

「わかりました。危険なことだけは絶対に行わないようにしてください。」

「はーい。」

これで屋敷のものには迷惑はかからないお金もたくさん持たせられたし、何を買おうかなーあ、ばあやたちにサプライズプレゼントとか!?いいかも。

『あ、あの人は、覚り妖怪だ。これ聞こえてるのかな。』

『覚り妖怪様がこんな街になんの用なんだよ。』

『ままには仲良くしてはいけないって言われてる人だ。なんだっけ覚り妖怪の紗理奈だっけ』

ああ、こういうことね。ガツンと行ってやりましょ。

「ねえ、あんた達さあ。どっちにしろ聞こえるんだから。はっきり本人にいったら?みんなが思うように覚り妖怪だって。いえばいいじゃない。こっちは楽しく街にいるの。ねえ?どうなの?」

『ヤバ聞こえてた・・・あれ、紗理奈ってあんなはっきり言う子だっけ?』

あ、ついきつく言っちゃった。まあいいか。ばあやは何が好きかな。聞いときゃよかった。

周りが騒がしいな。どっちの声かはすぐわかった。話し声だ。よーく耳を澄まして聞いてみたら、

「彼女、思っていた方と違うわ。いつもおどおどしていると聞いたけど、やっぱり噂は噂ね。ちょっと怖いわ。でも、普通の人と一緒ね。仲良くなりたいと思っちゃったわ。」

「俺も俺も。あんな美人とお近づきになりたいよなあ。」

ふえ、なんか評判良くなった感じ??あれ・・・あの人困ってる?どうしたのかな。ちょっと話してみよう。

「あの。ちょっといいかしら?」

「え?」

『僕だよな?』

こっちに振り向いたその人は長めの白い髪を後ろで結び、オレンジ色っぽい黄色い瞳。肌は少し浅黒く。とてもきれいな顔立ちだった。

「こんにちは。どうかされたの?」

「嫌・・・ちょっと・・・」

『どうしよう・・・まさか。野菜が売れなくて困ってるなんて言えないし。』

「フフ。野菜が売れ残っているみたいね。どのくらいあるの?」

「え・・・じゃがいもとパセリが人気なくて馬車一つ分くらい・・・」

「買わせてもらうわ。」

「へ。しかしこの量を?」

「ええ。だめかしら。」

「いえ。残り物なので。安くしますね。」

「いいえ。本当の値段でお願いします。」

「でも・・・」

「じゃあ。あなた、お名前は?」

「カンといいます。」

「そう。カン。私とお友達になってくれる?それでいいわ。」

「え?喜んで。ですが・・・」

「ありがとう。私は・・・」

本当の名前。言ってもいいかしら。

「どうかされました?」

『この人。すごくきれいだ。身なりもしっかりしているし・・・』

「あ、ごめんなさいね。紗理奈って言います。」

「紗理奈さん。ほんとうにありがとうございます。」

『紗理奈?どっかで聞いたような?まあ、いいか』

そのまま気づかないで・・・!

「紗理奈でいいよ。」

「じゃあ、紗理奈。」

「やっぱりいい人だったんだな。」

「なんか勘違いしていた私達が悪いじゃない。」

「誤りに行きません?」

「そ。そうだ!行こうみんな!!」

ふえ。めっちゃ評判上がっとる。まあいいことね。

「あ、あの。紗理奈様。今日まで誤解をしており大変申し訳ありませんでした。誤ってすむことではないことは知っております。しかし。償わせてください。一生かけて。」

「私も!」

「僕も!」

「いいのですよ。私が心が読めるのは知っているでしょう。皆さんはいま。こころから誤ってくれています。あの。良ければですが。私と仲良くなってくれませんか。」

「あ、ありがとうございます。し、しかしあなたはうみ・・・」

「しー。カンには気づかれたくないの。知らないみたいだし・・・」

「しかし。」

「違うよ。タメ口でお願い。」

「わかり・・・わかった。」

「ありがとう。あなた、お名前は?」

「マリって言うの。」

「マリね。よろしくね。」

「はい!」

いい人でよかった。仲良くなれてよかった。

「また会いましょ!!」

「はい!!」

あ・・・この大量のじゃがいもとパセリどうしよう。

「あ!あの。おもちしましょうか??」

「ふえ?カン!!いいの?あ、ありがとう!!」

『この量一人は大変だしな。友達だし・・・いや、俺と女の子だけで運べるか・・・?』

「いいよ。これくらい・・・ていうか。紗理奈の家どこ?」

あ。やばい。もう言っちゃうの?でも。これじゃあ。なんか堅苦しくなっちゃう。

「お嬢様!・・・なんですかその量のじゃがいもと、パセリ?は!!」

ナイスタイミング!ばあや。でもなんでここに?

