閑話 サロメさん
「うふふふふ、今日はどの鞭にしようかしらぁ」
そう言いながら、私はケースの中に入っている鞭を4つ程取り出して、ベッドの上に置いてじぃ、と見比べる。
「サロメ姉様、お顔が崩れておりますわよ。ちゃんと長女として、威厳を持った顔をして下さい」
「かったいこと言わないでよぉ、鞭を選ぶのって楽しくて、つい頬が緩んじゃうのよね〜」
あら、サロナちゃん、何で私の部屋にいるのかしら。
もしかして、お姉ちゃんの鞭選び、一緒にしたかったの?
「はぁぁー...。姉様じゃないんだから、鞭を選ぶような悪趣味なこと、する訳無いじゃない。それに、鞭だなんて、細くてペラッペラで攻撃力さえないわ」
「難易度が高い武器を扱ってこその、ハンター家よね。それに比べて、うちのサロメちゃんときたら、只の純粋な剣ヲタクになっているのだから、それこそ悪趣味でしょうがないわよね」
「姉様、それ、鏡を見て言って欲しいわ」
ふふふ、生意気な言葉。それを姉に向かって言うのだから、尚更たちが悪いわよねぇ。
でも、サロナちゃんもサロナちゃんで、前は剣に欲情して、ハァハァ息も絶え絶え剣を舐めていたくせに、よく言うわよね、本当。流石に、あの行為には引くわー。大体、舌が切れるじゃない、そんなことしたら。
「...そういや、姉様、サロネは?」
「...えぇ、何で私よぉ〜?」
「だって、姉様が迎えに行ったんでしょ!その割には戻って来ないし、迎えが迎えに行かないだなんて、どんな鈍間かしら!?」
まぁまぁ、そんなに怒んないで欲しいなぁ。
あ、ごめんなさいね、紹介が遅れました。
私は、モルダッダ伯爵家が長女、サロメ・モルダッダと申します。
齢16だけど、一応プロハンターを生業としているわねぇ。
で、此処に突っ立っている生意気そうなこの少女は、9歳のサロナちゃん、私の妹。もう一人の妹は、今家出をしているのだけど、双子なのよね。
あとは血の気が多い弟達、冷淡な兄ばかりだから、女同士仲良くしたいのだけれど、中々叶わないわよね、だってすごく変態だし、嗜好が偏っているし。
全く、誰に似たのかしら。私が子供の時は、もうちょっと可愛げのある娘子だったわぁ。
「...姉様、鞭を選ぶの、好きね」
「う、うふふふふ、だって、楽しいじゃないのぉ」
「本当、意地の悪い性格ですこと」
えぇえ、意地の悪い性格??
私、きっとそれよりも、虐められる方が好きなのよねぇ。
加虐心が疼く、って言うか?
だから、あの猫のパリパリ、すっごい良かったぁ...気持ち良かった。
「...サロナちゃん、次はサロネちゃんを連れて帰るわね」
「はぁっ、次?また行くわけ?下賤村にィ?」
だって、楽しいのだし。
皆も、ちょっとは人生好きなことしないと、退屈でしょう?
今回は、作者が好きなキャラ2位ぐらいに入っている、サロメさんです!!いえーい、どんどんぱふぱふ!
友達が、誰得だと言っておりましたが、間違えなくこの閑話は私向けの閑話です、サロメさん素敵です!!!!
本編は、もう少しお待ち下さい。
大きな、分岐点に繋がる...かも?
では、また次の話でお会いしましょう。




