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私は文官になりたいのに、口先だけかまってちゃんが税金で貢いできてキショイ  作者: ハムウサギ


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87:裸の王様の公開審問会と黒幕(続き)

「おい、カール。どういうことだ」

「コーバン枢機卿、落ち着いてください」

「落ち着いているわっ!!!」

「おっととと」


殴りかかってきたコーバン枢機卿を難なくかわし、


「身から出た錆では?」

「なんだと?」

「おっと、そんなにパンチが好きなんですか?あなたでは俺に触れられない。落ち着いて話しましょう」

「どの口が!」

「この口です。それはそれとして、お山の大将がその地位を危うくして、無様ですね」

「なんだと!!!」


殴りかかってきたコーバン枢機卿の足をかけ、カールは距離をとった。


「枢機卿である俺にこんなことをしてタダで済むと思うなよ!!」

「この件が終わっても枢機卿のままならまたそういってください」

「今ならまだ許してやる!あの調査書を回収しろ!枢機卿として復讐するぞ!」

「権力を振り翳せば今までは他の人にはうまくいったんでしょうけど、僕はもうあなたの無能で上部だけを理解しています。確か、あなたは世襲で枢機卿になっただけですよね?権力と実力は別物です。権力に依存して成長しなかったんですね。嘆かわしい」


カールに攻撃が当たらないので諦めたのか、枢機卿はその場で睨みつけた。


「お前!つけあがるなよ!枢機卿の権力でああしてこうしてやる!」

「ああして?こうして?はぁ。シンプルに中身がない。弱い犬ほどよく吠えるかのように口先だけで上部だけ色々と言っているようですけれど、中身がないのでスルーです」

「なんだと!」

「吠えれば吠えるほど、上部だけで中身がないのが際立ってますからね」

「今後常に衛兵をお前のそばに配置してやる!どこをみても衛兵だらけにしてやるぞ!どうだ!」

「どうだと言われてましても・・・何をやってるんだこのポンコツは、という感想しかないですね。・・・というか本当に何をやるんですか?意味不明すぎて・・・正真正銘本物の無能なんだから、つけあがらないでください。寄付金も無駄にしてる戦犯」

「お前!!!」


コーバン枢機卿が怒鳴りながら、護身用にと隠し持っていた短剣を振り回す。けれど、カールにはあたらずに、周りの物にぶつかり音が出る。その物音をきいた衛兵がかけつけるも、カールが手で制する。


「まさに負け犬の遠吠え!まさに負け惜しみの音色!無様さが全面に滲み出てて、聞いていて心地よいですね。さぁ、無様な無能さん、あなたが組織をクビになるバトゥカーダにしましょう!」


「カール!俺に楯突くなんてどういう神経している!」

「神経はわかりませんが、私は今嬉しいですよ!あの口先だけおじさんだったあなたの無能っぷりをはっきりと露呈させることができたんですから!結局何一つ具体的に反論出来てない!無様な負け犬ですね!

「なんだと!!」

「それにしても、コロッセオで民に悪い印象を与えたのは痛手でしたね。あれのおかげで、民からの支持を失ったと考えたあなたの指揮下にいたみなさんへの”お願い”が楽になりました。権力濫用や寄付金の無駄遣いを隠していたみなさんともお話ができましたし、全体を見るほど、コロッセオの件は失敗ですね」

「そんなはずはない!俺は失敗していない!枢機卿に見合った成果も出してきた!権力と人員、金を扱う能力を有している俺に、お前のこんな茶番劇など効果がない!」


先ほどから様子をみていた衛兵の1人が口を開いた。


「枢機卿、失礼を承知で申し上げますが、こちらの調査書を見ると、あなたの成果はないように思ます」

「衛兵さん、いいことを言いましたね。コーバン枢機卿、権力も人員も金もツールですよね?つまり、成果とは、権力×人員×費用×使い手の能力ではないですか?そう考えると、あなたの能力は限りなく0であり、それにともなって成果も無いですね」


「そんなの言葉遊びだ!!」

「そうですか。では、そろそろ会場に戻って皆さんの意見を聞きますか?無様な負け犬を晒す勇気があれば、ですけれど」

「まだ負けていない!!!」

「まだ?ということは負けが確定していることは理解しているんですね?」

「先ほどから言葉遊びばかりじゃないか!やかましい!」

「・・・そうですか。では、会場に戻りましょう。衛兵さんという目撃者がいますが、今短剣を振り翳した殺人未遂はなかったことにしてあげましょう。」



会場に戻っても、コーバン枢機卿はまともな反論ができなかった。さらに、アーサー・ビネンツェ

の審問会だったはずが、コーバン枢機卿の罷免検討会になった。



そうして、コーバン枢機卿の罷免が確定した。


「妖精が俺の元にきたぞ。天からの使いだぁ〜」


コーバン枢機卿は天を仰ぎならそういった。もちろん、本当に妖精がいるわけではない。それは、枢機卿という権力でなんとかなると虎の威を借る狐が、完全敗北を受け止められず、現実逃避のために脳内で作り出した幻であることを本人は気付いていない。本人は、完膚なきまで叩きのめされた現実を救ってくれる、外界の天使組織からの遣いだと思い込んでいる。



一方カールはフードを被った人物と話していた。


「カール、気分はどうだ?お前の仇を討てた気分は?」

「いやー楽しいね!はめた相手が、肝心なことができないのに!本心ではまずいと思いながらも!表面上!上部だけは威張り散らしながらドヤってるのをみれて楽しいね!」

「お前、性格悪いぞ」

「えっ?性格悪い?気のせいだよ!愉しいのは愉しい!」

「愉悦か・・・?」

「えっ?愉悦???」

「・・・まぁ、今まで準備してて疲れてるんだろう。諸々解決して、一気に疲れが出て、一種のハイテンションになっているってところか?麻薬使ったみたいな感じか?」

「さぁ、使ったことないからわからないぜ!」

「まぁいいや。とりあえず、帰れ」


こうして、カールも帰路についた。


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