表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/50

No.12 学校設立

「...わぁっ...」


『学校』を建てよう、とタルヤと話して約一週間。設計をしたりとか、バランスを調整したりとか本当に大変だった。


けど...。


「すごーい!!やったぁ!!」


何とか、子供達が此処で学べるまでに至ったよ!!



***



一週間前のこと。


「タルヤ、『学校』の設計図、思いついた!」

「良いじゃないか、で、何処に建てるつもりなんだ?」


「森!!!!」


タルヤが、口に含んでいたコーヒーを思いっきり吹き出した。すごい、こんなリアクションって、本当に出来るんだ。


...って、そんなことはいいとして。

なんで、そんなに驚いてるわけ!?


「森って、もしかしたら猛獣がいるかも知れないんだぞ」

「...あっ」


わ、忘れてた...。


そうだ、私食べられかけたんだ。いや、でもなんか『まずい』みたいな顔されたけど...。


な、なんか腹が立ってきたぞ!?


「...サトミ、絶対変なこと考えているだろ」

「はぇ!?い、いやなんも!」


ふぁー、ば、ばれてた。


いや、まぁ、別にばれても良いんだけどね。


で、話を戻すと『学校』を森に建てるつもりなのは、ちゃんと理由があってなんだ。というのも、勉強だけじゃなくって、『学校』って色んなことを学ぶ場所でしょ?


「...だから、例えばだけど、山菜の採集方法とか、食物を探す方法とか、そういうのも必要だと思うんだ」


生きる為に。貧困から抜け出す為に。


私がいる間は、私が御飯を作れるけど、私だって何時いなくなるかなんて分からないもん。だから、いる間に、出来るだけ一杯教えておかないといけないじゃん。


「で、そういうのを満たす立地条件は、森かなぁ、って思って。防衛もちゃんとしたら、何とかなるよ!」

「うーん、でもなぁ...」


うぐぐ、手強い相手だ、中々了承しない。


でも、私だって、子供達の力になりたいんだから!引き下がるわけにはいけないんだ!『魔法』が使えなくても、きっと教えれることがあるんだから!


悪いお顔で、何かを囁く聡美。


「...そこでね、あの森のこういうものを利用しよっかな、って思って」

「良いかもな!」


タルヤが、設計図、そして計画表を見て、にっこりと微笑んだ。



***



〜♩〜♬


「うわっ、えっ、何!?」

「あっ、其処の方向には行っちゃ駄目、ってことだよ!」


子供達が『学校』の周りを走り回ったりする中、キッシュ君は一本の木に巻きつかれていた。胴体をどうやらがっちり掴まれているらしい、身動が取れていない。


時折低い音を出すこの木は、枝をぶんぶん振り回してご満悦といった所だが。


「...これ、『メイコスリ』?」


キッシュ君の叫び声を聞いて来たナウット君が、木の幹に触れると、そう呟いた。他の子供達も、『学校』の周りを走り疲れたのか、いつの間にかナウット君の隣でうんうん頷いている。


そう、ご名答である。


これは、いつの日か聡美がナウット君を探しに行った時、ナウット君探しに協力してくれた、音を出す知性ある(?)大木である。


...まあ、そう言いつつも、この木に思いっきり腹パンされたんだけど...ね。


「あははっ、今度はこの木で遊ぼーよ!」

「ねぇねぇ、『メイコスリ』、上に登りたいから躰に巻きついて!」


子供達の命令に、素直に応えてくるり、と枝を巻きつける『メイコスリ』。


取り敢えず、子供達の扱いは優しいらしいし、共存してくれるのなら構わない。


でも、私にだけ、未だに腹パンするっていうのはどうなのよぉ!?


「でね、実は」

「『メイコスリ』が危険な行為をする子供達がいたら、音を鳴らしてくれるのか?」

「さ、流石だねぇー、ナウット君、正解...」


説明しようと、指を立てて胸を張ったのに、ナウット君にいい所を全て取られた...恥ずかしいことこの上ない。


というか、ナウット君、君何時の間に『危険』とか『行為』とかいう言葉知るようになったの?

この子...成長力やばくない?


ま、まあ気を取り直して。


「だから、この森に『猛獣』が現れたら、ちゃんと『メイコスリ』が音を鳴らしてくれるし、それ以前にタルヤの『防衛魔法』で防衛は完璧なのよ」


そして、この森の『学校』でする授業と言えば。


「えーっと、まず『算数』でしょ」


えーっ、と叫ぶ何人かの子供達。『算数』が苦手な子供達である。得意な子は、ちょっと優越感に浸ってうんうん頷いていたのだが。


「あとはーっ、『山菜採取』でしょ、『家庭科』でしょ、『音楽』と、『理科』に『体育』に『図工』でーす!!」

「「「...え?」」」


子供達全員、唖然茫然。


それもそのはず、前の青空教室では『算数』しかやっていなかったからだ。偶に、『山菜採取』は殆どお遊び目的でしていたけどね。


「だから、勉強だけじゃなくって、遊びだって家の手伝いだって、全力で出来るような授業をしまーすっ!!」

「「「わぁぁぁぁぁっ!!」


叫ぶ子供達、すごい楽しそうだね。さっきまで、優越感に浸っていた子供達まで叫んじゃってるよ。


『算数』、したくないとか...?


...ちょっと複雑な気持ちだけど、でも良いとしよう。


だって、私も『図工』とか『音楽』とか好きだったもん、楽しい授業がある方が、『学校』楽しいもんね!


「さぁっ、授業はこれからだよ!!」

「「「はーい!!」」」


笑ってそう叫ぶと、皆が大きな声でそう返してくれた。

やっと本編を書き切りました、どうも最近サボり気味の駄目人間(作者)です。


森の学校、きちんと状況描写を書かなきゃ分かりづらいかな...と感じたんですけど、でも説明口調の主人公もどうだろうなぁ...とか思って、結局このままにしました。


これから、きちんと情報を追加していく予定...です。


ちなみに、『メイコスリ』は作中で一番好きです。こんなこと言ったら、レーナちゃんとか色んな人に言われそうなので、これぐらいにしておきます。


閑話を挟みたい病を、そろそろ治したいです。


追記・何だか、ブックマークが増えていて、今日びっくりしました。ブックマークなど、ありがとうございます。何時も、幸せを感じながら執筆中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