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私は文官になりたいのに、口先だけかまってちゃんが税金で貢いできてキショイ  作者: ハムウサギ


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番外編②:有能な作戦立案者の俺に従えばお前たちも有能だと認められる

王立第二学園の修学旅行の行き先はズンルトだった。セレーネたちが観光を楽しんでいる間、彼女の宿敵とでもいうべき存在は、2人の取り巻きを連れて、本人的には緻密な計画を立てていた。


「いいか、ケイ、コウ。俺の情報提供者から得た情報だと、愛しきセレーネは今日の午前中は美術館に向かうらしい。そこで、ウルトラロマンチックでファンタスティックスなデートを演出しようと思う」


「さすがです!イオーゴ様!」

「イオーゴ様の素晴らしい作戦が楽しみです!」


「そうだろう、そうだろう!」


イオーゴは、とりまきのケイとコウにおだてられて得意気にしている。


「今回はどのような作戦ですか?」

「よくぞ聞いてくれたぞ、ケイ」


イオーゴはいかにも自分が正しいかのようにふんぞり返って回答した。


「ひまわりと勇者の絵画を見るらしいからな。そこで、『あなたはひまわりのように可憐で美しい!そして、俺は太陽だ。ひまわりは、太陽がある方角をむいて咲くのだろう?まさに、あなたと俺たちのようだ』と言おうと思う」

「さすがです!イオーゴ様!」

「そうだろう!ケイ。そして、そこでお前たちにやって欲しいことがある」

「なんなりとおっしゃってください!」

「さすがケイだな。まずは、お前の音魔法で雰囲気を盛り上げて欲しい。そうだな、ウェディングソングのメドレーを頼む」

「承知しました!」

(承知したけど、ひまわり関係ないんじゃ・・・?)


ケイの考えに気づかずに、イオーゴはもう1人の取り巻きに意気揚々と話しかけた。


「次にコウ」

「はい!」

「煙魔法で、良い感じに雰囲気を盛り上げてくれ。俺とセレーネ嬢の周りは、ハート型で埋めてくれ」

「かしこまりました!」

(かしこまりはしたけど、ひまわり関係ないんじゃ・・・?)


コウの考えに気づかずに、イオーゴは作戦全体の説明に移った。



そして、数分後、


「と、いいわけだ。これでセレーネ嬢は今以上に俺に惚れるな!」

「「さすがです!」」

「そうだろうそうだろう!有能な作戦立案者の俺に従えばお前たちも有能だと認められる。他の騎士団候補のガキどもに比べて一歩リードするだろう!」

「「ありがとうございます!!」」


このとき、ケイとコウは一瞬アイコンタクトをして、

((騎士団関係ないよな?))

と意思の疎通をしていたが、自分に酔っているイオーゴは気づくことができずに、セレーネ目指して、出発することにしたようだ。


「さぁ、行こう!」



しかし、意気揚々と作戦を実行しようとしたイオーゴとは裏腹に、成果はなかった。というのも、そもそも美術館でセレーネと合流できなかった。人が多く、見つけ出すことができなかったようだ。


こうして、作戦全体を見ると、「合流する」というそもそもの前提の部分を見落としていたイオーゴの策は失敗に終わり、とりまきであるケイとコウを巻き込んで時間と労力の無駄に終わった。

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