【短編版】えっ?!まさかのお手紙公方!!
ノリで書きました!
「うむ〜、さっきまで同僚たちと酒を飲んでいたが…、てか、ここはどこじゃ!」
ふと見渡すと周りには豪華な装飾品などがあり、相当な身分の者と思わせる、そんな佇まいがあった。しかし、混乱していた。居酒屋で酒を飲んで駅に向かっていると思ったらこれである。
「公方様〜!」
遠くの方から男の声が聞こえてきた。走っているようだ。
「ん?(公方様?まさか儂が?そんなはずはない、儂にはちゃんとした名前がある!)」
考えていると、男が部屋に入ってきた。
「ん?では無いですよ!きちんと仕事していましたよね?」
と、口煩くガミガミと言ってきた。本人は絶賛混乱中であるため、それに気付かない。すると、
「公方様!!」
と、平手打ちをかました。
ふと我に返ると、目の前に男がいた。
「ん?誰であるか?」
「んっ!!誰って…、そこまでアホになられたのですか!お労しい。私は細川兵部ですよ!」
「誰がアホじゃ!うたた寝してたら、とんでもない悪夢を見て、記憶が混乱していただけじゃ!」
と、とっさに嘘を言ったので驚いたが、この体の体質のようであろうと半ば納得した。
「やはり、仕事してなかったのですね。今日の私の仕事終わった事ですし、見張りますよ!」
その言葉にいやその細川の体からの威圧に屈し、
「相分かった!(マジで!というより、この体まさか!足利義昭では無いよな?しかし、見張っている男は細川兵部と言っていたよね?タハー!!)」
と言って、仕事に取り組むのであるが、公方としての実務内容は分からないのでどうしたものかと思ってたが、サインとハンコを押すだけの簡単な仕事だけであった。実質この仕事しか与えられていないのであろう。内心安心した。
恐る恐る細川に気になっている事を聞いてみた。
「今の日付は何であるか?」
細川は呆れながらも、
「永禄11年12月25日ですよ。」
答えてくれた。
「うむ!(本日何回になるか分からない、マジで!本圀寺の変の真ん前ではないか!!どうしよう!)」
と、焦っていた。この体に武術の心得があるとはいえないこの状況で、日本史Bレベルの頭しかないので、不安であった。
そのソワソワに細川は気付いたのであろう。
「どうしたのですか?相変わらず落ち着いのない。」
「今、織田軍は殆ど引いたのであるな?」
「そうですね。先日引いた時に私と一緒に見送ったのではないですか?突然なんですか?」
「なんか、嫌な予感がするのじゃ!敵が織田軍のいないその隙に狙ってくるのではないかと。」
「そんなお戯れはよしてくださいな。言霊というのもありますしね〜」
と、飄々と言いながらも、目は笑っていなかった。細川としてはこの隙に狙ってくる可能性もありうると考えていたからだ。古今東西年末年始に戦を仕掛けるというのはあまり無いのであるが、今は戦国の世である。対策はしておいても無駄ではない。
「まあ〜、前向きに考えておきますね!それより今日中にお願いしますね。」
と、言ってきたので黙々と励むのであった。
〜〜〜〜〜〜
後日
「本当にキター!どうすればよいのじゃ!!」
と、半ば狂乱状態のなか、横にいる明智光秀に聞いた。
「総大将こそ、後ろでドンと構えるべきです!なので、お願いしますね。」
と言ってきたので、兵に連れられ素直に下がった。というのも、現代の平和ボケの渦中からきたので、戦というものを実際に見て震え上がっていた。
早く終わって下さいと祈りながらも、兵が動きやすいように手配をした。終わるまで長く感じたが、史実のような大損害を受けることもなく、少し早く終わった。細川の手配によるものであろう。感謝した。
「どうしたものかな〜?これからどう動こうかな?」
と、呟きボーとしていた。
が、岐阜から援軍が来たという知らせが来たので向かった。それも史実よりも早い到着である。それと共に織田信長に会える喜びに心を躍らせていた。
「お待ちしおりました!援軍ありがとうございます!」
と出迎えた。
「無事でなりよりだ。細川殿がいてくれて、本当に良かったわい。光秀大義である。」
「「は、はー」」
「時に光秀、義昭様の様子はどうであった?」
「大変勇敢に戦われていましたよ。兵も素早く動かせました。」
「そうか…。義昭様、この度は申し訳ない。こちらの落ち度であった。二条に新たな城を築くので、これで許してほしい。」
と、頭を下げてきたので、返事をした。
その後、戦勝祝いと称し宴会を開き、楽しんだ。
〜その裏で〜
「義昭様はどうなさった?」
「この細川でもわかりませぬ。勘が鋭くなったとしか…」
「で、あるか!」
実に面白い!閃いたと思い、貫徹のテンションで書き上げたこの作品。続くか続かないかは、読者次第。
《アンケート》
どうすればいいですか?⑴〜⑸から1つずつ選び、その理由と展望の希望があれば…、受け付けます。←つづくかはわからないよ!た、ただ聞くだけだからね。
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⑵エタる
⑶エタる
⑷エタる
⑸つづく