「あ。ごめんなさい。ちょっと大規模なお買い物しちゃった。」

「もう!馬車が来てますから行きますよ。・・・あら?そちらの方は?」

「カンっていうの。私の友達!」

「あら、これからもお嬢様をお願いします。」

「い、いえ。こちらこそ。」

「さあ、行きましょう。」

「ありがとう。カン。また今度ね!」

「あ、うん。また今度!」

そっから家に帰るまで、今日、町であったことをたくさん話した。ばあやはニコニコ笑いながら聞いてくれた。家に帰って私はじゃがいものポタージュを作った。ばあやはもちろん。他のメイドさんまで驚いていた。そりゃそうだ。紗理奈は料理しないし、キッチンに立ったことすらないからだ。

「美味しい・・・!」

一人のメイドがつぶやいた。その一言を聞き逃さなかった。

「本当?」

「はい!とっても・・・」

他のメイドたちの反応を伺ってるのかな。私は用意していた言葉を言った。

「あのね。皆さんにはとても感謝してるの。私のお世話だって嫌でもしっかりやってくれるし。でも、私はみんなと仲良くお話したいの。ばあやと同じように接したいいの。・・・だめかしら?」

少し涙目でじっと見つめていってみた。この目には逆らえないでしょ。

するとさっきのメイドが、

「わ、私も仲良くしたいです。今までごめんなさい。」

「私もです、今までの無礼をお許しください・・・」

みんなが一人ひとり誤ってくれた。この別荘での信頼を得た気がした。

次の日から、みんなは前と全然違う。しっかり仕事して、お話して、サボらずみんな仲良くたのしく過ごせている。お休みの日には毎週カンに会いに行っている。会いに行くごとに町のみんなは仲良くいろんなことを教えてくれるし美味しいお菓子を教えてくれる。

数週間後・・・

私の前にカレンダーがおいてあった。見ると2ヶ月後にここまでいられる。と書いてあった。それがなんの意味なのかはすぐにわかった。この世界に入れるタイムリミットだと、なんとなく直感的にそう思った。

