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No.14 キャラメル

「アナちゃん、そっちは行っちゃ駄目よ、ああっ、ライ君、それは踏まないの!」

「ベア、それ食い物じゃないぞ」

「モモちゃんは良い子ねぇ、でも飛び回っちゃ駄目よ」


私、レーナちゃん、ナウット君で、今必死になって調教しているのは...猛獣である。一昨日、ライオン型の猛獣を中に入れてから、何匹か、他の猛獣も来るようになった。


皆、良い子達ばかりである。


ちなみに、安易なネーミングセンスは気にしないで欲しい。


『アナコンダ』の『アナちゃん』、『ライオン』の『ライ君』、『熊』の『ベア君』、そして『モモンガ』の『モモちゃん』となっている。


そ、そのまんま、だけどね...ははっ。


でも、皆地球の動物の名前をつけるにはちょっとでかすぎるぐらい、躰が大きいんだよねぇ...やっぱり、生態系はちょっと違うんだね。


「あーっ、ライ君、鬣触らせてー!!」

「モモちゃん、躰に乗せて!」


うんうん、子供達も良い感じに馴染んでいるし、良い感じだ。


「アナちゃん、この牙から滴る液体って何?」


あーっっ、待って、アラン君!!


それ、きっと『毒』だからー!!!!!


純粋な顔で聞かないでっー!


ってか触っちゃ駄目ー!



***



「蜂蜜と、牛乳で...うん、こんな感じかな?」


昨日、ベア君が蜂の巣を採ってきてくれたので、其処から取れた蜂蜜をお菓子作りに使っている。牛乳やその他の材料は、日々子供がお世話になっているから、と住民達に頂いたものである。


その子供達は、今タルヤから『魔法』を教わっている。


私にも教えてくれたのだが、全く習得出来なかった為、こうして諦めてお菓子作りをしている私なのであった。


...ほんっとうに、何で私は『魔法』が使えないの?


アニメとかラノベだったらむしろ使えない異世界転生者なんていないのに...何か、意味があるとか?


「にゃあぁ~」


お菓子作りをする横で、パリパリと『電気魔法』を発しながら近づく、タルヤの猫。


...いや、やっぱり、意味なんかないよね。


深読みしすぎたよ、うんうん。


「こらっ、猫が食べたら躰に悪いかもしれないでしょ!」


フーッ、と威嚇をするのは良いけど、あげはしないからね。無添加で甘味無しの牛乳でも飲んでおいて。あっ、ついでに、ちょっと自分も威嚇をしておこう。


もう、パリパリしたら痛いでしょ。


「サトミ...お前、猫とにらめっこはするなよ」


呆れたタルヤと、その後に子供達。


どうやら、『魔法』の授業は終わったようであった。



***



「今日のスイーツはーっ...『キャラメル』でーっすっっっっ!」

「「「良く分かんないけど、ふぅぅ〜!!」」」


うんうん、ノリが良くて助かった。さぁ、皆甘い物を食べて癒やしてね。


「あっまーい!なぁに、これ?お芋?」

「んー?芋とは違う甘味だけど...?」


「ナウット君、惜しい!これは、『蜂蜜』から作った、『なんちゃってキャラメル』です!」


そう、蜂蜜を砂糖代わりに加えてみたのだ。こうすると、キャラメルのねっとり感が増すかな...なんて思ってね。


「美味しいな、サトミ!」

「キッシュ君、食べ過ぎには注意してね」


キッシュ君の食べる速度、明らかに早すぎない?


食べ過ぎたら糖尿病になるかもだし、気を付けないといけないじゃん!


「今日はね、『引き寄せ魔法』を教えてもらったの」

「サトミにも教えるのよ!」


「あ、あははっ、ありがとう皆。私は、大丈夫かな」


小さい子供達が、無邪気にそう言ってくれる。


嬉しいんだけど...本当に、申し訳ない、ご、ごめんね...私、『魔法』使えないんだよ...。


...〜♩〜♬!!


「!?!?『メイコスリ』!?」


何で、音がなっているの!?


猛獣は、もう仲間になっているし、『メイコスリ』が危険を知らせる要素なんて、全く...!?


「きゃああああああああああ!」


甲高い少女の叫び声が聞こえ、辺りには奇妙な静寂が訪れた。



***



「...ラ、ライ君、その方...」


子供達を、一旦帰らせて、少ししてから、ライ君はきっと、叫び声の主であろう少女を咥えて、『学校』に戻って来た。

はい、やっと新キャラ出せましたー!


この少女は一体、どなたでしょうね...?


そろそろ、閑話が恋しくなってきたので、明後日辺りには多分閑話を出します。中途半端なところで寸止めて、作者ふざけんなよ!と言われちゃいそうだけど、でも作者は基本的に、ゴーイングマイウェイです。

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