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No.2 飲みくらべ

「9号室の聡美です!特技はアルコール一気飲みです!!よろしくお願いします!!!」


「「「良いぞぉ、新入り!!」」」


ちょっ、止めてくれ、とタルヤが呟いている気がするが。


関係なーーーーーーーーーいッッッッッ!!!!


異世界に転生して、ずっとアルコール飲んでなかったんじゃーい!!別にこれぐらい飲んだって、構いやしないだろー!


「...ぷっはぁああ!!」


「良い飲みっぷりだ、姉ちゃん!!」

「ほれ、この酒もお飲み、わしが作った特別製じゃよ」

「わぁ〜い、おじちゃんありがとう〜」


にっこりと笑う聡美、顔から指先まで真っ赤である。久し振りのアルコールでタガが外れて、今のへべれけ酒飲みアラサー状態になっている。


というのも、先程転生に失敗した後、マルシェルの勧めによって入れられた宿屋で、気前の良い人達が「新入り歓迎会だ」と言わんばかりに、ご馳走とお酒を持ってきてくれたのだ。これに、調子に乗らない手はない。


据え膳食わぬは男の恥!!


女なんだけどさ!!


と、思った聡美は、酒飲み飯食い酔って調子に乗りこんなんになっていた。


「ふわぁぁぁ〜...アルコールが染み渡る〜...」


なんか、あのおじちゃんの作ったアルコール、美味しいなぁ...。


「あっ、それ間違えた。そっちは、『ドラゴン酒』だった」

「『ドラゴン』!?!?!」


一気に、口に含んでいたものを出した。


おじちゃんは「お、おう」とたじろぎながら、続ける。


「正確には、『ドラゴン』が落とした尻尾をつけた酒じゃの。1ヶ月前に、山を歩いていたら尻尾を見つけたからの、つけてみたのじゃ。補正効果が出るし、良い酒じゃぞ、2ゴルドぐらいでも売れるな」

「2ゴルド?」


『ドラゴン』の尻尾が普通に山に落ちてるのも気になるけど、それよりもお金関係は気になる。通貨のことかな?円に換金したらどれぐらいだ...?


「お前さん、『ドラゴン酒』を知らないどころか、『ゴルド』も知らないのか!?よっぽどの田舎者なんだのぉ。2ゴルドあったら、肉に、野菜に、果物に...それに、安い服や装備なんかも買えるなぁ」

「あっはっは、おやっさん、それはいつの時代だよ!アタシ昨日『モンスター換金』で手に入れた2ゴルドで買えたの、これっぽっちの装備だよ!ほんっと、詐欺売人め!」


な、なるほど...?


あの装備からして、2,000円はしそうだ。だとすると、1ゴルド大体1,000円ぐらいか。


「俺ぁ此奴が心配になって来たよ、やりくり出来なさそうだ」

「なぁに、酒飲み仲間にやりくりの話はいらねぇよ!」

「そこの兄ちゃんも、飲まないか?今日はうまい酒があるぞ」


タルヤに向けて酒瓶代わりの木で出来た樽を見せたが、タルヤは「大丈夫です」と言った。鼻を押さえているから、酒の匂いが苦手なのだろうか。


よし、これはタルヤを助けないと!!


「おじちゃん〜、タルヤは酒が飲めないんだよぉ〜」

「あっはっは、弱っちい男の子なこった!」

「ねぇ〜!!」


「...なんだって?」


おじちゃんと盛り上がっていたら、何故か怒るタルヤ。

え、なんでよ、私、ちゃんとフォローしたじゃんか...!?


「俺だって飲めるわ!!!」


そう叫ぶと、サトミが持っていた樽を逆さまにして、一気に飲んだ。


これ、ラッパ飲みじゃね...?強者か...?


「...どぉだぁ、サトミ...俺だって、これぐらい飲めるんだぞ...」


不敵な笑みを浮かべるタルヤ。口についた酒を、ぐいっと指で拭った。


「良いねぇ、良い飲みっぷり...。アタシと飲みましょお...」


宿屋に泊まっている女性が酒の入っているコップを持ち直す。


かくして、タルヤ VS. サトミ VS. 宿屋の人達の飲みくらべが始まった。



***



「...はよざいまーす...」

「あら、お早うサトミちゃん」


あ、あそこで剣を磨いているあの女性は...。


「...ベネトナシュさん?」

「やだぁ、長い名前だから、ベネで良いわよ」


「えっと...じゃあ、ベネさん」


昨日、タルヤと飲みくらべをしていたあの女性だ。タルヤは飲み過ぎたのか、今朝泥酔して眠っていたが、彼女はめちゃくちゃ元気に見える。昨日、あの人酒すごい勢いで飲んでいたよね??


「酒酔いしてないなんて、すごいですね!私なんて、二日酔いが...」

「ううーん、そうねぇ、強いて言えばこーんなちっちゃい時から、酒飲んでいたのよねぇ」


そう言いながら、両手でちっちゃいというのを表現する彼女。


えっと、胎児時代の話ですか...??

もしかして、まだ酔ってます?


「って言うのは嘘なんだけどぉ。これから『市場』に行くのよね、『モンスター換金』もしたいし。一緒に行きましょう?」

「...えっ、『市場』?」


それって、『市場』って、物買えるのかな??


「いっ、行きます!!」

「...ふふふっ、良い返事ねぇ...。あっ」

「?何ですか?」


「あの男性は放っておいて良いの?昨日、沢山飲んでた覚えがあるんだけど...」

「あ、ああー...二日酔いかもしれないです」

「じゃあ、お薬も買ってきましょう。外套を着て、もう少しで冬だもの」


テキパキと、ベネさんは動き始めた。


最近ずっと連続投稿している、自分で自分を褒めてあげたい作者です、どうも。(?)

書く時に、「偉い、偉い、自分は偉いよぉー...」と言い聞かせて書いております。(メンタルが豆腐です)


タルヤさんはお酒にめちゃくちゃ弱いです。下戸ってほどではないですが、でもワイン2、3杯でもう酔う人です。主人公は、他の女性主人公と比べて酒めちゃくちゃ強いです。でも、ベネさんの方が強いです。


ベネ>>>>>>>>サトミ>>>>タルヤ>>>作者みたいな。


ベネさんは作中の中で4番目ぐらいに好きなキャラです。セクシーなのか、それとも天然なのか...??

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