朝、ばあやは慌てながら私のところへ来て驚く言葉を言った。

「今日、ご主人様と、奥様とお兄様が来ます!」

「え?それは本当?」

「ばあやは嘘を付きませんよ。」

知ってる。これまでで一度もうそを疲れたことはなかった。

お兄さんとお父さんとお母さんが来るの?それなら今日は家族の評価を上げなきゃ。後2ヶ月。カンやばあやといられるのも2ヶ月だけ・・・

「さあ着替えましょう。」

「うん。」

今日は特に身だしなみに気をつけた。いつもより、ピシッとした落ち着いた色の服を着た。髪も結び、勝負服みたいになっている。

客室へ行くと、3人が座っていた。私ははペコリとお辞儀すると

「ごきげんよう。お父様、お母様、お兄様。」

「座りなさい。」

と男の人の声が聞こえた。ゆっくりと近づき座ると。三人はじっと私を見つめた。

「お前の評判はメイドや街中で噂になっている。」

え?確かに評判が良くなった気がしたけど・・・

「今まで悪かった。お前のことを見下していたようだった。今まで本当にすまなかった。」

「へ?」

まさか謝られるとは・・・想像していなかった。

「本当にごめんなさい。もしよければ今度こそ家族になれないかしら。お願い・・・」

「お言葉ですが・・・今まで私に下仕打ちからあなた方を許せるとでも?私は許せません。でも・・・あなた方を信じようと思います。少しまってください。」

「ありがとう・・紗理奈。」

そこから話は続かず、すぐに解散となった。最後はちょっとだけお話はできた。

「今日は起こしいただきありがとうございました。」

「急に来て悪かったな。」

「いえ・・・是非また来てください。」

家に入ると今日の疲れが一気に出た。ベッドに上がるとすぐに寝てしまった。

そこから、2ヶ月お父様もお母様もちょくちょくうちに来てはたくさんお話した。

ある日、カンといつものようにお話していると、カンがお花をくれた。

「かわいい。」

と言うと照れくさそうに笑った。

「良かった。気に入ってくれて・・・」

『気に入ってくれてよかった。紗理奈はやっぱりいい人だ・・・かわいいなあ・・・』

ふふ。心の声だだ漏れだよ。でもこれは心じゃなくて紗理奈への気持ちなんだよね。と思ったら胸の奥で何かがチクッっとなった。

「紗理奈?大丈夫か。体調悪い?」

「ううん。違うの。大丈夫。」

「そっか。」

そっからまた面白い町の話や、ご飯の話をした。この時間が永遠に続けばいいのに・・・

私がきっと元に戻る日の前日の夜、最後にみんなにお礼がしたいな。ばあやは最初から私の味方だったな。家族のみんなも最後は紗理奈をみとめてくれてよかったな。町のみんなは最後はみんなとたくさんお話できてよかった。カンにはたくさん感謝しなきゃ。私の気持ちも伝えたいな。紗理奈はこれから私の気持ちを受け継いてほしいな。

・・・

「起きてください。紗理奈お嬢様」

「うん。おはよう。ばあや。いつもありがとう。」

「もう、お嬢様ったら。」

「へへ。」

いつものように朝食を食べて、メイドたち一人ひとりにお礼を言って、みんな驚いてたなあ。終わったらカンのところに遊びに行って、いつもどおり接しようと試みた。でもカンにはすぐバレた。正確には海風紗理奈ということがバレた。

「紗理奈。気づいてるから。紗理奈は心が読めるんだろ?知ってる。海風家の海風紗理奈だろ。」

「うん。・・・そうだよ。このこと言ったら硬くなっちゃうかなって。」

「バカか。俺は今の『海風紗理奈』が好きなんだよ。」

「ちがう。違うの。私は海風紗理奈じゃない。だから、ちがうの。」

「え?どういうこと?」

「怖がらないで聞いてね。」

それから私は今までどのように過ごしたか。私は山風心だと言うこと、今日でもう会えなくなること。全部話した。カンが好きだったから。

「そっか。でも・・・俺はさっき言ったように、今の紗理奈じゃなくて・・・心が好きなだよ。それだけは絶対に変わらない。多分・・・別世界?でも会えるようににする。必ずたとえ姿が変わっていても。」

「カン。ありがと。私絶対見つけるから。」

「これ。あげるよ。」

と言って渡されたのはおそろいの鍵と錠のペンダントだった。

「未来で。俺に会えたら。これで錠を開けてくれないか?」

「わかった。絶対開ける。何があっても。」

「うん。お願いだよ。・・・時間切れかな。もう会えないみたいだ。」

スーと私の体が透けている。

「さようなら。カン。未来出会いましょう。」

カンの寂しそうな笑顔が見えた。

・・・

「心ー。起きな・・・ってどこで寝ているのよ。」

「うーん。おはよ〜。あ!!お母さん?」

私は起きるとぶつかった棚の近くで寝ていた。パッと起きて思わずお母さんに抱きついてしまった。


「何?寝ぼけてるの。早く起きないと学校遅刻するわよ。もう。」

戻ったんだ。手にはあのきれいな鍵のペンダントが。あの長い長い夢のような現実が終わった。

数年後・・・

「行ってきまーす」

「いってらっしゃい。心。」

今日も私はいつもどおりの生活。あの人困っているのかな・・・

「あの。ちょっといいかしら?」

「え?」

「こんにちは。どうかされたの?」

こっちに振り向いたその人は長めの白い髪を後ろで結び、オレンジ色っぽい黄色い瞳。肌は少し浅黒く。とてもきれいな顔立ちだった。

「カン。見つけた!!」

思わず言ってしまった。

「えっと・・・」

困ったような顔でこっちをみる。

「あ、ごめんなさい。知り合いに似ていて・・・」

鍵を差し出す。

「これの錠型のやつ持っていませんか?」

「はは、ごめん。知ってる。心だろ。また会えた。」

ニコッと笑い、カンも錠を差し出す。

今度こそ伝えよう。私の気持ちを

「カン!あのね!!」




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